愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アーセナル-ウィガン

2007-11-26 20:56:39 | プレミアリーグ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
代表に多くの選手を取られ、なおかつフレブ、フラミニはその代表戦でけが。
それプラスセスクがサスペンション。
厳しい台所事情だが、ホームだし、相手はウィガンだし、いつものアーセナルサッカーができれば問題ないだろう。
ウィガンは現在チーム状況はどん底の状態。
プレミア7連敗中。
それでもヘスキーが帰ってきたのは好材料。
それにこの月曜にはS・ブルースが新監督に就任するみたいで、この改革がいい方に出ればいいが。

アーセナルはメンバーが多少代わってもいつものサッカーはできてた。
こ気味いいパスサッカーは見ていて楽しい。
これぞ、エンターテイメント。
観客がわかないわけがない。
それでもひとつこの試合で気になったことが。
セスクがいないと、最後の決めの部分での正確性が欠ける。
この男のひらめきに助けられた試合は多かった。
相手もセスクがいないのはいつもよりは守りやすさを感じたはず。
この試合のセンターハーフはデニウソンとディアラ。
守備面ではそれなりに貢献できてたが、攻撃となると、いい絡みができてない。
ここでの攻撃参加が前線に厚みを増し、パスコースも増えるから、あのサッカーが機能するのに、あれだとディフェンスがそれなりに守れた。
フィニッシュの精度にも問題があったが、あそこまで点が取れなかったのは、このポジションの選手がいけてなかったから。
こうなると、セスクの代役を誰か見つけないと。
これから厳しい日程になるわけで、セスクが全て全力でやれるわけがない。
デニウソンにもっと経験を積ませるべき。
後半35分まで点が入らなかったとこまでは、昨シーズンによく見たしょっぱいアーセナルだったが、このまま終わらないのが今シーズンのアーセナル。
華麗なパスサッカーばかりが目立ってるが、こういうときは魂がものを言う。
キャプテンのギャラスがするするとオーバラップしてサニャのいいクロスを魂のヘッド。
これで勝負あり。
頼れるキャプテンがいるチームは強い。
ウィガンは失点するまでは7連敗してるチームとは思えないような守りっぷりだった。
特によかったのが、カークランドに代わってゴールマウスを守ったポリット。
この男のグッドセーブがアーセナルを苦しめた。
熱い気持ちはディフェンスラインにも伝わり、からだを張ってよく守ってた。
M・ベント、ヘスキーと前線からも気持ちのこもったタックルで守備に貢献。
ちょっと激しすぎでウォルコットをけがさせたりしたが、プレミアではこれぐらいいかないと。
攻撃ではなにか感じられるものがなく、これだと点は取れない。
ヘスキーが復帰しシビエルスキ、M・ベントらとうまく連動できれば、点は取れると思うが・・・。
昨シーズンのチェルシー戦のような戦いができるようになれば、自ずと結果はついてくるだろう。
早くこのポジションから脱出しないと、ほんとに降格するはめになる。
監督交代がどのような形で出るか。

スコア 2-0

<得点者> 
アーセナル   ギャラス、ロシツキ
~愛丸's MVP~
ギャラス(もうすっかりガンナーズのキャプテンに。点を取ったこともさることながらチームメイトが削られたときの対応がチームの士気を高めてる)

ラシン・サンタンデール-バレンシア

2007-11-26 18:11:48 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
ここエル・サルディネロでめっぽうバレンシアに強いラシン。
メンバーが変わろうがなにしようが、バレンシアには負けない。
昨シーズンはメスタージャでも勝利を収め、ダブルを達成。
この試合でも自慢の守備でバレンシアを苦しめること間違いないだろう。
バレンシアはクーマン体制になっての3試合目。
そろそろクーマン色を出してもらいたいところ。
厳しくチームを纏め上げるのも重要なことだが、結果を出してなんぼ。
苦手ラシンを叩くことができれば、ここから上昇気流に乗れそうだが・・・。

