CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

尾瀬一望 絶景の至仏山! 日本百名山(2/100)

2008年07月21日 | 登山・ウォーキング

P1030084  東京地方は、いきなりの猛暑となり、梅雨明けしたとのニュースの中、ボクら夫婦といつもの登山仲間のT氏は、一路尾瀬へと向かう関越自動車道を北上していた。昨今のガソリンの高騰もあって、100キロ以下の走行を目指すエコ運転、ちょっとストレスも感じたが、無事本日の宿、尾瀬戸倉の「龍宮旅館」へ到着したのである。感じの良い女将さんに出迎えられて、温泉で一汗流し、無事の到着を祝って生ビールで乾杯だ!美味しい夕食を頂いて、この日は早めに消灯した。

 翌朝、朝食代わりのオニギリを作ってもらい、戸倉から尾瀬の入り口、鳩待峠まで乗り合いタクシーで向かった。さすがの連休と夏休み初日とが重なり、鳩待の賑わいは相当なものであったが、宿で作ってもらったオニギリをガツガツと頬張り、一段落付けたあと、至仏の入り口、山の鼻を目指すために出発 。それにしても人の多さには閉口してしまうが、山の鼻までの木道は割りと皆さんマナー良く歩いておられて、45分程で到着することができた。この辺りからいわゆる尾瀬ヶ原が広がっており、ゆっくりと散策したい衝動にも駆られながら、至仏山の入り口である研究見本園へ向かった。目前にはこれから挑む至仏山が綺麗な姿を披露している。緩やかな稜線は女性的であり、やさしい山を想像させるが、実はここからが本日のメインイベントなのであった。

P1030100 登山口から突然現れる木道の階段、これがまさに天国に続いているのではないかと思う程永遠に続くのだ。階段がなくなると、今度は蛇紋岩と言われるツルツルの岩の急登となり、雪解けの水が容赦なく流れ落ちてくる。予定では3時間程で山頂なのだが、この急登が3時間続くのかと思うと、なんて所に来てしまったのだ、という後悔すら沸いてきてしまう。T氏も必死によじ登っているが、自重と引力は物体を上へ押し上げる力に反作用するらしく、中々ペースが上がらないようだ。どうにか森林限界点まで到着したが、まだ先は長いと言わんばかりの眺望が目前に広がる。そして残念なことに、山頂から山の鼻へ向けて下山する人達が後を絶たない。雪解け時の植物等を守る対策として、また安全上、山の鼻からは登り専用の一方通行なのである。是非ともマナーを守って頂きたいと思って止まない。

P1030109_2  しかし、高い木々が姿を消したので、後ろを振り返ると、尾瀬ヶ原を一望にすることができる。もうなんともすばらしい景色である。あの尾瀬ヶ原が、まるでゴルフコースの手入れの行き届いた芝生ののように(例えはあまり良くないが)見えるのだ。そしてその先には燧ケ岳が悠然とそびえているではないか!この景色が見たかったのだ。ちょっとガスってはいるが、冷たい風を頬に感じながらしばし景色に酔ってしまう。この景色に後押しされるように一歩一歩と足を進めていく。辛くなると振り返って尾瀬パワーをチャージする。この繰り返しだ。やがて山頂が手に届く位置まで来ると、安堵のため息が一気に噴出した。

P1030117  狭い山頂は多くの人でごった返していた。ま、これくらい想定内である。とにかく空腹なので食事をする場所をどうにか確保していると、遅れること数分でT氏が到着した。もう既にいっぱいいっぱいな彼に、飲みきってしまった水を半分分け与えて蘇生させることから始まった(笑)。今日のランチは、ご存知棒ラーメンだ。切った野菜やワカメを持参してきており、一緒に煮込んで、タマゴを落として完成 。日差しは時折指すものの、さすが2千メートルを超えている山頂は肌寒い。暖かいラーメンは胃袋と同時に心も満足させる逸品であった。

P1030127 さて、夏山は午後になると天気が不安定になる。案の定、山頂付近もガスってきたようだ。食休みも早々に鳩待峠を目指すことにした。この辺りから、鳩待からの往復の登山者の方々が多くなる。必然的に登山道も混み合うようになってきた。一旦山頂から下って、次のピークである小至仏山まで、稜線を伝うのだが、ここからの景色もまたすばらしい。行きかう人達と挨拶を交わしながら、左右の景色にまたしてもうっとりだ。小至仏に到着すると、ツアーの登山者で大渋滞であった。どうやらまとまりのない連中の様で、「5班はこちらに来てください」だとか「誰々さんはいますか?」等の大声が繰り返される。その度に人数チェックをするもんだから一向に進むことができない。この統率の無さはツアー客もツアー案内人も猛省してもらいたい。どれだけ周りに迷惑をかけているのか、きっと彼らには感じられないのであろう。携帯電話で連絡取ろうとしているのを見たときには呆れてしまった。(通じませんから…)

