愛丸のサッカー観戦記

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ベンフィカ-ACミラン

2007-11-30 23:46:47 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/30(金)       
 
愛丸’s チェック        
この試合、ドローでもGL突破が厳しいベンフィカ。
ホームのサポーターの力を借りて、CLでは調子のいいミランを叩きたいところ。
ルイ・コスタが輝くことができたら、もしかするかも。
DFラインもそれなりのメンバー構成で、先制できればおもしろい。
ミランはセリエでのようなパフォーマンスだと、かなり苦しい。
それでもドロー以上でGL突破が決まるわけで、0-0の試合を簡単にやってのける力は十分ある。
アンブロジーニのサスペンションもそこまで響かないだろう。
あのイタリアサッカーを貫けば、アウエーとはいえ、簡単に決めてしまうか。

試合はベンフィカが絶えずペースを握ってた。
ピルロの見事なミドルで先制され、厳しい展開になるかと思われたが、この5分後に追いついた。
ここからはベンフィカが魅せる、魅せる。
ワクワクするような攻撃サッカーを展開。
ミランのあのDF陣をかなり慌てさせた。
後半になると、セルジーニョを下げて、左SBにマルディーニを入れてベンフィカの攻撃に耐えた。
このときのミランの4バックは全てがCBをこなす選手。
ここまでやらせたベンフィカの攻撃がどれだけだったかわかるだろう。
ルイ・コスタは全盛期のあのキラーパスを随所で披露したが、これが点に結びつかなかったのは残念。
トップがN・ゴメスひとりってのがつらかった。
はなっからカルドソかディ・マリアとの2トップだったら、もっとルイ・コスタは輝いたかも。
中盤でもC・ロドリゲス、M・ペレイラなんかは積極的に攻撃参加。
これがかなり効果的だったが、M・ペレイラの見事な左足のミドルでしか点は取れなかった。
C・ロドリゲスはウルグアイ代表のときと同様に無尽蔵のスタミナでフィニッシュまで絡んだが、どうにも力みすぎ。
うまく力が抜けてればひとつ、ふたつはゴールできたはず。
ペチ、ルイゾン、D・ルイスが活躍する場面があまりなかったぐらい攻撃できた。
が、ミランはそう甘くはなかった。
魅力あふれるサッカーで楽しい試合になったが、ミランはやっぱりミランだった。
早い時間にピルロが豪快なミドルを叩き込み、楽な試合に展開に持ち込んだ。
ここまで攻め込まれるのは想定外だっただろうが、ネスタを中心にしっかり守りきった。
事故のようなミドルはあったが、それ以外は崩されそうで、崩されなかった。
それにしても、ネスタはお見事だった。
前に出てカットするとこはし、リトリートしてカバーリングに回るタイミングも見事、必死に戻ってのタックルもすばらしい。
トップフォームのネスタを突破するのはかなり厳しい。
スマートなディフェンスだけでなく激しく行くディフェンスもしっかりやる。
並の攻撃では点は取れない。
これがミランの強いところか。
セリエではここまで攻め込まれるシーンもなく、ネスタが目立つシーンも少ないが、CLではこれが堪能できる。
攻撃ではそんなに見せ場は作れなかった。
カカがなかなかスピードに乗ることができず、セードルフは守備に回ることが多かった。
ジラはためが作れず、これでは点は取れない。
それでも最低限のドローという結果を勝ち取ったから、よしとしよう。
ミランはここから調子を上げてくるはず。
クラブW杯で日本に来ることがどれだけ影響するかわからないが、CLで簡単に敗退することは考えづらい。
トーナメントの初戦でチェルシーとでも当たんないかな~。

スコア 1-1

<得点者> 
ベンフィカ   M・ペレイラ
ACミラン   ピルロ
~愛丸's MVP~
ネスタ(鉄壁の守備を披露。ベンフィカがボールを奪われるところには必ずこの男がいた。けがなくやれればミランは安泰)