CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

既に晩秋か?雪の燧ケ岳 日本百名山(4/100)

2008年09月28日 | 登山・ウォーキング

P1000883  9月26日金曜日、仕事をそそくさと終えて帰宅し、慌しく夕食を済ませて、ボクら夫婦は深夜の浅草に向かって行った。しかも下町には似合わないリュック姿で・・・

 東武伊勢崎線の浅草駅には、「尾瀬夜行23:55(ニーサンゴーゴと読む)」と言われる特急電車が止まっていた。こいつに乗り込み会津高原尾瀬口という駅まで行くのだ。そして今回目指すは燧ケ岳。7月に至仏山を登頂し、秋は燧ケ岳に登る、なんという贅沢な尾瀬登山だろうか。しかも夜行列車で登山に行くなんて、昭和30年代の登山ブームのようだ。

P1000894  途中の駅からいつもの登山仲間のT氏と合流。実はもう一人、山デビューする予定のF氏がいたのだが、残念なことに仕事でキャンセルになってしまった。3人で缶ビールで乾杯し、早々に寝の体制に入った。電車は明け方の3時過ぎに会津高原尾瀬口駅に到着したようだ。寝ぼけ眼でいつ到着したのか覚えていない。しばらくして車内アナウンスで飛び起きて、4時過ぎのバスに乗る。約2時間弱更に揺られて到着したのが御池という登山口だ。天気はあいにくの小雨、でも雲の切れ目も見えてるし、確か天気は回復傾向にあったな、と楽観ししながら登山道へと向かった。いきなりの急登が続く。容赦なく水が流れてくる登山道は沢登りのようだ。1時間程登ると、視界が開けて湿原に出る。広沢田代だ。ご覧のようにガスに包まれた幻想的な湿原であった。

P1000735  更に1時間ほど急登を行くと、今度は熊沢田代という湿原に出る。1時間毎に現れる湿原、このタイミングは悪くない。リズムがつかみやすい。ところがだ。雨は途中から勢いを増し、あろうことかみぞれへと変化し、熊沢田代の辺りでは吹雪となってしまった。ちょっとはチラつくかな、と思ってはいたが、ここまで本格的な雪になるとは想定外。でもあまり寒さは感じず、むしろ熱った身体には気持ちの良い冷風であった。その後燧ケ岳の頂上と言われる俎嵓(まないたぐら)山頂へ到着した。燧ケ岳は双耳峰であり、もうひとつの山頂が柴安嵓(しばやすぐら)で、後者の方が標高が高い。しかし三角点は俎嵓なのである。雪の中、となりの柴安嵓へ行くのは断念し、しかもお昼ご飯もゆっくりと食べることすらできずに、アンパンをちょっとかじってさっさと下山にかかった。下山道は長英新道と呼ばれる5キロ弱のコースだ。比較的緩やかな道だが、距離が長いと聞いていた。下るにつれて雪はみぞれとなり、雨となり、道は沢となり川となり…沼のような水溜りを避けつつ、歩けど歩けど尾瀬沼には着かないのだ。噂通りの長い道であった。

P1020107 ふと気がつくと、黄色に色付いた湿原が見えた。やっと尾瀬沼だ。綺麗な草紅葉が広がっている。途中の休憩ポイントで、本当なら快晴の山頂で食べるハズのお昼を食べることにした。尾瀬を行き来する人が興味深そうに見ていく中、まぁ坊はキュウリをナイフでカットしていく。それをツナマヨと一緒に食パンに乗せて食べるのだ。ちょっとせわしないがやっぱり美味い!食べ終わったら、本日のお宿、尾瀬沼山荘へ向かった。入り口でドロドロになった靴とレインスパッツを洗わせてもらい、早速お風呂に向かった。熱めのお湯は疲れを取るには最適だ。でも日頃カラスの行水なボクは熱さに耐え切れず、さっさと出てしまった。天気が良くないせいか土曜日でも比較的空いていて、ボクら3人で個室を用意してもらえたのだ。食後はまったりとコタツに入りながら、ワインやウィスキーで語り合った。この瞬間って好きだなぁ~

 ちなみに、日本山岳協会山岳共済会へ入会しているのだが、その際尾瀬沼山荘は10%割引と案内されているが、実際には拒否されたことを報告しておく。

【追記】後日山岳協会へ確認したら、割引分の金額を振り込んで頂けました。迅速な対応有難うございました。

P1020105_2

 昨晩はいつ眠りについたのかわからない程熟睡したようだ。明け方の燧ケ岳を見たかったので4時半に目覚ましをかけて寝ぼけながらも5時前に山小屋の前に出てみた。昨日とは打って変わって快晴の朝である。徐々に赤く染まる空と雲、朝日を浴びるにつれて容姿を現す燧ケ岳。山頂は昨日の雪で白く化粧をしているようだ。朝食を美味しく頂戴し、沼を一周して帰路につく。少し赤みがかった草紅葉に、尾瀬の雄、燧ケ岳が勇ましくそびえ立つ。晴れていれば昨日は絶景が期待できたに違いない。いつかはリベンジだな、と思いつつ、沼山峠を目指した。

P1020106 ちょうど正午近くに沼山峠に到着した。ここからバスに乗り、会津高原尾瀬口から電車に乗り継いで帰ることになるのだが、その前に腹ごしらえだ。山小屋でお願いしていたお昼用のオニギリはガッツリタイプ。梅干とタラコだ。梅が苦手なT氏は苦労しながら食べていた。お湯を沸かしてインスタントの味噌汁を用意した。味噌汁があるだけで、ぐっと豪華になるから不思議だ。食後はいつもお世話になっている、珈琲鳴館ドリップコーヒーを入れてバスの発車時間を待つ。2時間弱、バスに揺られて会津高原尾瀬口駅、そこから電車を乗り継ぎ、途中居酒屋でいつものように反省会を開催して家路に着いた。ちょっとアプローチに時間がかかるが、今回の夜行列車の旅、思いの他楽しかった。電車で入って、長距離バスで帰路につく等、いろいろとバリエーションがあるので、また違うコースで訪れてみたいと思うのであった。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