活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

三つの説3

2020年05月17日 | 法理

これらの「三つの説」は一般の常識が元になっています。

ですから自分の知識とか判断という枠のなかに限られたものです。

 

私たち衆生を含めてこの世界はすべて「因縁果のもの」です。

ふつうは「因果」といいますが、因と果の間には必ず「縁」が有(在)ります。

 

「縁」が欠けたら「果」というものは生じません。

 

しかし、独立した「因(原因)」が有(在)り、「縁」が有(在)り、「果」が有(在)るのではありません。

 

すべての「因」のなかに「因縁果」が含まれすべての「縁」のなかに「因縁果」が含まれ、すべての「果」のなかに「因縁果」が含まれているのです。

 

これを「因縁所生(いんねんしょしょう)の法」といいます。