CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

平和の祈りとサンフレッチェのホームと、そして宮島へ

2012年08月27日 | FC東京

 8月25日晴れ。気温35度(広島)…。7時半に東京駅を出発した新幹線は、11時半に広島駅に到着した。4時間冷房の中で快適に過ごしてきた身には広島の空気はなんともいえない夏の暑さで満ちていた。

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 老舗のお好み焼き屋で昼食を済ませて、市電に乗り込み早速原爆ドームへ向う。今回の主たる目的は、サッカーである。サンフレッチェ広島のホーム、ビックアーチは19時キックオフ、まだ時間の余裕があるので、広島と言えば外せない平和記念公園へと向ったのであった。

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 ボクはン十年前に高校の修学旅行でここを訪れているし、仕事で広島来た時も時間の許す限り寄っている。カミさんは初めてだというので、連れて来たかった。しかし今回ほどじっくりと訪れたことは無かったかも。高校時代の修学旅行なんてテンション高いだけで大して覚えてないんだよね、実は…。

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 日本人なら一度はここに訪れるべきだ。戦争は恐ろしい。核兵器なんて人類滅亡のちょうど良い道具でしかない。折しも先の震災で福島の原発問題があるが、核の平和利用なんてのも見直す必要がある。そんな過去の悲劇がここで起こったなんてまったく想像できないくらい綺麗な公園だし、未来永劫こういう平和ボケした世界が続いて欲しいと心底思った。本当に一度で良いからアメリカの大統領はここに来て世界の平和を誓って欲しいと思う。

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 ボクなりに平和宣言をした後、ホテルを間違えるというアクシデントがありつつも、どうにか予約したホテルにチェックインしてから、スタジアムへと向った。ビックアーチスタジアムは、広島市街からやや離れたところにあり、ぐっと山の景色が近くなっている。アクセスは、市街中心部からアストラムラインという、東京で言うゆりかもめのような新交通システムで約40分弱、シャトルバスで30分弱で到着する。割と離れているのであるが、夕方は暑さも治まり風が気持ち良いスタジアムだ。

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 現在首位を走る広島は、3バックのDFを基本としてしっかり守備をし、相手のスキを突くカウンターとアーリークロスにFWが飛び込んで来る、今のFC東京にとってマジ怖い相手である。そんな広島相手に我らがFC東京ポポヴィッチ監督は奇策に出た。なんと広島とまったく同じフォーメーション、3-4-2-1で陣形を組んで来たのだ。しかも左SHにはオリンピック代表(OA)の徳永選手を起用し、広島のミキッチ選手への徹底したマークを指示。これが割りと効果があり、広島はボールを持つものの、マンマークがはっきりしている東京の守備に対してパスを出すことができずにロングボールを蹴る、するとそもそもDFラインが高いのが東京のスタイルだからオフサイドが多くなる、という広島側からしたらフラストレーションのたまるゲーム展開になった。とは言いつつも東京が有利に進めてたかというとそうでもなく、相手のミスで助かった場面も多々あった。そんな中、後半早々にルーカス選手がネットを揺らす。この虎の子を必死に必死に必死に守り抜いて、広島から勝ち星を頂いた。約1ヶ月振りの勝ちゲームで、しかもアウェーの広島戦で勝つことが出来て本当に嬉しかった。順位も12位から10位に上げ、首位広島が負けたことで、またしても混戦のJ1となったのであった。

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 勝利の余韻は翌日にも続いており、ルンルン気分で広島観光へと繰り出した。この日は市電でのんびりと宮島へ向かうことにした。JRだと早いのだが、あまり市電に乗る生活の無いボクらは興味もあってゴトゴトと走る市電の景色に釘付けだ。写真は市街を走る運転台からの景色。

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 これが西広島駅を過ぎると景色が一変する。ここから広電の宮島線という路線になるのだが、道路を車と一緒に走ってきたのが、ここからは専用の鉄道となるのだ。スピードも一気に上がり、この手の市内電車も普通の電車並みに走るのには驚いた。

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 宮島口駅に到着し、まず向ったのが名物の穴子飯屋さん。老舗の「うえの」という店だ。まだ11時前だからそんなに混んでないだろう、と思ったが、既に待合室は大混雑。1時間以上待つということだったが、せっかく来たのだから辛抱強く待つことにした。良く見ると青赤イナゴさん達もチラホラいるし(笑) 正午過ぎにやっとボクらの番が来て、白焼きと穴子飯の並を1つずつ注文。それにおちょこ一杯だけのぐいのみという冷酒も頼んだ。もうね、お味は格別です。あーだこーだ説明する必要はありません。ただ一言「うまい!」で決定。宮島行ったら是非寄って下さい!!

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 船に乗って宮島入りするが、船上は風が気持ちイイ。しかし島に降りると猛暑がたまらん。汗がボタボタと落ちてくる。厳島神社までの仲見世には様々なみやげ物屋が軒を並べており、うまそうな匂いも漂っている。NHKの大河ドラマ「平清盛」は人気が無いようだが、この厳島神社は清盛ゆかりの神社だけにいろんなところに清盛のノボリやらポスターが貼ってある。宮島歴史民族資料館が「清盛館」としてリニューアルされていて、清盛ファンの我が家は早速覗いてみた。番組で使用した衣装やら備品やら、そして登場人物の相関図とかあって、毎週欠かさず見ている我が家にとっては満足なところであった。

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 宮島と言えば「もみじ饅頭」が有名だが、老舗から新しいベンチャー物まで様々なお店があるのも特徴だ。ここの博多屋さんには冷凍したもみじ饅頭があり、1個から買える。暑い中、冷たいもみじ饅頭は美味しかった。ギリギリまで宮島散策し、広島駅に戻ると、缶ビールとつまみを買い込んで帰りの新幹線に飛び乗った。やがて心地よい疲れが訪れて眠りに落ちたが、なんか新幹線の中でも良い夢を見ていたような気がする。またいつかのんびり広島を訪れてみたい。


オリンピックよりトーキョー?

