CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

夜行列車でGO! 会津駒ケ岳 日本百名山(8/100)

2009年06月27日 | 登山・ウォーキング

P1000029  金曜日の夕方、上司の「ちょっと今夜どう?」っていうお言葉を申し訳なくもお断りし、定時ダッシュにて帰宅。簡単な夕食を済ませて東武鉄道の新越谷駅へと向かった。以前、尾瀬の燧ケ岳へ登った際にもお世話になった「尾瀬夜行2355(ニイサンゴーゴー)」に乗る為だ。そして今回は会津駒ケ岳を目指す。この夜行列車は浅草駅を23時55分に出発し、翌日早朝に会津高原尾瀬口駅に到着する。そしてそこからバスへ乗換え、大概の人は尾瀬の福島側のアプローチ口の御池を目指すのだが、ボクら夫婦と数組の人達は途中の駒ケ岳登山口で降ろしてもらった。夜行列車の旅で満足に眠れず、寝不足満点にて登山口到着。まだ5時半にもなっていない。トイレを済ませて登山口へと向かった。

P1000938  明け方近くはガスっていたが、だんだんと青空が見えてきた。登山口はバスを降りてから30分程歩いて現れる。登山届けを提出して階段を登っていく。事前調査で、ここから1時間半程が勾配がきつくてしんどいというのを知ってはいたものの、特に最初の30分は心臓が口から飛び出る感じだ。いや、大げさじゃなくてホントなのよ、これが。登山道は整備されていて歩きやすいのだが、急登が続くのだ。30分でたまらず休憩。これがまだ続くのかと思うと思いっきりブルーだった…

P1000973  途中、水場という休憩ポイントがあり、ここまで登山口から1時間半、既にガッツリ感は充分だ。ここは名前の通り、少し下ったところに水場があるというので、早速チャージしに行ってみる。美味しいという評判とは裏腹になんとも急坂なところを降りていく。当然ここを水を持って登るワケだ。人生ってこんなもんだな、と妙に納得。苦労して、そして楽を得るのだよ。で、汲んできた水は冷え冷えだ。まぁ坊が持参してきたリキッドタイプのアイスティーの元をこの水で割って飲んでみた。最高ッス!キーンと冷えたアイスティーがこんな山の中で飲めるなんて!ただし羽虫の大群に襲われてしまうのには閉口してしまった。さて先に進もう。ここからは比較的穏やかな登山道である。広めの道だし本当に良く整備されている。周りの木々の背丈が段々と低くなって来ると、そろそろ森林の限界点だろうか。日差しもあって日焼けしそうになるが、爽やかな冷たい風が気持ち良い。しばらくすると行く先の山が見えてきた。所々に雪が残っているのがわかる。もうここまで登ってくると緩やかな尾根沿いになり快適なトレッキングだ。

P1000994  水場から更に1時間半で駒ノ小屋に到着する。この辺りは湿地帯となっており、木道が整備されていて尾瀬ヶ原のようだ。雪渓もあるので念のために軽アイゼンを装着した。帰りに駒ノ小屋へ寄ることにして、ここはそのまま素通りして山頂を目指す。周りの山々も見て取れるが、やはり時期的に霞んでしまっており、はっきりとその雄姿を見ることができない。ちょっと残念だ。ただ、その中でも昨年登った燧ケ岳は素晴らしい姿を見せてくれている。

P1000986  去年登ったときは初雪の日で、しかも山頂付近から吹雪かれてしまい散々な目にあったのが燧ケ岳だった。でもこうやって遠目から観ると本当に素晴らしい山容である。双児峰であり、まるでネコの耳のような山頂は、その時は残念ながら片側にしか行けなかった。雪の装備などしてなかったので、断念したのだが、こやって見るとちょっと残念な感じだ。機会があったらリベンジしてみようかな…。あ、でも下りが恐ろしく長くて単調だったので嫌気が刺したのも思い出したぞ。ま、そのうち考えることにしよう。

