具体的にどうしたらいいのか、「自己を忘るるなり」と、お示しになっているのです。
私たち衆生は「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」に因って見聞覚知(けんもんかくち)しているものを「自分」だと思い込んだり、何時の間にか知らず識らずにそうなってきてしまっているのです。
そういう私たち衆生の様子を「生死の元(生きたり死んだり迷ったりする元)」だといっています。
ですからそれを「忘れなさい」といっているのです。
そうすれば「本来の自己に目醒めることが出来ますよ」とお示しになっておられるのです。