CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

大満足!極寒のスノーシュー!(後編)

2009年01月25日 | 登山・ウォーキング

P1010278  翌日は快晴の朝だ。しかし、シーズン一番の冷え込みとのことで、外気温は氷点下18度、小屋の前にはテント泊の登山者達がいたが、大丈夫だったろうか?6時に朝食を美味しく頂き、7時過ぎにはスノーシューを装着して出発だ。昨日の予告通りに丸山の裏手に回り、麦草ヒュッテまで一気に下がる。広い雪原に見えるが、低樹の上に積もった雪で、雪が無ければとても降りることはできないだろう。皆さん、思い思いのコースでザクザクと降りていく。降り切った先には麦草ヒュッテがあり、その前は国道299号線である。この時期は閉鎖中であるので、スノーモービルの跡ぐらいしか道路らしき痕跡が見えない。

P1010286  気をつけて見ていくと、様々な動物の足跡が見て取れる。ウサギは3点の足跡になるのですぐ見分けが付く。写真の足跡はガイドさんの話だとテンらしい。少し引きずる感じが特徴だ。大概が夜行性の動物の為、残念ながらツアー中に遭遇することはなかったが、運が良ければリスやオコジョに出会えるかもしれない。国道を快適にトレッキングしていく。去年の秋に白駒池の駐車場へ車を置いて、ニュウを目指したが、その駐車場も今はひっそりと静まり返っていた。

P1010293  白駒池は、2000m以上の高地にある湖では一番大きな湖とのことだ。昔は一番早く全面氷結するので、スケートのオリンピック選手等がよく練習に来たとのこと。氷の厚さも充分にあり、その上に雪が積もっているからスノーシューで楽々歩ける。雪が少ないところはストックが氷に当たる感触が伝わってくる。ここでは小一時間、自由に散策させてもらった。本当に天気が良い。しかし風は冷たい。強烈な冷気が襲ってくる。ひとしきり楽しんだ後、また全員集合して、樹林帯の中へと入っていった。

P1010295  5分程度歩いただろうか、先に行っていたスタッフが焚き火を炊いてくれていた。パチパチと薪が焼ける音がする。待望のランチタイムだ。出かけに本日のランチ、サンドイッチを各自配給され、この場所で頂くことになった。サンドイッチは凍っていたが、なんとか食べられるものだ。これがオニギリだと凍ってしまうと食べられないらしい。そして焚き火に続いてのサプライズ、ホットワインが振舞われた。甘めで熱々の赤ワイン、アルコールはほとんど飛んでしまっているのだが、これが温まる。五臓六腑に染み渡る感じだ。大人気で、皆さんお代わりし、2リットル持って来ていたらしいのだが、あっと言う間に売り切れた。焚き火を囲んで、おしゃべりしながらのランチタイム、食後にはチョコレート等のおやつも振舞われて、なんとも幸せな時間であった。

P1010302  楽しい時間はあっと言う間に過ぎていく。食後は高見石小屋まで1時間程の登りだ。途中、カモシカか何かの足跡を見つけたりしながらゆっくりと小屋まで戻った。ツアーのお礼をスタッフに述べて、身支度を済ませた。渋の湯から茅野行きのバスは15時ちょっと前に出発する。逆算して13時頃には小屋を出ることになるが、ボクらは自家用車なのであまり気にしなかった。ほとんど下りのコースだが、パウダースノーの中を歩くので特に怖いこともない。賽の河原は昨日と同様に風の通り道なので、寒さとの戦いになるが、ステンレスポットに入れてきたホットコーヒーを飲みながらどうにかしのぐことができた。コースタイムで1時間半のところ、1時間5分ほどで渋の湯まで降りることができた。

 初めてのスノーシュー、しかも雪山登山も体験できた。それほど厳しいコースではないものの、行くまではものすごく不安があったが、とっても歩き易いし、何といっても景色が素晴らしい。天気さえ安定してくれれば、雪山の方がずっと楽かもしれない。高見石小屋のスタッフの皆さま、楽しい時間を有難うございました。またいつか参加したいと思います。また、ツアーで出合った方々、楽しい思い出を有難うございました。また何処かでお会いしましょう。(完)


大満足!極寒のスノーシュー!(前編)

2009年01月25日 | 登山・ウォーキング

P1010258  1月24日、この日の為にボーナスをつぎ込んでいろいろ揃えた寒さ対策アイテムらがいよいよその実力を発揮する。愛車は中央自動車道諏訪ICから奥蓼科の秘湯、渋の湯を目指していた。諏訪近辺の積雪量はむしろ皆無に等しかったが、高度を増すに従って所々、道路に残雪が見られるようになる。やがて完全に圧雪された道になり、間もなく渋の湯駐車場へ到着となった。渋御殿湯の有料駐車場にて身支度を整えると、いざ出発だ。え?何処へって?北八ヶ岳バックカントリーの拠点、高見石小屋を目指し、スノーシューのツアーへ参加するのである。詳しくはココをご覧頂きたい。

