活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

坐禅の要心

2016年11月26日 | 坐禅

皆さんそれぞれにご自分の仕事を持っておられる方

ばかりだと思います。

 

ですから、「仕事」 と 「禅」 というものが離れてしまっては

本当ではありません。

 

「仕事そのものが禅そのもの」 でありますから、

御自身の仕事の他に、「禅」 という距離(隔て)を

認めてはいけないのです。

 

禅らしきこと、坐禅らしきこと、修行らしきことを

一切忘れてしまって本当に御自身の仕事に打ち込む、

そのことと三昧に成る、それだけで良いのです。

 

それから今度は、仕事を終えられましたら、一日一回

必ず坐禅の時間を作ることです。

 

「坐禅の時間」 は、どんな事情があろうとも

仕事のことは一切忘れて、坐禅三昧に成る、

そのような態度で坐って頂きたく思います。

 

所謂仕事の時を 「動中の禅」、静かに坐る時を

「静中の禅」 といっています。

 

そのように 「両方の禅」 がかみ合っていくと、

仕事の面においても坐禅の面においても

非常に 「境涯」 が進むことは確実に自身に

「自覚」 出来るものです。