先週、近所の山に登ったのは、最近、毎朝見ていた「日本の名峰」という僅か5分の番組で高山の夏の花畑の映像を見ていて、いつかそんな高い山に登って、実際に花たちに出会ってみたいものだと思ったからだった。それには、トレーニングが必要だ・・・・・
春に伊吹山に登りアマナ、ミスミソウなどを見ることができたけれど、花に夢中になっていて3合目までしか行けなかった。3合目から山頂を見たときの急な坂道・・・・、あれを見たときにこれは無理だなと思った。それでも、そのときの敗北感に似た気持ちが気にもなっていた。
さて、先週の最初の一歩を生かすためには何処か登らなければ・・・・・、今週はどうしよう・・・。そう考えたときに、東行きは高速料金が大阪を通過するだけで往復3000円余計にかかることが気になった・・・せこい。西行きなら、何処へ行っても2000円。西だ・・・・
西と言えば大山、標高1700m程。こりゃ無理だ。先週の700mとは大違い・・・・、でも、片道3kmの高度差1000mなら、先週の2倍。2倍頑張れば登れるじゃないか・・・・、と言うわけで、急に思い立ち、出かけた。無謀・・・・
朝、5時に家を出て、朝のおにぎり、昼のおにぎりを買い、飲み物は自宅から持ち出し、ガソリンを満タンにして中国道に入ったのは5時半だった。そして、8時過ぎに大山、夏山登山道に到着した。駐車場は既に一杯で、しょうがなく近所の郵便局に車を停める。ごめんなさい・・・。
登山道から50m入った地点
登山道に入ってしばらくは林の中の平坦な道が続いていた。道の両脇には・・・
左：クルマバソウ
右：コンロンソウ
良く目にする花たち。おっ・・・・
イヌセンボンタケ
久し振りにみるきのこ。これは、花もキノコも今日は楽しめるのか・・・
そして、日陰の林に似合う、白い花・・・
ミヤマヨメナ
これは・・・ギンリョウソウか。
ギンリョウソウ
ギンリョウソウの周りは良く見るとイワカガミの類だ。葉の大きさからはオオイワカガミではなさそうだ。
花は咲き終わっているようだった。残念。その時は、ただ、そう思っただけ。その周りにはユキザサの葉も見えていたが、これも花は終わっていた。そして・・・・
クリタケ？
これまでの経験から言えば、これはクリタケだ・・・・・と、思う。でも、この時期にクリタケを見たことはない・・・・。
道は登り始めている。登山道は良く整備されていて、悪く言えば、段差の大きい階段のよう・・・・。普通の山道より、何か疲れる。
2合目
2合目で既に息が切れてきた。結構早く登り始めた積もりだったが、周囲には多くの、登山客がいる。こういう経験は初めてだ。
どちらも不明（知らない・・・）
図鑑では見たことあるような植物が生えている。けれど、分からない。写真を撮りながら、休みながら登るが、斜面でへんな姿勢で写真を撮っていると、足が攣りそうになる。
ユキザサ
ユキザサの花は実は見たことがなかった。つぼみと秋の赤い実は見たことがある。要するに花の時期にはこれまで比較的高い山に来たことがなかった。
コイワカガミ？
この花を見て、山を登っていることをようやく理解した。高度が変ればイロイロ変るんだ。
4合目
山道は日当たりの良い場所に出てきて、ふと山側の斜面をみるとダイセンクワガタが咲いていた。六甲高山植物園で見た花だ・・・・
ダイセンクワガタ
そして、まだ咲いている・・・
チゴユリ
そして、登山口周辺では咲き終わっていたマイズルソウも沢山咲いている。
マイズルソウ
実はもう、息も絶え絶え・・・・・階段はどこまでも続いているのか・・・
五合目
ちょっと急ぎすぎただろうか・・・・、めまいがする？でも、1300mということは、600mくらい登ってきたことになる。半分以上登ったのか・・・・。少し元気になった。そして、疲れたながらも体が登りに慣れてきたような気がした。
道の脇の日陰に小さな花。サワハコベ？そんな環境でもなさそうだが・・・・
サワハコベ？
ようやく、周りの景色を見渡せる場所に出た。
つづく。
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