活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

如是の法6

2018年06月21日 | 法理

「如是の法」というのは誰がつくったものでもありません。


自分という中心になるものが有(在)って、働かせているものが

別に有(在)るという考えに成り易いのが人の働きです。


「自然法爾(じねん ほうに)」というお言葉がありますが、もともと

「そういう働き(六根)だけが集まって今此処に在るということなのです。


そのことを禅語では「天真にして妙なり」といいます。

しかし、これは「体験の世界」ということではありません。


「天真にして妙なり」とは、人の知恵に因ってつくり出したものではない

ということを、よく知(識)って頂きたく思います。


別の言葉で言えば、「人間(にんげん)の認識する以前の森羅万象の様子」

をいっているのです。


即ち「今の事実」です。