活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因縁・縁起説について1

2019年12月12日 | 法理

「因縁・縁起説」とは、ものの有(在)ることを説明したものではありません。

「もともとものの認めようがないこと」を説明したものです。

 

もともと「私」という存在は有(在)りません。

あるときから「私」を認めたのです。

 

これを「自我」といいます。

 

「自我」というものだけが「生死」を繰り返しているのです。

 

ですから、「自我の正体」さえ自分ではっきり見極めることが出来れば

「生死」を超越したところで、私たちは「今」、日常生活を営んでいると

確信出来ると思います。

 

「覚者のいう自己」というのは、中心のない、何処にもつかみ所の無いそういう

「自己」のことです。