P10100011  さて話を駒ケ岳に戻して、いよいよお待ちかねの山頂である。山頂まで木道が続いており、しかし木道と言うよりは階段と行った方が正しい。ここまで3時間半以上歩いてきているので、この最後の登りは膝が笑う。爆笑に近い。山頂は多少木々があって視界を妨げるが、まぁまぁの眺望だ。そう、霞んでしまってるので、はっきり遠くまで見えないのである。案内板には富士山も見えるとなっている。燧ケ岳の向こう側には尾瀬のもう一つの雄山、至仏山が見えるのだが、それすらも薄っすらとしてよく拝むことができなかった。

 山頂まで極めたら後は降りるだけなのだが、今回は更に先を目指してみた。中門岳という山が隣にあり、そこまでが緩やかな尾根伝いの湿地帯となっていて綺麗だという話だ。

P10100111  ちょっと時期的に早かったようで、まだ一面雪景色であった。アイゼンを着けたり外したりが煩わしくなり、装着しないで雪上を進む。案外大丈夫。3~40分程歩くと、中門岳の表示とちょっとしたベンチがあった。まだ午前の10時前ではあったがここで昼食にした。本当はまだこの先に山頂があり、ここは中門池と言うのだが、この辺り一帯を中門岳と呼ぶそうだ。多少風があるので羽虫に襲われることもなく食事をすることができた。いやぁ~、本当に気持ちが良い。

P10100311 帰路は来た道を挽き返すピストンである。途中に素通りした駒ノ小屋に立ち寄り、おトイレを拝借。売店を覗いて小屋主さんにいろいろお話を伺った。気さくな小屋主さんで楽しいひと時であった。この小屋オリジナルのマイ箸袋とハクサンコザクラというこの辺りに群生するお花の携帯ストラップ、そして山岳バッチをゲットして小屋を後にした。もう少し遅い時期だったら一面にハクサンコザクラが咲くとのこと。帰り際に注意して歩いてみると、咲き始めの花を見つけることができた。一面ピンク色に染まると綺麗だろうな、と思いながら下山開始である。

 下山後の足はバスなのだが、2時間に1本という恐ろしく少ない本数に緊張が走る。それでも予定通り1時間前には降りれたのだが、今度はバスが来ない…。ちょっと不安になった頃にバスの姿を確認した。会津高原尾瀬口駅までは1時間半、ウトウトしてたので、あっという間に着いた感じだ。尾瀬夜行2355のチケットは往復の乗車券が付いているので、帰りの特急券だけを窓口で購入して帰路に付いた。途中鬼怒川温泉駅で、東武鉄道の誇る特急スペーシアに乗換える。この特急列車はビュッフェが付いており、生ビールを飲むことができるのだ。車窓を眺めながらの一杯は最高だった…と言いたいが、まだ出発前に飲んでしまった…。そして今回一緒に行くはずだった登山仲間のT氏と新越谷駅で待ち合わせていつものように反省会をする為に居酒屋へと消えていったのであった。

 しかし遠いですわ…。15時のバスに乗って、新越谷到着は20時半、そこから1時間程で我が家なのであるが、久しぶりにガッツリ登ったぜ!という満足感が気持ち良い。大変良いお山でありました。


スズラン満開!入笠山

2009年06月13日 | 登山・ウォーキング

P10008271  梅雨の晴れ間を土日に持ってくるのは至難の技である。もう1週間ほど前から、テレビやネットの天気予報を見ながら念じ続けた結果、13日の土曜日は比較的穏やかな1日になってくれた。本来ならば、奥秩父の明峰、金峰山へ行こうと計画していたのだが、大気が不安定とのこと。周囲の絶景を楽しむのが大使命だった為に断念し、長野は入笠山へと向かうことにした。中央道の諏訪南ICを降りて、富士見スキー場を目指す。この時期はスズランの群生が見れるとあって、車両の交通規制があるとの情報を得ていたので、駐車場が混む前にと早めの行動。7時過ぎには到着したのだが、その介あって一番乗りであった。

