久し振りにS公園に出掛けた。目的はクリフウセンタケの写真を撮ることだ。その結果は「きのこ情報」で発したが、この日は他にも発見があった。ここ数年、追いかけていた 未記載種の Aureoboletus sp. の内の芥子色の方をここで見かけたのだ。
公園入り口から池の脇を通り、山の奥に入った。水路沿いに進むと脇の斜面にはニガイグチ属が沢山出ていて、そのほとんどが腐ったり、白く黴が生えたりしていた。
もうちょっと早く来たら面白かったかもしれないが、腐ったイグチの臭いは堪らない。
ウラベニヤマイグチ
この公園でウラベニヤマイグチを見つけたのは2009年だった。当時、沖縄でしか報告がないイグチが兵庫県で見つかったということで、随分、興奮したものだったが、今では個体数も増えたし、発生場所も広がっているようだ。
水路沿いを歩いていると谷側に白っぽいイグチが幾つも出ているのに気がついた。かなり歩いてきていて、斜面を下ることを躊躇ったが結局、降りた。
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Aureoboletus sp.
ブルーアウレオと共に最近、見掛けるようになったイグチだった。
自宅近くの山で、ここ数年、観察していたのだがS公園にも出ていたとは知らなかった。
抜き採ろうとして柄を持つとゴムのような弾力があった。そしてなかなか抜き採れない。この感触は以前に長野県でアカジコウを見つけて引き抜いた時に似ていた。
一見、ウスキニガイグチにも似ているように思って匂いを嗅いでみたが、チーズ臭があり、ウスキニガイグチの不快な臭いとは違っていた。
帰路につく。
コトヒラシロテングタケ
そして、また、似たイグチに出会ったが・・・・
裏を返すと孔口は白く・・・・
特有な臭いがした。これはウスキニガイグチで、やはり、先程のイグチはウスキニガイグチではないことを確認。