試合は守備が売りのチーム同士の戦いそのまま。
前半は両チームとも見せ場を作ることはなかった。
そんな中、どちらがペースを握ってたかといえば、やっぱりカーサのラシン。
ムニティスが積極的に動き回り、トップにはチテがアフリカ人特有の身体能力でかき回し、バレンシアDF陣を困惑させてた。
それでも決定機は生まれず。
古巣バレンシア相手にJ・ロペスもなんだか空回り気味。
バレンシアはこの前半のうちに点が欲しかった。
が、頼みのビジャ、D・シルバは明らかにコンディション不良。
先週の代表戦が非常に響いてる。
ただの国際Aマッチなら、手を抜いてのプレーもできたんだろうが、EUROの本選出場を賭けた大事な試合だったため、メンタルにも影響を及ぼしてる。
効果的な攻めはこのふたりからは生まれなかった。
バレンシアの攻撃の軸が働かないとなると、ラシンはいつもの守備で点を取られることはない。
楽な試合だったはず。
左で先発したビセンテもほとんど単独突破は成功しなかった。
もうあの切れきれビセンテは見ることができないだろう。
カニサレスの復帰という明るいニュースもあり、その復帰を自らが祝うかのようなビッグセーブを披露し、なんとか点をやらないサッカーをやってたが、失点シーンはこの男のミス。
確かに、J・ロペスのミドルは揺れながらの強烈なものだったが、ほぼ正面。
ブラインドになってたわけでもなく、パンチミス。
前に弾けず、ボールはゴール内へ。
せっかくの復帰戦で、これまでMVP級の活躍だったのに悔やまれる。
バレンシアにとって、ここエル・サルディネロには魔物が住んでいる。
ラシンはリーガ最小失点のチームなだけに、ここでも安定した守備を披露。
バレンシアに決定機をひとつも与えなかった。
DFライン、GKが安定してるだけでなく、中盤での守備も誰もさぼることなくしっかりやってる。
この守備が毎回披露できれば、バルサもマドリーも苦労するはず。
攻撃はもうムニティスの運動量に頼るのみ。
チテも捨てがたいが、やっぱりムニティス。
ジキッチとの凸凹コンビみたいなインパクトのあるパートナーがいればより輝くんだろうが、今のラシンにはそれがない。
期待のスモラレクはあまりにもフィニッシュの精度が低すぎる。
こうなると、やっぱりチテになるのか。
冬のメルカートで誰か取ることができるんなら、今の順位よりも上に行くことも可能。
そうなるとUEFA圏内。
ラシンは州を上げての応援に応えるべく、しっかり戦ってもらいたい。
今シーズンのリーガをかき回すのはこのチーム。

スコア 1-0

<得点者> 
ラシン・サンタンデール  J・ロペス
~愛丸's MVP~
ムニティス(あの無尽蔵のスタミナはどこからくるのか。フィニッシュもさることながら、パス出しも魅力的)

バルセロナ-レクレアティーボ

2007-11-26 15:46:15 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
カンプ・ノウでは今季6戦全勝のバルサ。
ここは降格圏で苦しむレクレ相手に星を落とすことは考えずらい。
いかに華麗にバルサのポセッシオンサッカーで勝利できるか。
ホナウジーニョは召集外だが、これはそんなに響くことはないだろう。
レクレはなんとかしてのエンパテ狙いか。
この地での勝利ってのはほぼ不可能。
昨シーズンのメンバーだったらわからなかったが・・・。

バルサは楽勝かに思えたこの試合、非常に苦しんだ。
完全に引いて守るレクレの守備網をなかなか突破できず。
アンリがしっかり働くことができていたら、サクッと点が取れたように思うが・・・。
右のメッシ、左のイニエスタ、このふたりはいつものコンディションだった。
切れも申し分ないし、うまく連携ができてたら、レクレのディフェンス陣なんかは簡単に突破できたはず。
以前はイニエスタとアンリのコンビはなかなか噛み合ってるものに思えたが、この日はさっぱり。
これは単にアンリの問題のような。
仕掛けると取られるし、スピードにも乗れない。
アンリの特徴が全く披露できなかった。
まだ完全にバルサのサッカーにフィットしてない。
3トップで使うより、やっぱり2トップでやった方がこの男は活きてくる。
バルサがバルサのサッカーを披露できるようになるにはエトーが復帰してきてからだろう。
それとグジョンセン。
デコのポジションでのプレーだったが、なにひとつ見せ場なし。
好調チャビもこの男の面倒を見なきゃならなくて、代表で見せてた輝きはここでは披露できなかった。
後半、イニエスタが中盤に下がり、トップにボージャンが入ってから、攻撃がスムーズになってきた。
それでも後半20分までは四苦八苦。
点を取れたのはCKからのG・ミリートのカベッサ。
点が入れば、バルサペースで試合が運べ、その後も追加点が取ることができた。
が、魅力は微塵も感じられなかった。
レクレは根気よくしっかり守れてた。
点が取れる気配は更々感じられなかったが、もしかしたら守りきれるかもって雰囲気はかもし出してた。
こういうサッカーは強豪相手には通用するかもしれないが、同レベルの相手にこれだと苦しい。
点を取らないと試合には勝てない。
シナマ・ポンゴルもウチェがいた昨シーズンほどの活躍は期待できなさそう。
とにかく、ここまでボールが繋がらない。
この試合では仕方ないと思うが、どうにもこれがいつものパターンのように思われる。
そうでないと、この順位にはいないはず。
マルコスあたりが、S・カソルラばりの活躍ができればまだ現状は打開できそうだが・・・。
これからなにかが変わるとも思えない。
レクレの今シーズンはかなり厳しいものになるだろう。