P1010263  さて、今回は写真満載にて2回に分けてお伝えしたいと思う。天候に恵まれ素晴らしい景色を堪能できたので、少しでもお裾分けしたいという気分だ。ただし、この冬一番の寒波とのことで、それはそれは極寒だったというおまけ付きだ。午前11時20分に、渋の湯バス停にてツアー参加者らは集合する。茅野からバスが到着する時刻である。ここで各自アイゼン等を装着し、2時間ほど山道を登って、まずは高見石小屋を目指す。今回は16名の参加者とのことで、前後に小屋のスタッフがついて登山開始だ。前日はなんと雨が降ったとのことで、少し凍っているかもしれない、と注意を受け、雪山を登っていく。ボクらは軽アイゼンであったが、特に不具合もなく快適な雪山歩行だ。ただし斜面が急になると、靴の前に爪が無い為、フルアイゼンの方々に比べると少し滑りやすかったように思う。ペースが一気に落ちてしまうのだ。また軽アイゼンは土踏まずの所に爪があるので、ちょっと違和感がある、というか青竹踏みのような感じは拭えなかった。

P1010267  しばらく樹林帯を歩くのでそれほど風もなく寒さは感じない。むしろ暑いくらいだ。30分程歩いては5分程度の休憩を挟んでいく。途中「賽の河原」という吹きっさらしの岩場があるのだが、ここがこの行程で一番の難所だろう。強烈な風が吹き上がってくるので、露出している顔が寒くてたまらない。指先も冷たくて感覚がなくなってくる。ところが夏場ならガレた岩場で難儀するところだろうが、冬場は雪があるので案外楽に登れる。雪山が登りやすいと言われるのはこういうことか、と寒い中納得しながら登って行った。

P1010268_2  やがて再び樹林帯となり、高見石小屋に到着した。夏場と秋にここへは立ち寄ったことがあるが、冬はまたモノトーンな感じで雰囲気が良い。早速昼飯だ。ボクらはカレーライスを注文した。どうして山小屋で食べるカレーライスはこんなにご馳走なのだろうか?あっと言う間にたいらげてしまった。昼食後は小屋の周りを早速スノーシューで散策だ。スノーシューとは洋式のカンジキのことで、ちょっとしたクランボン(爪)も付いているので雪の斜面も登ることができる。 まだカレーの余韻が残る中、準備を整えて小屋の前にて初のスノーシューを装着してみた。

P1010276_3  着け方はそれほど難しくないが、何しろ気温が低いものだから手がかじかんでしまいなかなかベルトを締めることが出来ない。なんとか装着し軽く歩いてみる。特に難しいこともなく簡単だ。ただし片方のスノーシューでもう片方を踏んでしまってコケるのが多いそうなので、気持ちガニ股で歩くようにすれば良い。小屋の裏手の丸山を登り切る。お~、こんなに簡単に雪道が歩けるのか!というのが最初の印象だ。歩くコースも雪さえあれば登山道から外れてしまっても難なく歩ける。山頂からは夏場なら有り得ないような樹林の急斜面を一気に駆け下りるのだ。え?こんなところ歩いていいの!?というような場所を降りていく。もう楽しいのなんの。童心に帰るってのはこういうことだ。でも調子に乗ってザックザックと降りて行ったら、落とし穴にハマってしまった。木の付近は雪が下まで圧雪されてないので、空洞が出来ているのだ。もがくと蟻地獄のように雪がどんどん穴に落ちてきて、スノーシューが抜けなくなってしまった。他の皆さんとガイドさんに助けられて無事復活。ちょっと反省・・・小屋までは丸山の山頂を迂回するようにトラバースして戻るのだが、途中、写真のような場所に出る。正面に噴煙を上げる浅間山が見える。この直下が麦草峠だ。冬季通行止めの国道299号線が通っている。あ~、こんなところ降りてみたいなぁ~、と思っていたところ、ガイドさんから「明日はココを自由に降りてもらいます」というお言葉!なに?いいのか、こんなところを降りても?もうワクワクである。

P1010277  小屋に戻ってまったりとした時間を過ごす。小屋の1階は暖炉があって食事をしたり、自炊をすることもできる。2階は居住スペースで、コタツと1台石油ストーブがあってポカポカだ。ツアー参加の方々と思い思いに会話を楽しみ、みかんを頂戴したりした。他にも別パーティーがいて、既に宴会モードだ。ボクらも持参したウイスキーをちびりちびり。普段は飲まない酒なのに、どうしてこういうときは美味いのだろうか。やがて夕食となる。山小屋とは思えないほどのボリューム。美味しかった。夕食後、ツアー参加者が集まって翌日の行程などミーティングを行った。そしてお約束のように出てきた一升瓶。キンキンに冷えた地酒である。これがまた飲み口が良くてグイグイといってしまうのだ。いやマジで一升瓶を空けてしまう勢いで飲んでしまうので、もう最大限の理性を使っての急ブレーキ。二日酔いで雪山を降りることは避けなければならない。消灯時間は20時15分、この時の外気温は氷点下16度だった。フカフカとは言えないが、羽毛布団はぬくぬくだった。(続く)


