CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

蒸し暑い中の三ツ峠

2009年07月12日 | 登山・ウォーキング

P10100861  梅雨の合間の日曜日、どうにか天気が持ちそうだ、じゃ何処へ行こう?と思案した挙句、山梨県の河口湖近くにある三ツ峠山に行くことにした。前日は法事があって、故人の三回忌に参加した。その席に故人の1歳になるひ孫が遠く福岡から来ており、最後まで愛嬌を振り撒いていたのが印象的であった。その余韻が残る中、早朝に愛車を中央自動車道へ向けて出発し、一路三ツ峠登山口を目指したのであった。三ツ峠というのは、開運山(1,785m)、御巣鷹山(1,775m)、木無山(1,732m)の3つの頂上の総称のことで、今回は三ツ峠登山口から、開運山、木無山の二つを縦走する。縦走って言ったってそんな大したもんではなく、ちょろっと往復してこれちゃうって程度なんだけどね。

P10100671  この山のメジャーな登山口は、河口湖寄りの方であろう。午前8時前に到着したのだが、駐車場には車が1台、その後もう1台到着し、単独の男性が登山していたのを見かけた程度だ。河口湖寄りだと電車とバスでのアプローチが可能であり、更にこの三ツ峠登山口からだと最短コースではあるものの、標高差が1000m以上もあり健脚向けだというのも寂れてる証拠かもしれない。で、その登山道だが、達磨石を過ぎると勾配が一気に高まる。のっけから急登だ。ましてや蒸し暑さの中、呼吸は激しくなるわ、身体は重いわで既にグロッキー。30分に一度程度のこまめな休憩を挟まないと進むことができない。それでもコースタイムより若干短めに八十八大師というところへ到着した。写真のようにたくさんのお地蔵さんが並んでいて、現在81体が確認できているそうだ。どれも愛くるしい顔をしている。この辺で取れる石ではない仏像で、何処からか運び上げたらしい。信仰の深さを認識できる。

P10100941  この場を過ぎるといくらか勾配は緩やかになり、多少余裕が出てきた。ただし足場はガレてくるし、落石も頻繁にあるようなので注意が必要だ。しばらくすると屏風岩が現れる。何処からともなく人の声がしてくるのでなんだろう?と思っていると、なんとここはロッククライミングの聖地ったのだ。それが冒頭の写真である。まさに老若男女、え?あなたがココを登るのですか?と思う方々(失礼!)も居られてたくましいことこの上ない。更に先に進むといよいよ山頂直下である。が、なんとなく感じる熱い視線・・・おっと眼の前にカモシカ君がじっと睨んでいるではないか。もの凄い至近距離。この脇を抜けないと先に進めないのだが、最短で1m無かったんじゃないかな、このカモシカ君、そんな中でもハグハグと木の芽をムシャ食いしていた。その先は反則だろ、と言わんばかりの階段が鬼のように続く。ホウホウのテイで登り切ると山頂近くの山荘、四季楽園だ。

P10100981  この山小屋には主がいた。非常に大きなワンコだった。ちょっと暑苦しい感じがするが、立派な小屋にお住まいのワンコは貫禄充分で、話しかけても微動だにしない。でもとっても愛くるしい顔をしていて和ませてくれる。そんなビックワンコに別れを告げて、山頂を目指す。四季楽園からはホントすぐそこが山頂であった。

P10100991  三ツ峠山頂、とは実は何処にも書いていない。でも三角点もあるし、いいや認定しちゃおう。広々とした山頂には先客がテントを広げていた。ひょっとするとクライマーの人達だろうか。なんとも贅沢である。晴れてたら夜の星空は綺麗だろうなと思う。このだだっ広い山頂を過ぎると、別の山荘がある。三ツ峠山荘だ。

P10101071 ここから見る富士山はすばらしい。残念ながらこの日はご覧のような状態で富士の姿を全部堪能することはできなかったが、ドーンとそびえるお山はニッポンの象徴である。いつ見ても出来過ぎの山だな、富士山って。

P10101061   で、気になったのがこの山頂付近で見かけるジープだ。いったい何台あるんだろうか?と思う程たくさんあるのだ。しかもどれも年季が入っていて、型式すらわからない。J54のディーゼルエンジンのモノは確認できた。これらのジープは恐らく山荘の荷揚げ用のモノだと思われる。四輪チェーンがやる気をそそるではないか。まだ現役なのだろうか、これらが何台もコンボイ組んで登ってくると思うとワクワク、ゾクゾクしてしまった。そんなジープに気を取られながらも見晴台で昼食を済ませて、木無山までピストンした。と言っても10分もかからない。え?これが山頂っていう感じ。御花畑があってその花を愛でながらその先に富士山がある、というらしいのだが、あいにく花は咲いてなく、富士山もほとんど雲に隠れてしまって見えなかったので、とっとと戻ってきたのであった。

 来た道を戻るのだが、下がるに従って急な下りになる。こんなところ登ってきたんだ、という感じ。達磨石を抜けて駐車場へ戻ってきたのだが、残念なことがあった。我が愛車の駐車位置がちょっと奥まってる。あれ、何か変だぞ、と思ってよく見ていると、真正面がグリルやらバンパーが破損していた。ぶつけられたのだ。当て逃げかと思い、まずは保険屋へ連絡しアドバイスをもらって帰路についた。もう怒りで疲労感も吹っ飛んでしまっていたが、途中、原チャリに乗ったお巡りさんとすれ違い、声を掛けられた。どうやらぶつけたご本人がお巡りさんを呼びに行っていたようだ。そのご本人も一緒に車で来ており、事情を聴くことができた。何でもアクセルとブレーキを間違えたらしい。不注意ではあるが、誠意のある方だった為にひとまずずは決着。早速修理を依頼した。これ以上どうこう言うつもりはないが、自分もいつかは加害者になるかもしれない。注意はしすぎることはないので、充分に自覚していこうと思ったのであった。 あ、当然帰ってから反省会、しましたよ。冷たい生ビールと焼き鳥でネ。