スコア 3-0

<得点者> 
バルセロナ   G・ミリート、ボージャン、メッシ
~愛丸's MVP~
イニエスタ(どこのポジションで使われても必ず水準以上の活躍をしてくれる。アンリがパートナーじゃなかったらもっと輝いたかも)

ムルシア-R・マドリー

2007-11-26 14:05:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
好調ムルシアがカーサでマドリーを迎え撃つ。
守備的に振舞うのではなく、攻撃的に行ってのここまでの結果は誉められるもの。
これといった選手はいないが、チームとして戦う姿勢は見ていて清々しい。
マドリーは代表選手を多く抱えており、コンディションに不安が。
昇格チームとはいえ、手を抜くようなことがあれば、痛い目に会うかも。
グティ、ラウルのマドリディスモが全開なら、楽にこの試合を取れるはずだが・・・。

試合は開始早々からマドリーペース。
ほとんどがムルシア陣内でのプレー。
効果的にパスも回り、攻撃的な両SB、S・ラモス、マルセロも果敢にオーバーラップ。
かなり分厚い攻撃だった。
激しく行くとこは行き、華麗にパスサッカーを披露すべきとこはし、ロングボール、ショートパス、ほんとマドリーのショーだった。
この押せ押せの時間に、しっかり得点し、もう試合はマドリーが手に入れたかに思えた。
この得点も、ガゴからの優しいサイドチェンジのロングボールを、グティが右足でのダイレクトクロス。
これも優しいラストパスになり、ホビーニョがカベッサ。
うっとりするようなゴールだった。
こういうキレイなゴールが生まれると、チームは更に勢いを増すはずだが、ここからマドリーはピリッとしなかった。
何が原因なのかよくわからないが、ただひとつムルシアのにエンジンが掛かったのは間違いない。
選手のコンディションの問題なのか、慢心からくるものなのか、点が入ってからのマドリーには全く魅力を感じなかった。
中でもディアラに問題あり。
中盤でのフィルター役をいつもみたいにこなせていなかった。
ここでの守備が相手を押さえ込む必須条件なのに。
後半はムルシアに何度も決定機を作られた。
ここでのエンパテが今後に響かなければいいが・・・。
CLも控えており、クリスマス休暇まで、どのようにしてこの順位をキープするかシュスターの腕の見せ所。
ムルシアはここでも臆することなく、マドリーに立ち向かった。
前半の15分ぐらいまでは手も足も出せなかったが、失点してから、それまでが嘘のような展開に。
アベルにボールが集まるようになって、ムルシアのサッカーが展開されだした。
それほど有名な選手じゃないが、かなりいいものを持ってる。
右足の精度ななかなかのもの。
モビージャ、リチのドブレピボーテも精力的に動き回った。
ここでの運動量の差がマドリーとの差になったか。
後半になっても、この運動量は落ちることなく、ペースは絶えずムルシア。
何度かあった決定機を決めることができたら、マドリーから勝ち点3が奪えたのに。
この点だけは惜しまれるが、いいサッカーは披露できた。
できれば、F・バイアーノとゴイトムかI・アロンソの2トップにしてもらって、更に攻撃的に行ってもらいたかったが。
それでもこのエンパテは納得のいくものだろう。
本職の右SB、レゲイロ、P・ガルシアあたりがけがから復帰してきてら、更にいい攻撃が披露できそう。
今後が楽しみなチーム。

スコア 1-1

<得点者> 
ムルシア   デ・ルカス
R・マドリー ホビーニョ
~愛丸's MVP~
アベル(ムルシアの攻撃の中心。パス精度も高いし、FKもいいものを持ってる。ここにボールが集まればムルシアは輝き出す)

