愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-ムルシア

2007-11-15 23:56:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/15(木)       
 
愛丸’s チェック        
クーマン体制になって初のリーグ戦。
ビジャも復帰。
監督が代わったときのキニエラは買いの格言通り、ここは格下ムルシアをしっかり叩いてもらいたい。
気になるのはバレンシアは負のスパイラルから抜け出すのが下手なこと。
あのCLを見たものにとっては不安も大きいが・・・。
ムルシアは新戦力がどこまでフィットしてるか。
ウルグアイ人が活躍すると、今のバレンシア相手ならひょっとすると。

いろんな心配事が頭を巡ってたが、そんな心配は取り越し苦労だった。
ビジャが帰ってきたバレンシアは強いときのバレンシアだった。
それとクーマンがさっそく自分の色を出してる。
チームの規律を破ったとして、今、バレンシアの中心選手ホアキンを招集外。
こういう厳しい面を出して選手を引き締めてくれるのは大歓迎。
後は、どういうフォーメンションで戦うか。
この日はオーソドックスな4-4-2。
今のバレンシアにはこれが一番しっくりしてるような気がする。
ビジャとモリエンテスの2トップは体調が万全ならかなりの破壊力がある。
まだトップコンディションじゃないビジャだったが、このレベルでもしっかり働ける。
裏へ抜け出すスピードは抜群だった。
復帰してすぐの試合での2得点は誉められる内容。
おかえり、ビジャ。
これにつられるように、D・シルバもアルベルダもバラハも元気を取り戻してきた。
依然からバレンシアを支えてきた選手たちに気合が感じられると、他の選手も乗ってくる。
今まで不安定だったヒルデブラントもこの試合はセービング、飛び出し、どれも合格点。
DF陣との連携もだいぶ良くなってきた。
あれだけ失点してたのに、この日はしっかり完封。
3得点もうれしいが、無失点で試合を終えたこともうれしかった。
不満な点はクーマンがアリスメンディを途中から使ったこと。
テストとして使って、もう使うのをやめてもらいたい。
バラハからの見事なロングパスもあっさりDFに取られるし、仕掛けるシーンも見られない。
FWとしてもサイドとしても不合格。
こいつが規律を破って見限られればいいのに。
ムルシアはウルグアイの選手たちに切れが感じられなかった。
期待のレゲイロはいいとこまで持っていけても決定機を作るまではいかなかった。
ここがムルシアの攻撃の中心だったのに。
後半、レゲイロに代わって入ったジョフレの方がチャンスは作れてた。
テクニックもあるし、流れを変えれた。
今後どっちがスタメンは張るかわからないが、この試合を見る限りだと、どう考えてもジョフレがいい。
もうひとりのウルグアイ人、P・ガルシアにも元気が感じられない。
あの激しさはどこへ行ったのやら。
今シーズンまだタルヘタ・アマリージャをもらってないのがそれを物語る。
コパ・アメリカではあれだけ激しくやれたのに。
ここでの守備がチームに安定感をもたらしそうだが・・・。
ムルシアはまだうまくチームになってない。
それなりの選手がいるし、波に乗ることができたら、降格はなさそう。
それにはやっぱりウルグアイ人の奮起が必要。

スコア 3-0

<得点者> 
バレンシア   I・エルゲラ、ビジャ×2
~愛丸's MVP~
ビジャ(リーガでの復帰戦での2ゴール。やっぱりこの男は頼りになる。ここからフル稼働で頑張ってもらいたい)

トリノ-カターニャ

2007-11-15 22:09:08 | セリエA
観戦日 11/15(木)       
 
愛丸’s チェック        
混乱のセリエA。
いつになったら、イタリアからサッカー絡みの悲しいニュースはなくなるのか。
各地でけっこう抗議行動が起こったみたい。
さいわいこの試合は10分遅れなだけで、試合は行われた。
トリノは豪快な勝利こそないものの、それなりに結果は残せてる。
主力のけがは気になるが、今のメンバーでも戦える。
カターニャもそう悪いパフォーマンスではない。
アウエーでの勝ちがないとはいえ、4引き分け1敗ならまずまず。
この試合でも堅実なサッカーができるか。