2012年08月05日 | FC東京
 ロンドンオリンピックも佳境に入り、特にサッカーは男女共に決勝リーグへ進み、しかも準決勝進出まで駒を進めている。女子のなでしこジャパンはW杯優勝チームであり、金メダル狙いという目標を考えると通過点でしかないが、男子は正直決勝リーグへ進出しただけでも御の字だと思っていた。ところがここまで無失点で強豪を抑えてきていると、否が応にもメダルに期待がかかる。そんな大事な男子の決勝リーグ初戦のエジプト戦は、なんとJリーグの第20節と被ってしまった…。
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 てなワケで、オリンピックも大事だけど、なんていってもリーグ戦も大事です。暗雲立ちこめる埼玉スタジアムへ向ったのであった。この日は宿敵浦和レッズとの一戦。前回、東京のホーム、味の素スタジアムでは浦和に先行されるも終盤に追い付き、しかも両チームがアグレッシブに戦った素晴らしいゲームを披露した。この日はその結論を出す日でもあった。
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 スタジアムには浦和のスポンサーである三菱自動車が新型のミラージュを展示していた。コレちょっと興味あったんだよね。色が緑ってのが東京への嫌がらせか…とは考えすぎですかね(笑)
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 このケータリングカーで売っていたから揚げがめっちゃ美味かったです。サルサソースがかかってるんだけど、とってもジューシー。味スタにも来て欲しいなぁ~。
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 浦和側のゴール裏は既に真っ赤に染まっていた。選手のウォーミングアップの時からヒートアップ。もの凄い圧力を感じる。
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 18時過ぎにキックオフ。この日、オリンピックで出張中のGK権田選手に代わって塩田選手、右SBのOA枠徳永選手に代わって加賀選手が入っていた。4-2-3-1の布陣には変わりなく、1トップは横浜時代から浦和キラーと呼ばれたFWのカズマこと渡辺選手が入っている。また控えには昨年、浦和から突然追い出されたエジミウソン選手が居り、ウォーミングアップ時に浦和サポータに挨拶してたが、選手紹介時には盛大なブーイング。愛されていた証拠だね。
 前半の東京は、前節の負けた新潟戦を思い出すような動き。躍動感がない感じ。そこそこボールは持つものの、浦和のカウンターは強烈だ。そんな中、11分に宇賀神選手にセットプレーのクリアを決められてしまった。その後もパスの出しどころを探るようにダラダラボールを回し、ミスしたところをカウンターという形が続く。そんな時に35分、マルシ・オリシャルディス選手が飛び込んで追加点。前半で2点のビハインドになってしまった。東京のゴール裏では浦和サポータの大声援と、スタジアムの構造上の問題もあってこちら側のチャントがうまく聞こえないことから、応援チャントが上段と下段でバラバラになってしまう。今節負けたらどうなるんだろ、という不安を抱きながらハーフタイムとなった。
 後半はいきなり選手を入れ替えてきた。FWのカズマを下げ、DFの中村北斗選手が入った。2列目のルーカス選手をトップに置き、右SBだった加賀君がCB、その右SBに北斗で4-2-3-1は変わらないと思っていた。そしてちょっと動きが良くなったような気がしてたときに、東京の10番、梶山選手の登場だ。トップ下の田邉ソータン選手と交代だ。これで一気にポゼッションが上がったような感じを受けたのだが、その直後、石川選手が相手ゴール脇に深く切り込み角度のないところからのシュート…かな?ネットが揺れて1点目。おぉ、ナオさんやったぞ!と思ったら、最後はムックンこと椋原選手が押し込んだようだ。ま、誰も良いわ。後は得点を重ねてくれれば。その後もパス回しと選手の動きが連動し始めて、浦和を押し込む。完全にペースは掴んだ。後でわかったのだが、両SBを高めに配置し、CB3名の3バックシステムを取っていたらしい。浦和も3バックだ。この方が数的にもやりやすいのかな。大なり小なり相手ゴールを脅かす。そして27分、ルーカス選手が上げたクロスに長谷川アーリアジャスール選手が合わせて同点。ゴール裏が大爆発した。これ勝てるんじゃね?みたいな…。動きの悪くなった浦和に対して、一気に覚醒した東京で、この後も攻め立てるが、この日はこのまま終了。またしても追いついてのドローに終わった。同じ引き分けでも追いつかれるのと追い付くのではきっと受ける印象が真逆だろう。ゲーム終了と同時に浦和サポータから地鳴りのようなブーイングが沸き上がっていた。
 システムを変えるとこんなにも違うのか、だったら何故最初から、と素人は思ってしまうが、そこが采配の難しいところだろう。この日のイメージは、同じDNAを持つ広島にもきっと参考になると思う。8月末の広島戦は観戦する予定である。
 で、リーグ戦はここまで。歓喜が残る中、後ろ髪を引かれながらも埼玉スタジアムを脱出。ケータイのワンセグでオリンピック戦を見ながら浦和美園駅を目指す。途中でニッポンが先制!永井選手が決めたようだ。うぉー!!早く見たい。埼玉高速鉄道、武蔵野線と乗り継いで我が家への帰路を急ぐ。後半の15分くらいだけど、自宅で見ることができた。そしてもちろん勝利の美酒にも酔いました。サッカー冥利な1日だったけど、欲を言えば浦和には勝ちたかったなぁ。