P10008491  身支度を済ませて登山道へと向かう。目指すは2000mをちょっと切る山頂だが、スタート地点が既に1500mの標高を越えている。なので割りとお手軽な気持ちであったが、なんのなんの、急登が続くではないか。ある程度登ると比較的緩やかな林間コースとなる。冬場、クロスカントリーやスノーシューで歩いても楽しそうだ。1時間程で視界が開け、入笠湿原へ到着だ。湿原には木道も整備されていて、のんびりと散策することができる。ここへは麓のスキー場の駐車場からゴンドラを使って来る事もできるので、既に数人の観光客の方々が散策していた。さて、お目当てのスズランは何処かな?と探してみたが、ほんのちょっとしか咲いていない。もっと違うところに群生してるのか、と思いきや、実は写真の山肌が一面、スズランだったのである。

P10008561  いやぁ、この規模には驚いた。可憐なスズランがたわわという表現が合ってるか不安だが、びっちりと一面咲いているではないか。そしてほのかな石鹸みたいな甘い香りが漂っている。以前に見たスズランは樹林帯の中で群生していて、ちょっと薄暗いところで咲くイメージを勝手に持っていたけど、これだけ大っぴらに咲いているとは恐れ入りました。ここには、葉の下で可憐に咲く日本のスズランと、観賞用に葉の上でどうどうと咲くドイツのスズランがあるそうだ。残念ながらドイツスズランを見ることは出来なかった。

P10008711  さて、スズランを後にしてもうひと踏ん張り登ると、入笠山の山頂である。途中、山頂直下は一気に角度がきつくなる。ほほう、甘く見ていたがこれは登り応えがあるではないか。岩場の道を一気に登り切ると、360度の視界が広がった。モヤがかかってしまい、眺望は残念ながら望むことができないが、これは感動である。登り切った者へのご褒美っていう感じ。アルプスや八ヶ岳、奥秩父の主要峰を望むことができるので、空気の澄んだ冬場に着てみたいと思ってしまった。風が強くて、最初はクールダウンで気持ちよかったがちょっと寒くなってきた。小腹が空いたのでパンをかじってから山頂を後にした。

P10008981  入笠山を一気に下ると、舗装された車道に出る。しばらくは車道を歩いて、次の目的地、大阿原湿原を目指す。車道と言ってもここ数日は規制されているので、関係者の車しか往来はないのでどうどうと真ん中を歩くことができた。大阿原湿原の入り口には付近をピストン輸送するマイクロバスが止まっていて、もししんどかったらバスに乗ることもできる。ここの湿原は1周するのに1時間程度かかる比較的大きな湿原であるが、実はかなり陸地化が進んでしまい、あまり湿地帯という雰囲気ではなかった。花の宝庫みたいな印象を持っていたのだが、それほど花にもめぐり合えず、ベンチで簡単な昼食を済ませてさっさと湿原を後にしたのであった。

P1000925  湿原からは来た道を戻って駐車場へ行くのもいいが、同じ所を歩くのも芸が無いと思って、車も来ないからそのまま車道を歩くことにした。しかしこれがまたダラダラと長いのだ。計算では1時間足らずで降りられると思っていたのが、1時間半近くかかってしまった。その後は車でスキー場の売店へ寄って、入笠山の山岳バッチと、諏訪のお酒、真澄のワンカップをゲットし、山梨は明野のいつものベースへと戻ってきた。で、シャワーを浴びてさっぱりとしたところで、反省会である。キンキンに冷したグラスで飲むビールの美味しかったことは言うまでもないだろう。でも言いたい。「美味しかったぁ~!!!」