ニューカッスル-リバプール

2007-11-26 12:06:18 | プレミアリーグ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
イングランドのEURO予選敗退が決まって、最初のプレミアリーグ。
代表選手のメンタルが気になるところ。
それが多いリバプールの方がピリッとしないかもしれない。
ニューカッスルはここが勝負どころ。
St.ジェームスパークだし、ホームのサポーターの後押しでどうにか勝ちたいところ。
ノースイーストダービーのような熱い試合を期待。

リバプールのイングランド代表組にEURO予選敗退のショックは全く感じられなかった。
って言っても、代表はジェラード、クラウチ、カラガーぐらい。
クラウチはベンチだったし、カラガーは代表でレギュラーってわけではない。
そうなると、ジェラードただひとり。
このジェラードが代表戦の鬱憤を晴らすかのような大活躍。
この男ひとりで試合を決めた。
中盤での動きの量、質とも申し分ない。
この動きがクロアチア戦でやれてれば、新ウェンブリーの悲劇は起こらなかったかもしれない。
イングランド代表はジェラードを中心にチームを組まなかったことが失敗の要因。
リバプールでのこの動きを見てれば、そうすべきだった。
ひとつ動かしてからの超強烈FKがネットを揺らした段階で、試合は決まった。
キャプテンのゴールでリバプールが俄然勢いが増し、ニューカッスルにその後サッカーをさせなかった。
あれだけジェラードがフリーで前を向いてプレーすれば、簡単に点が取れる。
自分で打てるし、パスも出せる。
これにF・トーレスにつきがあったら、もっともっと点は入った。
からだの切れは申し分なかったが、フィニッシュをことごとく失敗。
こんな日もたまにはあるだろう。
切り替えしてDFを置き去りにするシーンには感動さえ覚えたが、点が決めれないと・・・。
カイト、ジェラードとの絡みはもう完全にフィットしてる。
途中交代で入ってきたバベルもだいぶチームに馴染んできた。
サイドハーフでなかなか持ち味が発揮できず悩んでいたように思われてたが、トップに近い位置でプレーするようになって、あの頃の輝きが戻ってきた。
ジェラードとふたりのコンビで右を突破し、ゴールをしたシーンは見事の一言。
この試合に限っては、バベルの方がF・トーレスよりフィニッシュの精度は高かった。
リバプールは今勢いに乗ってる。
この状態でミッドウイークのポルト戦に望みたいところ。
ニューカッスルは攻撃も守備も全く見せ場なし。
それにノースイーストダービーで感じたあの熱い魂がひとつも感じられなかった。
イングランド敗退のショックがあったのはニューカッスルだったか。
3-4-1-2という変わったフォーメーションもなんの効果もなかった。
守備の安定感はないし、攻撃も2トップとトップ下との連携は微塵もない。
とにかく、激しさが売りの選手たちが、激しいプレーをしないことには相手に脅威を与えられない。
バートン、スミス、バット、と魂でサッカーをしなきゃならない選手が華麗にってできるわけがない。
ビッグ・サムはこういうとこはしっかり活かしてもらいたい。
攻撃ではオーウェンがまたまた戦線離脱中で、ビドゥカ、マルティンスの2トップ。
これがどうにもこうにもうまくいかない。
ビドゥカはなんとかポストプレーで見せ場は作れたが、マルティンスが自慢のスピードを活かす場面は見られなかった。
これは周りのパス出しがうまくできてないから。
中盤で激しいプレーからボールを奪ってカウンターが狙いなんだろうが、激しいプレーがないとこの作戦は実行できない。
この日のニューカッスルにはほんとがっかりだった。
見てるこっちより、サポーターが一番それを感じたはず。

スコア 0-3

<得点者> 
リバプール   ジェラード、カイト、バベル
~愛丸's MVP~
ジェラード(代表戦のショックは微塵も感じられなかった。むしろそれが糧になって切れが増してた。絶好調のジェラードは誰も止められない)

ブラジル-エクアドル(2010W杯予選)

2007-11-20 22:50:07 | 各国代表戦
観戦日 11/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
先月行われたW杯南米予選。
W杯予選としては第2戦だが、ブラジルにとってはホームでの開幕戦。
それも7年ぶりに行われるマラカナンでのセレソンの試合。
セレソンの面々が燃えないわけがない。
初戦のコロンビア戦がドローだっただけに、ここは是が非でも勝ち点3を取らなければならない。
ただ勝つだけではなく、美しく勝つ。
マラカナンのサポーターの目は厳しいはず。
エクアドルは初戦をホームで落とし、ここでほんとは勝ちたいところだろうが、ブラジル相手だし、ドローでもOK。

