本当なら鳥海山、月山と連続で山を登り、もしも余力があればもうひとつ、なんて欲張っていたのだけれども、さすがに疲労はピークに達しているので、翌日は大人しく帰るつもりでいた。ところが、山形の街で飲んだ席にてこのまま帰っても渋滞に巻き込まれるのがオチだ。じゃ、福島の郡山でもう一泊してくか、と急遽延泊が決定。楽天トラベルに携帯でアクセスし、ホテルを物色して予約してしまった。ま、これも旅の楽しみのスタイルである。
てなワケでして、奥の細道登山ツアー最終日(本当は予備日)は、観光してくことに決定し、蔵王へ立ち寄ってみた。山形駅から蔵王へ向う途中に巨大な観光物産センターがあり、お土産を購入し、蔵王方面へと向う。蔵王とうとスキーのイメージが濃いが、夏山も案外楽しめるという話であった。蔵王連峰は山形県と宮城県にまたがっており、その主峰は山形側の熊野岳1841mである。もう登山する気はサラサラないので、リフトで火口湖である「お釜」を見に登っていった。一人乗りのリフトは孤独だ。登り切ると、殺伐とした雰囲気で、草木もあまり生えておらず、ここが火山であることがよくわかる。ここも雄大な風景であった。そろそろ昼時であったので、さっさとリフトで降りてきたボクら。何処か美味しい店でもないかと物色しながら宮城側へと向った。
蔵王エコーラインの途中で偶然見つけたそば処、「ペンションそば処飛鳥」だ。え?これがペンション?という驚きの店構え。敷地にはJR(国鉄?)から払い下げられた貨車等ががあったりする。ここは温泉もかけ流しであるので、いつでも入浴できるみたいだ。で、ボクらが頼んだのが、写真の限定料理「夏そば」だ。冷たい日本そばにたくさんの野菜や豆が入っており、凍ったそばつゆも入っているので、まさに夏向けの料理である。そしてコシのあるそばは本当に美味しかった。古民家のたたずまいは落ち着いて食事することができた。ここはオススメだ。
さぁ、本日の宿のある郡山まで行くとしよう。東北道に乗るとすぐに渋滞が始まった。断続的に7キロだの19キロだの表示が出ている。これで東京まで戻るとなるとぞっとするが、郡山までと思うと気持ちが楽になる。夕方5時頃にはホテルへ到着し、奥の細道登山ツアー最後の夜となったのあった。毎晩飲んでいるので、飲み疲れた気もしないではないが、頑張ってビールで乾杯。そして道中FMラジオで流れていた昭和の歌謡曲特集に影響されてしまったボクらは、昭和歌謡限定と銘打ってカラオケボックスへと吸い込まれていった。
翌日は渋滞もなく午前中のうちに帰宅することができた。いやぁ~、楽しい夏休みでした。皆さん、お疲れ様、そして有難うございました。