活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

全てが「道」

2015年05月01日 | 道のこと
私達の今の様子を「道」といいます。

今の様子というと直ぐに「今の状態だ」と認識するものがあると思いますが、そういうものではありません。

「今」と、自分が「今」を認識した時は、「今」は過去のものになってしまいます。

私達には、「認識を起こす以前の様子」、「道」が必ず在るわけです。

何故ならば、「道」はいつも自分が自分を認識する以前に「事実」としてあるからです。

ですから、それを素直にそのまま受け取る事です。



「道」というものは、「いつでも、どこでも、何をしていても」【事実】としてある事を承知して頂きたいのです。

「現実の問題」を「自分の問題」として取り組み、「問題意識そのもの」になって生活していくことが必要だと思います。


「道」には、正しいものとか、正しくないものというのは、あるはずが無いのです。

そういう在り方のものはありません。

仮にも正しいものがあると認めたならば、必ず相対的な考えとして、その反対に正しいものが在るという事になります。

言い換えれば、自然とか天然とかいうようなものも、あるはずがないという事です。


全てをそのまま、自分のものとして受け入れられるようになった人を、「道人」「道の人」と称します。

聖典、仏典も事実を語ってはいません。

これらは「事実そのもの」ではなくて、「薬の効能書」「事実の説明」に過ぎません。


どんな状態であっても「悪い道」「間違った道」というのはありません。

【全てが道なのです】

しかし、どこにでもあって、どこにでもないものです。

だから自分のものにしなければどうする事も出来ないのです。




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