試合は立ち上がりからどうもセレソンは緊張気味だった。
引いて守るエクアドルのサッカーにかなり苦労した。
V・ラヴ、ホビーニョの2トップに、カカ、ホナウジーニョがその下で攻撃的に振舞う。
G・シウバ、ミネイロのボランチに、DFは右からマイコン、ルシオ、フアン、ジウベルト。
GKはJ・セーザル。
この攻撃陣がほとんどチャンスを作れなかった。
カカ、ホナウジーニョへはほとんどマンマーク状態で、そうとういいボールが入らないと、前も向けない。
いくらテクニックに優れてても、そんなに簡単にあのセンスを発揮することはできない。
それでもセレソン・ブラジレイラ。
マイコンがホビーニョからの浮き球のパスをもらい、持ち込んで低いクロス。
GKが出るも触れず、V・ラヴがゴール前でごっつぁんゴール。
これでセレソンはやりやすくなったはず。
エクアドルは出て行かないと点は取れない。
前半はまだ失点をしたくないからか、引いたままだったが、後半は2トップにシステム変更して攻撃的に。
ここでセレソンは受けに廻って、なかなか攻撃に転じられない。
来てくれる相手にカウンターと追加点を取るには絶好のチャンスだったが、どうもちぐはぐ。
これが噛み合いだしたのはホナウジーニョが輝き出してから。
ノールックのスルーなんかはまさにホナウジーニョ。
このプレーひとつでマナカナンはグッと盛り上がった。
こうなると、ホビーニョのペダラーダもさえ渡り、3点目となったエラーノへのクロスはまさにこの男の個人技での突破から。
ペダラーダにエラシコも織り交ぜ、もううっとりだった。
カカもミドルで魅せ、このクラック3人がうまく機能し、魅せるプレーができればこのぐらいはできる。
やっぱりセレソン・ブラジレイラは乗せると怖い。
2点目以降のチームは世界一。
エクアドルはコロンビア戦に続いての連敗。
まだ始まったばっかりとはいえ、ドイツW杯ででの出来にはほど遠い。
たまにいいチームプレーは見せるが、フィニッシュの正確性が・・・。
もっとチーム状態を上げていかないと、この予選を勝ち抜くのは難しい。
ブラジル、アルゼンチンは予選で転ぶことはまずないだろうし、そうなると枠はあと2つ。
ウルグアイ、パラグアイあたりがその次のグループだし、ほんとに厳しい。
長い長い南米予選だから、どこかで流れが変われば、この1、2戦の連敗は帳消しにできるだろう。
キーマンの出現が待たれる。

スコア 5-0

<得点者> 
ブラジル   V・ラヴ、ホナウジーニョ、エラーノ、カカ×2
~愛丸's MVP~
ホナウジーニョ(この男が嫌な流れを変えた。やっぱりセレソンの中心はこの男。あの笑顔が炸裂すればチームの状態が非常に良くなる)

スコットランド-イタリア(EURO予選)

2007-11-20 00:43:19 | 各国代表戦
観戦日 11/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
このグループの命運を決める試合。
スコットランドはこれが最終戦。
イタリアはミッドウイークにまだフェロー諸島戦が残っており、勝ち点差を考えると、ここはドローでも厳しい状況。
フランス相手にダブルを成し遂げてるだけに、ホームであの堅守速攻がはまれば、イタリアにもやれるはず。
イタリアはとにかくドローでOK。
こちらも守備には自信を持ってるだけに、点をやらないサッカーを90分するだけ。

