活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

大死一番・大活現前(たいしいちばん・たいかつげんぜん)1

2016年02月16日 | 法理

真実に悟りを開いた時を、仏法でいう 「死 」即ち 「大死一番(たいしいちばん)」 といい、

「大きく死に切る」 といいます。

 

しかし、死に切ったという状態だけがあるのではありません。

同時に本当に、隔てなく生き返るという状態、

「大活現前(たいかつげんぜん)」 がなければなりません。

 

それが本当の真理というものです。

「身心脱落、脱落身心」 です。

 

本当は 「生と死」 とは、距離(隔て)がないものです。

生命には始めがないということです。

始めがないという事は、終わりもないという事です。

 

この時の状態ですべてのものが終わったんだと言い切れるものが、

この世界では何一つ無いのです。

 

「生」 も 「死」 も何かというと、変化の状態、移り変わりということです。

「本当に死ぬ」 とは、仏教でいう 「大死一番・大活現前」 のことです。


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