新年一発目は関八州見晴台

2009年01月12日 | 登山・ウォーキング

P1010244  1月の3連休は休み癖が付いた身体には本当に有難い。年明け早々に仕事上の研修があり、普段使わない脳味噌フル回転させたりしたもんだから、この成人の日を含む連休で一気にリフレッシュの必要がありそうだ。というワケで、新年最初の登山は、埼玉県の奥武蔵は「関八州見晴台」からスタートとなった。

 山のようで山でない山…どうも尾根筋にある高台のことを関八州見晴台と呼ぶようである。その昔、安房、上野、下野、相模、武蔵、上総、下総、常陸の関東八州を見渡すことができるので、この名が付いたとのこと。確かに360度、素晴らしい眺望である。

P1010245_2

 西武鉄道の西吾野からいくつか登山口があるのだが、当初行こうと思っていたコースを間違えてしまい、軽く遠回り。最初からトチるとは幸先良いのか悪いのか…。途中うまい事に予定のコースへ復帰する感じのトラバースコースがあって、復帰はしたものの、イマイチ正確な位置が把握出来ない等の軽いトラブルまみれであった。また、途中「高山不動尊」を経由したのだが、ここの石段が恐ろしく急斜面かつ長いのだ。最後の10段は本当にきつかった。

 そんな感じの初登山、多少残雪はあるものの、澄んだ空気のおかげで快晴の中気持ち良く歩くことができた。今回もいつものメンバーT氏が参加したのだが、彼の息子さんは今年成人式を迎えるとのこと。大変おめでたいのだが、その晴れの日にT氏はボクらと登山をしてしまった。どうやら息子さん、成人式の日を1日間違えていたようで、T氏が出掛けの際には家族誰一人として当日が成人式とは知らなかったそうな。小学生時代をよく存じているので、なんとなく彼らしいな、と帰りの電車で爆笑してしまった、というなんとも微笑ましい初登山であった。おめでとう、ゆうた君!いつかはオヤジさんとの親子登山、付き合ってあげて下さいな。


年末年始は歩き三昧・・・

2009年01月05日 | 登山・ウォーキング

P1010212  新年明けましておめでとうございます。今年も引き続きご愛好の程宜しくお願い申し上げます。

 この年末年始は一言で言って良く歩いたと思う。9連休という長い休みもあって、休暇早々に西武鉄道の企画ハイキングで飯能駅から天覧山、高麗峠を抜けて高麗駅まで歩いたり、我が家からちょっと一杯やりに久米川界隈まで30分の道のりを歩いたりした。車を使ったのは大晦日に実家への往復と元旦の年始回り程度、しかも遠乗りではなくご近所周りだけだ。年が明けてからは写真の西武鉄道の企画切符、「大福きっぷ」を使って、川越散策をしたり、日高市の高麗神社巡りなどを行った。この企画キップは、西武鉄道の任意の2区間を1日ずつ使用することができる。例えば東村山駅を基点として、1日目は東村山~川越間、2日目は東村山~西武秩父間で使用することができて、800円という相当お得なキップなのである。1月の連休まで使うことができるので、興味ある方は早めにお近くの西武鉄道の駅まで問合せて頂きたい。

P1010209  そんなお得キップを活用して良く歩いたものだ。ところが今日の糖尿外来での検査結果は無情にも年末年始の不摂生がたたってしまった。空腹時血糖も上がり、γ-GPTも高いってことは要するに飲みすぎた、ってことである。あ~、早いところ元に戻さないと。でもこの時期、近所の里山散策は本当にのんびりしていて楽しい。天気も気温は低いけど安定していて、何しろ写真のような青空が気持ちを和ませてくれる。ハイカーも少ないので静かな山行が可能だ。

P1010211  そんな寒空での食事は暖かいものが良い。1月4日に高麗をぐるっと回った折に、巾着田で昼食にしたのだが、無印良品で売っている「坦々麺(フォー)」が美味かった。お湯を注いで3分で出来るフリーズドライの製品で、お湯を沸かすだけで食べることができる。そして本場さながらの辛さが身体を温めてくれるのだ。ほんと美味しかった。食後は至福のコーヒータイムで締めくくり。

 今月後半は北八ヶ岳が待っている。それまでにもう少しトレーニングを兼ねて里山歩きをしておきたいと思っている。