今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

なめこ採り   朝からずっと雨の降り続く日       2014.11.09.

2014-11-13 22:56:41 | きのこ など




 今年は時間に余裕がなくて、やっとなめこ採りに来れたのがこの日だった。例年ならなめこ採りの最盛期なのだが、今年はいつもより気温の下がりが早かったし、山では雨が降っていたから、きっと早くからなめこは出ているだろうと思っていたのだ。

 予告編でも書いた通り、当日は朝から雨がポツポツと降っていたけれど、きのこ採りに雨は関係ない、との悪ノリでやってきた。けれど、2時間以上かけて到着した山の登り口では、雨は土砂降りになっていた。

 流石に山に入って行く気になれず、1時間ほど時間を潰したが、結局、「ちょっと、小降りになってきたんじゃない?」と自分に言い聞かせて、レインウェアやスパッツ、そして雨除けの麦藁帽子を被り登り始めた。


 これまでなら、なめこがそこそこ出ている沢沿いの急斜面を登った辺りには、なめこの姿はほとんど無くて、幼菌が出かかった木が幾つか見つかっただけだった。それから、驚いたのは誰かがなめこを既に収穫した痕跡が残っていたことだった。いよいよ、競争相手が出現したということなのだろう。







 仕方なく、山をさらに奥に入って行くと斜面に突き出た立ち枯れのミズナラになめこが幾つか出ていた。数は少ないがなめこがそのまま残っていることは、この先には人は入っていないということを示している。


 案の定・・・・





でも、残念なことに古い。

 食べられそうな所を採集するが・・・・





テンションは上がらない・・・・


 さらに探して歩くと・・・・





沢の上に突きだした木の根元から・・・・出ていた。





このなめこも数は多いけれど、古いなぁ・・・・


 結局の所、雨は降り続いていて、でも山の斜面を登ったり、下ったりで汗をかいているので、レインウェアの下も上もビショビショ。おまけに登山靴も山で履き潰したものを履いているので、防水も効かず全身びしょ濡れ状態なのだ。そこそこ、なめこは採れたから危険を冒して更に登ってなめこを探すことは止めた。友人も肩を痛めているので、我々二人は今回は妙に大人だ。

 下る。。。

 しかし、下る途中で友人は谷を挟んだ対岸の斜面に見つけてしまう。となると、行くしかないでしょ。思い思いのルートで急斜面を降り、対岸へ。俺は近道をして急斜面を下るが、二度足を滑らせて、両手で斜面の細い木を掴んだまま、バンザイ状態になってしまった。

 結局、最後は掴まる所が見つからず、地面を掘って木の根を掴みながら倒木に到着した。





この日、初めて出会った状態の良いなめこの出た倒木だった。














 この倒木から出ているなめこを採って、二人のザックは十分に重くなった。あとは怪我をしないように山を下るだけだ。





斜面を見上げる。





見降ろす。


 一度、高度を上げてから沢の斜面を登って、比較的なだらかな斜面を下ることにした。




 なめこが入ってザックが重くなって、重心が高くなりバランスを取るのがちょっと厄介だ。


 何とか無事に車まで辿りつき、目星をつけておいた、麓の屋根のある東屋で遅い昼飯を食べた。





味噌仕立てのきのこの汁
なめこを中心に、途中で採って来たクリタケも放り込んだ。




ビールを飲みながら調理。




きのこ汁



 それから、昨日、自宅近くで採ったホンシメジは焼いて食べる。






   

こんがりと焼き目がついて、美味そう・・・・


 もうこれでお腹一杯なのだが、まだきのこが沢山あるから・・・・、ラーメンを作ることにした。その調理時間に・・・・









ブナ林の紅葉。晴れて日が射していたらどんなに綺麗だっただろうか。眩しいほどに輝いていただろうに。



  

美味い。。。



 それから、後片付けをして山を降りた。


      




 途中、雨は小降りになることはあったけれど、結局、自宅に帰りつくまで降り続いた。帰宅後には収穫したなめこの下調理が待っている。



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6 コメント

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初めまして♪ (kuri)
2014-11-13 23:27:40
こんばんは・・
読者登録して拝読させて頂いております

地面にはえるきのこは見かけた事があるのですが
こんなに木に密生して生えているきのこを見たのは初めてです。
しかも、なめこは店頭でパックに入って売っているのしか見た事がないので、『衝撃!!』な写真でした。
きのこは大好物なので・・よく調理するのですが
なめこ入りラーメンは作った事がありません。
とっても美味しそう!!と発見でした
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Unknown (川越)
2014-11-14 08:05:04
凄いナメコの量ですね。こちらにもたくさんでていますが、こんなにたくさん付いている木は見ていません。それにそろそろ乾燥して来たようで、カラカラのナメコが多くなって来ました。ムキタケもカラカラに乾いて木に付いています。でもナメコもムキタケも幼菌があるので、雨が降ったりすればまた大きくなって来るんでしょう。エノキは見つかりません。
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kuri さん、初めまして。 (kouchan)
2014-11-14 22:11:53
木に生えるきのこは結構多いですよ。
というより、スーパーなんかで売っているきのこはほとんどが、本来は木に生えるきのこなんです。
ヒラタケ、ブナシメジ、エノキタケ、それからシイタケなど。
そういうきのこは栽培しやすいですからね。
原木栽培やおが屑などを使って室内で栽培できます。

木から生えるきのこはこのブログを見ていると、かなりな頻度で出てくるでしょう、多分。
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川越さん、こんばんは。 (kouchan)
2014-11-14 22:16:29
多分、これからですよ。なめこが生えると枯れ木は消耗するので、大体、3年から4年できのこは何もでなくなります。
少ししか出ないなら、長く楽しめるという事です。
ムキタケは寒さに弱いですから、雪が降ったら駄目なんじゃないかな。
なめことヒラタケは強い。雪が降ったら、地面に近い部分ででるようです。
これは、聞いた話ですけど。。。
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Unknown (川越)
2014-11-17 08:30:08
ヒラタケはチラホラとでてきました。地元の人の話しでは、「雪が積もると上の方に出ているナメコが採れる」とも聞いていますので、ナメコ、エノキは採れるんだろうなぁと思っていましたが、ヒラタケも大丈夫なんですね。でも地面に近いところに出るというのは、水分の関係なのか温度の影響なのか、面白いですね。
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こんばんは。 (kouchan)
2014-11-17 20:03:11
地面に近い所ででるというのは、地熱があるからと言っていました。
それと、気温がそれほど下がらないせいか、木の根元だけ雪が解けて地面が出ていることありません?
そんな所にでるのだと思います。
雪が積もると高い所にも手が届くようになるでしょうが、
気温が下がってしまったら新しいなめこはでなくなるでしょうね。
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