試合は開始早々に動いた。
こんな展開は全く予想しておらず。
開始2分にイタリアが先制。
早いスローインからディ・ナターレがエリア左から低いクロス。
これに反応したのはトニ。
からだの強さを活かし、DFの前にからだを入れ、右足のアウトでの見事なシュート。
この先制点がスコットランドがやりたいサッカーをぶち壊しにした。
スコットランドは前半は0-0で、後半も守ってからのカウンターが狙いだったはず。
こんな時間の失点は想定外。
こうなると2点が必要になり、点を取りに行くサッカーをしたいんだろうが、攻撃的に行くとイタリアの餌食になる。
ここは難しい選択だったはず。
スコットランドはここで、攻撃的にはいけなかった。
ワントップでのスタートで、ベンチにミラー、ボイドと居たが、これを同時に起用することはなかった。
是が非でもEURO本選にって考えたら、後半はもっといくべきだった。
同点まではあの魂でなんとかなったが、さすがに全部をあのフィジカルだけってのは無理がある。
これが強豪国との差。
あの守備を売りにするのはいいが、もっと点を取る術を磨いていかないと。
マクファーデン、ミラー、ボイドとそれなりの選手はいる。
中盤の攻撃的な選手にいい人材が出てくれば。
イタリアは先制できた段階でほぼ勝ちを意識した。
あんな早く点が取れるとも思わなかったんだろうが、いつかは取れると踏んでたはず。
最悪ドローでもOKだったわけで、気持ちに余裕が感じられた。
焦るプレーも見られず、こういう落ち着いた試合運びができたときのイタリアは強い。
追いつかれて、ドローで終わるかに思えたこの試合だったが、イタリアの底力が最後に勝った。
ロスタイムに得たCKからパヌッチの高い打点でのヘッドがゴールに吸い込まれた。
最近ローマで出番減ってるパヌッチだが、アズーリで結果を出した。
この時間でのゴールでこのグループの混戦に決着がついた。
終わってみたら下馬評通り、フランス、イタリアが突破。
予選はそれなりにハラハラして、最終戦までもつれる展開から、やっぱり強いと思われるチームが本選出場ってパターンが盛り上がる。
勢いで突破した格下のチームは本選だとつらい。
それなりのレベルの国が戦うのがベスト。
パヌッチが見事な活躍をしたが、この試合、クラブでなかなか使われてない選手がもうひとり活躍。
カモラネージ。
ユーベであまり見る機会のないこの選手が、4-5-1の5の右で活き活きとプレー。
イタリアではやっぱりこのサイドのスペシャリスト。
もっとクラブで使ってもらえたら状態はよくなるはず。
こういう選手がイタリアにはまだまだいそう。
ベストメンバーがいまいちはっきりしないが、本選にはこれって形を作らないと。
トップのトニ、レジスタのピルロ、CBのカンナ、GKのブッフォンは確定だろうが・・・。
ここへの肉付けがうまくいけば、W杯、EUROの連覇も。

スコア 1-2

<得点者> 
イタリア    トニ、パヌッチ
スコットランド B・ファーガソン
~愛丸's MVP~
パヌッチ(ローマではシシーニョの後塵を喫してるが、アズーリでこのグループに蹴りを付ける貴重なゴール。守備でもベテランらしいプレーを披露)

スペイン-スウェーデン(EURO予選)

2007-11-19 16:39:39 | 各国代表戦
観戦日 11/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
このグループで1、2位の両チーム。
この試合、引き分けでも北アイルランドの結果次第では両チーム予選突破できる。
そうなると、あまり激しい打ち合いは期待できない。
ただでさえ、代表に興味が少ないスペインだし、観客も盛り上がるかどうか。
スペインの奮起がこの試合をおもしろくするかどうかかかってる。

