活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

今の事実と認識1

2020年03月27日 | 法理

見る、聞く、考える等、「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」の働きは、一切自分というものを離れているのです。

「知るとか知らない」とかに関係なく「その物(六根)」の働きのまま、つまり「そのままに成っている」のです。

そこには一切の意味付け、意義付けというような、ものの介在する余地は有(在)りません。

また、「信じる信じない」というような事も取り付く余地は無いのです。

 

もし、此の事に疑問を生じたのであれば、それは相手に因って生じたのではなく、自分自身が自分自身に対して疑問を生ぜしめたという事です。