道の駅
前日、両親の住む福山に行った。その晩は両親と良く行くカニ料理専門店に行き、冷酒を飲みながら話をした。翌日の昼に自宅に向け、高速を走った。
実は、この日は白山の室堂の山小屋を予約してあったが、台風が通過するとのことで、大荒れの天気の予想。それで、親の顔を見にきたというわけだ。白山には登りたいと思っていたが、単独の山登りは不安だった。山小屋は予約をキャンセルしても、料金は取られないということもあり、予約だけはしていた・・・。
山行きは諦められず、予約は翌日に変更しておいた。帰宅後、支度を済ませ、車で出発。高速に乗ったのは夜の7時だった。晩飯のお握り、ビール、酒、などなど、買い込み、中国道、名神、東海北陸道を走り抜け、荘川ICを降りたのは10時半頃。そこから北上して白山平瀬道の登山口、白水湖周辺を目指した。
辺りは当然、真っ暗ではあるけれど、道の右側には大きなダム湖が続いているのは分かった。御母衣ダム・・・。途中、掲示板に赤い字で・・・公園線通行止・・・という字が読めたが、何のことか分からなかった・・・。で、国道を左折して白水湖に向かおうとした時に漸く事態が理解できた・・・・。
台風は過ぎていったが、沢山の雨を降らせ、登山口への道を通行止めにして去っていったのだ・・・。1人、呆然としていたが・・・、可笑しな事態に少々、呆れてしまった。取りあえず、近くの道の駅に車を停め、翌朝の道の開通を期待して眠ることにした。
駐車場には10台ほどの車が停まっており、キャンピングカーも3台停まっていた。もう、夜中の12時も近い。おにぎりを食べ、ビール、冷酒など飲み、散歩。空は晴れていて、星が見えている。そう、ペルセウス座の流星群の夜なんだ、今夜は・・・・。酔って、ひとり空を見ていると2つ、流れ星が見えた。その晩は車の座席をたたみ、布団を敷いて寝た。
翌朝、5時半、目が覚めた。
道の駅の朝
登山道へ向かう道に行ってみる。
通行止め
ダメだこりゃ・・・。道の駅に戻り、着替えをして朝飯を食べる。また、お握り。6時半に再度、様子を見に行くが相変わらず。今度は5台くらいの車が道の脇に停まり、当ての無い開通を待っていた・・・・。その中の1人に様子を聞く。情報は2つあるようだ。一つは、5時半頃に状況把握に担当者が車で入ったので、問題なければ間もなく開くだろうというもの。もう一つは、道を倒木が塞いでおり、取り除くのに7時半位まではかかるだろう、というもの。どっちにしても、待つしかない・・・。足の弱い初心者にとって、登り始めが遅くなるのは不安だったが、やはり待つしかないのだ・・・・と、覚悟を決めた。足元の・・・
ずぶぬれのボタンズル
結局、道が開いたのは7時半だった。10台以上の車が一斉に登山口を目指して走る。途中、チェーンソウで刻まれた樹の屑が落ちている場所があった。倒木説が正解? そして、川が道の下を流れる場所ではゴウゴウと物凄い音がしている。こんな山をのぼるのかよ・・・
さて、登山口に到着。
平瀬道登山口
大袈裟と思うかもしれないが・・・・、悲壮な覚悟で登り始める。最初から急な上り坂の道が続く。年配の4人のグループが先行していたが、お先にどうぞ・・・と道を開けてくれる。でも、初心者なのでと言って、暫く一緒に登らせて貰う。途中に出ていたきのこの説明やら、花の説明などして・・・
白水湖
登り口の湖は、もう、随分と下のほうに見えている・・・・
これは、チチタケ。群馬、栃木の辺りではチタケといってとても重宝しているきのこで・・・、これを採りに山に入り、今年だけでも何人も遭難しているらしいですよ・・・などと話しながら登る。
チチタケ(ピンボケ失礼)
道の脇には・・・・
ホツツジ
ホオベニタケ多分・・・
これは・・・・
カニコウモリ
急な上り坂が続いている。
一時間経過・・・
漸く、2km歩いたようだ。ああ、しんど・・・
その30分後・・・
うーん、かなり登ったな・・・
途中、大きなブナが何本も生えている場所で休憩し・・・、写真を撮る余裕なし・・・、ダケカンバの生えている場所に出た。
ダケカンバの大木
辺りは明るくなり、晴れ間も少し見えるようになる。汗は登り始めて間もなく流れ出したが、陽が照りだして急に暑くなった・・・。道の脇には花が段々と多くなる・・・
左:ミヤマアキノキリンソウ
右:ヤマハハコ
御前峰
途中、御前峰が見える場所に出た。これから、あんな高いところに行こうとしているのか・・・
急な登りが一段落して、大蔵尾根に出たのだろうか・・・
エゾシオガマ
ヒヨドリの仲間
ヤマハハコ
コウモリソウ? カニコウモリに似ているが違う・・・
・・・トリカブト
キヌガサソウ
初めて見る・・・
左:ズダヤクシュ(ピンボケ)
右:センジュガンピ(初見)
この蕾はなんだろう・・・、伊吹でも沢山見た・・・、サラシナショウマのような・・・
サラシナショウマ?
ツルリンドウ
歩き始めて、2時間半が過ぎていた。
カンクラ雪渓まではもう一時間ほど歩かねばならないだろう・・・、正直なところ、どこまで歩いてきたのか分からず・・・
つづく。
登山道への入り口で道の開通を待っている間にいろいろな人と話をしました。ある若者は1人、開通を待っていましたが、両親が登山口を目指して歩いて先に行ってしまったらしく、イライラとしていました。少々、年配の単独行の人は、毎年来るが、こんなことは初めてだと言っていました。
ま、そんなにあることではないことを経験しているんだと思いましたが・・・、心細い気持ち。これらの人たちとは後々、また、出会うことになるのです・・・。
読みながらドキドキ・・まるで短編小説みたい!!
それでそれでって読み進めました。
まだここまでは何もおきなかった!
お天気もよさそうだし・・キノコや花を見ながらのんびりと歩いた様子がわかります。
登山口、私たちは前日白山温泉にとまり別当出会いから登り山頂に立って、白山南竜山荘で一泊しました。
次の日はお花畑を見ながら下山・・・・別山~チブリ尾根~この日は長かったけどお花がたくさん咲いていて楽しかったです。
コースが違うので楽しみです。