試合はスペインが華麗なサッカーを披露してくれた。
この試合でのスペインのシステムは4-1-4-1。
ディフェンスは右からS・ラモス、プジョル、マルチェナ、カプテビラ。
アルベルダのワンピボーテにその前にイニエスタ、チャビ、セスク、D・シルバ。
で、ビジャのワントップ。
この中盤のメンバーは世界でも指折りの豪華メンバー。
この豪華メンバーが見ていて楽しいパスサッカーを披露してくれた。
かなりのポゼッションで、おもしろいようにパスが回った。
ショートからロングまで、誰がパスを出してもミスが少ない。
ワンタッチでのパス回しにスウェーデンDF陣は何もできなかった。
このパスサッカーで一番切れが感じたのがチャビ。
バルサではイニエスタ、デコのかげに隠れて、どうも最近調子が上がってきてない印象だったが、やっぱりチャビはチャビ。
ペップの後継者って言われてただけのことはある。
2点目に繋がったカプテビラへ出したあのスルーは痺れた。
エンジェルパスってまさのこのこと。
カプテビラは猛然とダッシュするわけもなく、足を合わせるわけでもなく、自然なスピードでボールに追いつきダイレクトのクロス。
これを中に入ってたイニエスタがこれまたダイレクトの左足シュート。
イサクソンのニアサイドを豪快にぶち抜くゴール。
この一連の流れでのゴールは今季ナンバー1かも。
この試合での勝利でスペインは本大会出場が決定。
スペインはこの日のサッカーができればEUROの本大会でもそろそろ下馬評通りの結果が残せるかも。
できれば2トップで望んでもらいたいが、中盤の豪華さを考えると、これでもいいような。
相手に合わせてサッカーができれば、ほんとに上まで行けそう。
舞台はサンチャゴ・ベルナベウだったんだが、後半に入り、スタンドからラウルコールが。
ここでアラゴネスおじいちゃんはなんとタムードとアルビオルをアップさせる。
このふたり、ファーストネームはラウル。
おじいちゃんの軽いジョークなのか、それともラウル復帰説を吹き飛ばすためのアピールなのか。
こんなことができるぐらいスペインは余裕があった。
スウェーデンはどこか気持ちが入ってなかったような。
北アイルランド、デンマークとの差がそれなりにあるから、ここでの敗戦もそんなに痛くないとはなっから感じたくさい。
ズラタンもインテルではあまり見られないようなトラップミスをしてみたり、攻撃、守備ともピリッとしなかった。
セットプレーでは高さ勝負で勝てるはずだったのに、一工夫されたものには、なかなか対応できなかった。
これがスウェーデンの実力ではないはず。
もっとコンパクトにしっかりカウンターができるはず。
開始早々、カウンターからビッグチャンスを作ったのに、ロセンベリが決めれず。
サンチャゴ・ベルナベウでマドリー戦の仕返しをって張り切ってたらしいが、空回りだった。
ここで点が取れてれば、流れは変わったのに。
ズラタンの頼れるパートナーが見つからないと、本大会では厳しいかも。

スコア 3-0

<得点者> 
スペイン   マルチェナ、イニエスタ、S・ラモス
~愛丸's MVP~
チャビ(あのパスセンスはさびてなかった。バルサでの出来とは大違い。この調子をバルサに持ち帰ったら、バルサはえらいことになる)

チェルシー-エバートン

2007-11-16 21:58:28 | プレミアリーグ
観戦日 11/16(金)       
 
愛丸’s チェック        
ここにきて調子を上げてきた両チームの戦い。
スタンフォード・ブリッジでの戦いだと、断然チェルシーが有利。
グラント監督が望む、攻撃サッカーが火を噴けば、あっさりのシーンも。
取るべき人間が仕事すれば、問題なく勝てる。
エバートンは前節アディショナルアイムに2得点しての劇的勝利。
中心選手のけがが気になるが、臆することなくできれば、なんとかドローまではあるか。
勝つってのはちょっと難しい。

試合は完全にチェルシーペース。
ここ、スタンフォード・ブリッジでは強さが倍増する。
前半のうちにR・カルバーリョがけがで交代するアクシデントに見舞われたが、守備に負担をかけないような攻撃でカバー。
中盤でエッシェンがボール奪取するシーンが目立ち、ここからいい攻撃が始まる。
攻撃面ではいいものを持ってるベレッチのオーバーラップが随所で光った。
普通のクロス、低いクロス、その局面に応じてしっかり使いわけれてた。
ドログバがセンターで構えてるわけで、多少乱れたボールでもなんとかしてくれる。
この気持ちの余裕で他の選手たちもいいプレーができてる。
頼れるストライカーがいるってのはただ点が取れるだけでなく、チーム全体に安定感をもたらす。
攻撃に関して、誉めるだけ誉めてみたが、この試合、なかなか点が取れなかった。
シュートまではうまくいってた。
それをエバートンが組織だった守備と、個々の点を上げないって気持ちがチェルシーを上回った。
ハワードのグッドセーブ、ヒバート、N・ヴァレンテのからだを張ったディフェンス。
エバートンのDF陣に勢いがついた。
ランパード、S・W・P、ドログバとどんだけいいシュートを放ったことか。
それでもチェルシーはチェルシー、ドログバがCKから見事に先制点をゲット。
こうなると、エバートンは苦しい。
あれだけ守備に重点を置いて戦うと、そこから点をってのは難しいものがある。
奇跡を信じるしか・・・。
その奇跡が起こってしまった。
試合終了直前、ゴール前に入ってきたケイヒルがDFを背負っての状態から見事なオーバーヘッドを決めてみせた。
この時間までなかなか攻撃に絡めなかったケイヒルが最後の最後に仕事をした。
あんなシュート、もう一回やれって言っても無理だろう。
前節に引き続き、この時間での得点。
なにか神がかったもんを感じる。
こういうチームはなにかを起こしてくれる。
プレミア制覇みたいなことは無理にしても、4位以内に入るとか、リーグカップ、FA杯で優勝するとか、そのぐらいはやってのけるかも。
アルテタが帰ってくれば攻撃にも厚みが増すし、A・Jが帰ってきたら点を取るパターンも増えてくる。
今後、エバートンは怖い存在になりそう。
この試合で見せたような守備ができてれば点は取られないし、負ける試合が少なく済みそう。
この流れにままリーグ戦を続けたかっただろうが、今週はインターナショナルマッチウイーク。
適度に休んで、また奇跡のサッカーを見せてもらいたい。