暗いニュースに導かれるかのように、この試合もパッと明るいものにはならなかった。
トリノは開始5分でロジーナがけがで交代。
今のトリノを引っ張っていってる選手なだけに、チームに与える影響はでかい。
攻撃での起点になってただけに、点が取れるか心配になる。
その影響か、トリノは全く攻撃に転じることができない。
アウエーのカターニャが終始試合の主導権を握ってた。
それでも先制はトリノ。
一瞬の隙をついてというか、たった1度のチャンスというか、右からのクロスをベントラがトラップしてからのオーバーヘッド。
これはポストだったが、このこぼれをロジーナに代わって入ったマロンガがつめていてレテ。
押され続けいてもここで流れが変わるかに思われたが、ぜんぜん変わらず。
コリーニからのいいパスも少ないし、サイドのアタックも見られない。
トップのベントラにもなかなかボールが収まらず、ディ・ミケーレに切れも感じない。
やっぱりロジーナの退場が響いてた。
ここでしっかりためを作れてたから、ここがいなくなると、ボールの収まり所がなくなる。
ロジーナのけがが長引くことになると、トリノはかなりピンチ。
ファンタジスタふたりの2シャドーを売りにしてたチームが、このふたりを失うことになると、どうチームを作り変えていくのか。
ノッベリーノの手腕が問われる。
悪い成績ではないから、このまま行ってもらいたいが、調子を落とすようなことがあると、一気に下位にってこともありえる。
点を取れる布陣を早く構築してもらいたい。
カターニャはまたまたアウエーで勝ち星を挙げれなかったが、負けないサッカーは出来てた。
負けないサッカーというか、トリノよりも魅力的だった。
スピネージがやっと前節初ゴールを上げ、調子も上向きで、その下にいるマスカーラの状態がすこぶるいい。
ドリブル、パス、どちらも水準以上。
ここからの攻撃で何度もチャンスを作った。
それともうひとり、バイオッコが中盤で効いていた。
守備というより、攻撃で変化をつけれる選手。
ドリブルで相手を引き付け、そこからあざ笑うかのようなスルーだったり、早めの展開だったり、トリノはマスカーラ以上にバイオッコに手を焼いた。
まだまだ老け込むことなく、中心としてやれる。
これだけいい攻撃を展開してたが、前半のうちにバルガスを一発ロッソで失ったのはもったいなかった。
11対11でやれてれば、勝てた試合。
審判への抗議ででの退場劇はあまりにもいただけない。
もらわないでいいカルテッリーノなだけに、カピターノとしてはあるまじき行為。
もっとチームのことを考えてもらいたかった。

スコア 1-1

<得点者> 
トリノ   マロンガ
カターニャ マルティネス
~愛丸's MVP~
バイオッコ(ベテランの味も出しながら、若手みたいな元気はつらつのプレーも披露。効果的なドリブル突破が印象的だった)

アルメリア-A・マドリー

2007-11-15 00:30:57 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/14(水)       
 
愛丸’s チェック        
最近、豪快な試合が続いてるアトレチコ。
4点取って、3点取られ勝った試合もあれば、3点取ったのに、4点取られて負けてみたり。
いい攻撃なのに、ひどい守備。
安定した守備をまずやらないと。
何シーズンも同じメンバーでやってきてるのに、こうなるとDFラインの問題ではなく、その前に問題がありそう。
アルメリアは昇格したチームとは思えない積極性。
あの攻撃ができれば、今のアトレチコからは点が取れるかも。

カーサのアルメリアがこの試合でも積極的に攻めて多くのチャンスを作った。
左サイドのクルサがこれまたいい。
テクニックに優れ、スピードもある、それに、パスの精度が高い。
アルメリアのチャンスはだいたいここから。
トップのネグレドが受けて、左に流し、ここから一気に攻め込む。
セイタリディスはほんとにこの男に手を焼いてた。
どうにも止めることができず、エリア内でやってしまった。
ここで得たPKを決めることができてたら・・・。
完全にアルメリアペースになって大量点も取れたはず。
この左のクルサとトップのネグレドはもうちょっと上のレベルのチームでも十分やっていける逸材。
ネグレドがこの日のアトレチコにいたらどんだけよかったことか。
アグエロとの2トップとか非常に興味深い。
アルメリアはこのネグレドと絡めるセカンドトップタイプのFWがいたら、もっと攻撃に厚みがでるのに。
アルメリアはFKもいろいろ工夫し、見ていて飽きないサッカーを展開してくれる。
今後も楽しみな存在。
アトレチコは最近の大量失点を気にしてかどうかわからないが、アグエロのワントップで中盤を厚くするシムテム。
これが全く機能してなかった。
個人個人のコンディションの問題もあるんだろうが、あまりにも中盤のできはよくなかった。
アグエロがトップで頑張ってもなかなかここに絡めない。
これはアグエロにも問題があるんだろうが、連動って言う言葉が全く似つかわしくないチームだった。
みんな向いてる方がバラバラ。
これなら、大量失点してても、あれだけ点が取れてたチームの方がいい。
シモン、M・ロドリゲス、レジェス、トップ下に入ったこの3人はこんなレベルの選手ではない。
もっとファンタジー溢れるサッカーができるはず。
ダイレクトのパス回し、素敵なスルー、どれもこの試合では存在しなかった。
魅かれたのはドリブル突破のみ。
うまくいけばビッグチャンスになるが、そう簡単にはいかない。
早くチームとしてのアトレチコに戻ってもらいたい。
フォルランが戻ってくればこの点は改善できるか。
守備では先にも述べたが、右サイドがいただけなかった。
セイタリディスがタルヘタ・アマリージャをもらい、なおかつあれだけクルサにやられるもんだから途中からペレアに交代。
このペレアもそんなに誉められた内容じゃなかった。
このふたり、次節はサスペンシオン。
果たして誰がこのポジションをやるのか。
アトレチコの守備はレオ・フランコ以外考えさせられる。
この守護神がPKを止めてくれたから良かったようなものの。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
レオ・フランコ(あのPKを止めたからこのエンパテ・ア・セロに。あれで失点してたらと思うとぞっとする)