活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

一水四見の教え2

2023年01月31日 | 法理

「仏見(仏様のいわれること)」に随わない限りは、言い換えれば自分というものを認める相対的な判断を無くさない限り、どのような見方をしても誤ってしまうというのが「一水四見」という教えです。

 

私たち衆生がいつまでも「一水四見」の教え方や見方をしていると、どんなに坐禅に一所懸命になっても「惑業(わくごう)」という「事の是非を取り違えた料簡、即ち悪業」が相続されていって、そこから逃れることができません。

 

そして、他で得た知識でおシャカ様や歴代の覚者の法を自分なりに解明しようとしたり、自分なりの判断から「坐禅(法)を分かった」とか「坐禅はよいことだ」と思ったり語ったりするという間違いをおかしてしまいます。