スコア 1-1

<得点者> 
チェルシー   ドログバ
エバートン   ケイヒル
~愛丸's MVP~
ハワード(何度ビッグセーブを見せたことか。S・W・Pの至近距離からのシュートを見事な反応でセーブしたときは鳥肌が立った)

バレンシア-ムルシア

2007-11-15 23:56:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/15(木)       
 
愛丸’s チェック        
クーマン体制になって初のリーグ戦。
ビジャも復帰。
監督が代わったときのキニエラは買いの格言通り、ここは格下ムルシアをしっかり叩いてもらいたい。
気になるのはバレンシアは負のスパイラルから抜け出すのが下手なこと。
あのCLを見たものにとっては不安も大きいが・・・。
ムルシアは新戦力がどこまでフィットしてるか。
ウルグアイ人が活躍すると、今のバレンシア相手ならひょっとすると。

いろんな心配事が頭を巡ってたが、そんな心配は取り越し苦労だった。
ビジャが帰ってきたバレンシアは強いときのバレンシアだった。
それとクーマンがさっそく自分の色を出してる。
チームの規律を破ったとして、今、バレンシアの中心選手ホアキンを招集外。
こういう厳しい面を出して選手を引き締めてくれるのは大歓迎。
後は、どういうフォーメンションで戦うか。
この日はオーソドックスな4-4-2。
今のバレンシアにはこれが一番しっくりしてるような気がする。
ビジャとモリエンテスの2トップは体調が万全ならかなりの破壊力がある。
まだトップコンディションじゃないビジャだったが、このレベルでもしっかり働ける。
裏へ抜け出すスピードは抜群だった。
復帰してすぐの試合での2得点は誉められる内容。
おかえり、ビジャ。
これにつられるように、D・シルバもアルベルダもバラハも元気を取り戻してきた。
依然からバレンシアを支えてきた選手たちに気合が感じられると、他の選手も乗ってくる。
今まで不安定だったヒルデブラントもこの試合はセービング、飛び出し、どれも合格点。
DF陣との連携もだいぶ良くなってきた。
あれだけ失点してたのに、この日はしっかり完封。
3得点もうれしいが、無失点で試合を終えたこともうれしかった。
不満な点はクーマンがアリスメンディを途中から使ったこと。
テストとして使って、もう使うのをやめてもらいたい。
バラハからの見事なロングパスもあっさりDFに取られるし、仕掛けるシーンも見られない。
FWとしてもサイドとしても不合格。
こいつが規律を破って見限られればいいのに。
ムルシアはウルグアイの選手たちに切れが感じられなかった。
期待のレゲイロはいいとこまで持っていけても決定機を作るまではいかなかった。
ここがムルシアの攻撃の中心だったのに。
後半、レゲイロに代わって入ったジョフレの方がチャンスは作れてた。
テクニックもあるし、流れを変えれた。
今後どっちがスタメンは張るかわからないが、この試合を見る限りだと、どう考えてもジョフレがいい。
もうひとりのウルグアイ人、P・ガルシアにも元気が感じられない。
あの激しさはどこへ行ったのやら。
今シーズンまだタルヘタ・アマリージャをもらってないのがそれを物語る。
コパ・アメリカではあれだけ激しくやれたのに。
ここでの守備がチームに安定感をもたらしそうだが・・・。
ムルシアはまだうまくチームになってない。
それなりの選手がいるし、波に乗ることができたら、降格はなさそう。
それにはやっぱりウルグアイ人の奮起が必要。

スコア 3-0

<得点者> 
バレンシア   I・エルゲラ、ビジャ×2
~愛丸's MVP~
ビジャ(リーガでの復帰戦での2ゴール。やっぱりこの男は頼りになる。ここからフル稼働で頑張ってもらいたい)