かつての街道、浅間尾根

2009年06月07日 | 登山・ウォーキング

P10007581  入梅が聞こえる今日この頃、日々週末の天気はどうだろうか、と心配されておられる方々も多いのではないだろうか。そんなボクもその一人なのである。かの日本百名山の著者、深田久弥氏もその著書の中で6月は登山には最適な時期としている。数々の花が咲き、雪も消えて夏前で混む事もなく、何しろ日中の時間が1年で一番長い時期であるのが最大の理由としている。が、しかしその久弥氏も唯一の難点が梅雨である、と仰っておられる。しかし梅雨の時期であっても晴れ間があるので気にしない、という件があったかと記憶しているが、サラリーマンには無理な条件だ。そんな中、先日の日曜日はまさに貴重な晴れ間だった為、近場で無難なコースを歩こうと、武蔵五日市の先、浅間尾根を歩いてきたのでご報告したいと思う。浅間は、「せんげん」と読み、これは富士山を意味している。桧原村の浅間尾根は昔から重要な交通の要であったようだ。江戸と甲州を結ぶ、いわゆる甲州街道の走りみたいなモノだろうか。恐らくこの尾根道からは富士山が綺麗に眺められるのだろうという期待があった。その尾根の頂は「浅間嶺」と言うからである。7時40分、JR武蔵五日市駅発のバスに揺られて「払沢の滝入口」というバス停で下車だ。途中、小学生がどんどん乗り込んできた。どうやら運動会のようである。晴れて良かったね。
P10007701   コースは払沢の滝を往復して、次第に高度を増し、浅間嶺に取り付く。更に尾根伝いに進んで、桧原村の人里(へんぼり)峠を越えて、数馬までの10キロ弱、約5時間程度の行程だ。最初薄暗い樹林帯をのんびりと歩く。時折、舗装された道を交えながら新緑の緑を楽しむが、あまり眺望はよろしくない。確か尾根道だったような・・・という疑問が沸いてくる。そのうちに綺麗に富士山が見えるのだろうという、まだのんきなもんであった。途中、時坂(とっさか)峠に出ると、奥多摩側の視界が広がった。開店準備をしていた茶屋のおばちゃんが気さくに声をかけてくれた。息子さんが栃木の宇都宮に家を構えたそうで、そこからも大岳山が見えるそうだ。そしてこの茶屋からも目前にどんとそびえている。親子で同じ山を眺めているんだけど、茶屋の後継ぎ問題とかがあるらしく、どうにも寂しそうなおばちゃんであった。茶屋の脇から払沢の滝の源流を引いていて美味しいと勧められるので、一口頂いて茶屋を後にした。
P10007821_2  茶屋の少し先には、日本蕎麦屋の「みちこ」という旧家を利用した店があった。前日テレビで紹介してたのを偶然見たのだが、美味しそうな蕎麦屋であり興味津々なんだけど、まだ朝9時台である。この次来ようと心密かに先を急いだ。相変わらずの樹林帯の中を歩いている。どことなく上の方に稜線らしき明るさがあるものの、何処から尾根道になるのだろうか、という疑惑が出てきた。多少尾根っぽいところもあれば、また樹林帯になり、の繰り返し。そのうち勾配もきつくなり、少々広めの浅間嶺山頂へ到着となった。やや雲が多いが、奥多摩側の眺望は最高である。大岳山、御前山が優雅な姿を見せている。山頂のベンチにて昼食を取る事にした。
P10007911  山頂を後にして、数馬を目差して一旦山頂を下りるが、なんとその先に運動会でもできそうな広場があった。ベンチや東屋、トイレまで完備されている。これは小学校の遠足にはぴったりな広場だろう。マウンテンバイクで登ってきた若者達も休憩していた。ここから人里峠を目差すのだが、ちょっと見たところ案内板がない。どっちへ行っていいか迷うのだ。地図を出して、恐る恐るトイレの裏へ出てみると、どうやらその先に案内板があった。こりゃわからんよ、どうにかしておくれ。相変わらず樹林帯を進む。尾根だったよな・・・

P10008141  それでも時折見せる奥多摩の山並みは素晴らしい景色だ。梅雨の晴れ間でちょっと雲が多いがラッキーな1日であった。

P10008211  やがて尾根道?はそのまま高度を下げて浅間尾根登山口まで下る。バスの時間まで1時間以上あるので、バス通りまで出てトボトボと歩いてみた。何処か売店でもあればシュワっと泡の出る飲み物でも求めていたのだが、何処もバス停と離れている売店ばかり。どうせならバスを待ちながらくつろぎたいもんね。なんだかんだとバスの起終点、「数馬」までたどり着いてしまった。しばらくここで待つか、と思ったとたんにバスがやってきて、出発までバスの中で休むことができた。正確には武蔵五日市の駅まで夢の中となり、気が付いたら駅だった、というのが正直なところ。

Kuroyakisoba

 この日は夕方から秘密の会合があり、帰宅後ささっとシャワーを浴びて地元のお店へ。山仲間と楽しい談合。いやぁ盛り上がりました。よく食べました。よく飲みました。お疲れ様でした(^^/