活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

自受用三昧

2021年04月11日 | 法理

私たち衆生は日常生活において、外に出ようと思えば、只、そのまま立って知(識)らないうちに行くと思います。

 

これが「一切為さず」です。

 

足がどう運んだのか知(識)りません。

 

それほどちゃんと行われている真相があるのです。

 

このことを「自受用三昧(じじゅゆうざんまい)に安住している」と言います。

 

「自受用」とは、誰もが自分自身を自分自身で何時でも使っているのです。

 

それに因ってのみ、日常生活を送っているのです。

 

ただ、それを知(識)らないでいるだけなのです。

 

いつも行じられている「仏祖深妙の行(ぎょう)」というものは、私たちに在っても欠けず、仏祖に在っても増さず、「永久不変」です。

 

そういう大きな道を、「仏道」というものは皆教えているのです。


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