活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

極単(ごくたん)3

2018年05月24日 | 

とかく落しかねるものです。

古人はここを「尊貴堕(そんきだ)」という語を用いています。


「尊貴」は尊いこと、「堕」は自由無礙(じゆうむげ)の意味です。


尊貴にとどまることなく、尊貴を越えることです。

そのものそれが「極単(ごくたん)」です。


極めて「単一(たんいつ)」、「純一(じゅんいつ)」なれば言葉の入る

隙間はありません。


そのことは私は以前から「その物それに成り切って成り切るものもない、

ここを見るままに聞くままに」といっていたのです。