 と愚痴も少々出てしまったが、鳩待までの下山道は大渋滞の一列歩行。だけど皆さん連帯感も出てきて和気藹々と歩いている。それはそれでまた楽しいことであった。朝7時過ぎに鳩待峠を出発し、午後2時半には同じく鳩待峠へ戻ってきたのだが、ここもものすごく混雑している。どうにかベンチを確保して、缶ビールにて無事の下山を祝福し、更に名物のはなまめジェラートアイスに舌鼓を打った。戸倉へ戻るバスに乗るのも一苦労だ。長蛇の列をなんとかクリアしてバスに乗り込むと、雨が降り始めてきた。宿泊している龍宮旅館へ到着したとたんに大雨になったのだ。なんと運の良い事か。温泉で汗を流した後、運の良さにまたしても乾杯!、夕食時には美味しい食事にジョッキ片手に乾杯!食後は近くの酒屋で買った尾瀬ワインで乾杯!ついつい飲み過ぎた至仏登山であった。今度は秋に、至仏の向かいの燧ケ岳へチャレンジしてみたいと思いを馳せるのであった。

 今回お世話になった「龍宮旅館」は、尾瀬ヶ原でも「龍宮小屋」を営んでおられる。ちょっと年季の入った宿ではあるが、とても綺麗にリフォームされており、また温泉や食事も素晴らしく大変満足な時間を過ごすことができました。皆さん、どうもお世話になりました。また寄らせてもらいますので宜しくお願い致します!


秩父札所総開帳記念ハイキング ファイナル!

2008年07月13日 | 登山・ウォーキング

P1000671  今年の3月から企画モノのハイキング、「秩父札所総開帳記念ハイキング」も今回で最後となり、34箇所の札所をすべて回ることなる。たしか初回はまだ杉の花粉が飛び交う中、秩父路を歩いたものだったが、7月の中旬にもなると、気温も湿度も高くなり、季節の変わりをこうも肌で感じる企画もなかったのではないだろうか。とは言え、ここまできたら意地もあるので、なんとしても34箇所制覇してみたいという欲望の元、いざ秩父路へ向かったのであった。

 最終札所は「34番水潜寺」で、秩父鉄道の皆野駅からのアプローチだ。これまで33箇所を回ってきて、最後に1箇所だけの為にハイキングに出るなんてちょっと粋な演出ではないだろうか。それとも必然的にそうならざるを得なかったか・・・ここは粋な計らいだったと思うことしよう。

 普段の梅雨模様がこの日ばかりは太陽が顔を出し、湿度もたっぷり含んだ空気は、朝の10時前ではあるが既に30度を超えている感じだ。入念に日焼け止めを塗りたくり、帽子とサングラスにて感全防備、UV対策はバッチリだ。T氏と皆野駅で待ち合わせて最後の行程にいざ出発。今回のコースは、ほぼ8割方、アスファルトの上を歩くコースのようだ。しかも木陰が少なく、照り返す熱気に既にグロッキー気味。こりゃ熱中症で倒れる人が続出するのではなかろうか、と思ってしまう。あまり無理せずペースを落として片道役7キロをじっくりと歩く。途中の木陰で休息を兼ねてお弁当タイムを取ることにした。車道が少しふくらんだところで、ちょっとした待避所みたいなところだが、風が抜けると涼しい場所だった。

 さて、食後歩き出して割とすぐに最終の開願寺、水潜寺に到着である。今までのお寺に比べて若干ゴージャスな感じがするが、暑さにバテ気味のボクらは涼しいところを求めて右往左往、それほど広いお寺ではない為、早めに撤収となってしまった。帰路は若干往路と比べてワインディングコースがあるが、それでも気温は益々高くなり、何処かで冷たいものでも飲みたいなという衝動に駆られる。冷たいもの、と言えばアレであるが、それは最後のお楽しみにとっておくことにして、ゴール近くの自動販売機で冷えた缶コーヒーで無事の制覇をお祝いした。

 さて、今回の企画で何をお願いしたかと言うと、給料が上がりますように、だとか世界が平和でありますように、みたいなことしか思い浮かばなかったな、と思う。ボクの中でお参りするよりも歩くことに意味があったので、別に札所を巡る旅ではなくても良かったのかもしれないが、後半になるにつれて、一生懸命般若心経を唱える信心深い方を見る度に、気持ちが穏やかになっていったは事実である。ご開帳の時期に回ることができたのが、実は成就した証なのかもしれない。とにかくこれからも健康でありますように、と思う今日この頃である。