活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

林住期の書1

2020年03月03日 | 随感

分からないという挫感から、私たち衆生は知(識)ろうとするエネルギー

が生まれるのです。

 

捨てることと同時に私たち衆生は何を知(識)りたいかを考え直す時だと

思います。

 

どんなことがあっても私たち衆生は「一年」というサイクルの中で

生きているという現実があります。

 

暦は終わりと向かうことには触れず、終わりは始まりであると繰り返して

いるように私たち衆生の多くは感じられています。

 

日捲り(ひめくり)は生まれたその日が死んだその日なのです。

 

暦はいくつもの節目を揃えて気を取り返すきっかけをくれます。

 

これもやさしさです。

 

昔の人たちが「天の巡り」をそのように解釈をし生きやすいように

恵みと考えたのはまさに恩情哲学だと思います。