MARIE CHAIXとHarry Mathewsのことは既に書いたが、おそらく覚えている読者は少ないだろう。ChansonファンやBarbaraファンの興味や関心は(日本では)Barbaraを取り巻く人物にまでは及ばない。今日は多少の例外を想定してすこし突っ込んで書く。
○まず作家としてのMARIE CHAIX(Barbaraの秘書ではなく):Interview(文字化けした場合はエンコード→その他→ヨーロッパwindows)
○Barbaraに詳しいValérie Lehouxが作家としてのMARIE CHAIXの作品を紹介している。
Julietteと言えばシェイクスピアの戯曲を思い出すか、古いシャンソンファンならJuliette Grecoを思い出すか、新しいシャンソン・ファンならあっちで有名なJulietteを思い出すか?
でもBarbaraファンならJulietteと言えばこの本のタイトルのJuliette、即ちMarie Chaixの家のお手伝いのJulietteを思い出すのではないだろうか?
○Harry Mathews Interview:
○Harry Mathewsの紹介:
○Marie Chaix Interview:
○Harry Mathewsが語る二人の出会い:
ほとんどの作品において彼女は自分の父や母や家族など自伝的なことを書く。Barbaraと同じで彼女には人生において書くべきことがあった。Marie ChaixはInterviewの中で以下のように言っていた。特に太字の部分、短い一行ではあるが、ハッとさせられた。Barbaraの言葉であったとしてもなんの不思議もない。
I think, in order to write, you need to be impressed. You need to be sensitive. Writing comes from an injury in the past. I hope you can translate that in better words.
・・・・・追記:2013年10月3日・・・・・
若き日のAnne Sylvestre とMarie Chaixの姉妹 ↓
Barbaraの人生とMarie Chaixの人生とどちらかを映画化するとしたらStoryとして大ヒットするのはむしろMarie Chaixの方ではないだろうか?Marieはパリ大学ソルボンヌ校のドイツ語学科を卒業して大手出版社で働いていた。
Harry MathewsはMarie Chaixの翻訳者として彼女の前に現れた。上流階級出身のハーバード大卒。Marieと出会った時には前妻との間の娘と息子がいた。またMarieは当時結婚していて二人の娘がいた。HarryはMarieの処女作を読み、その筆者の写真を見て既に恋に陥っていたようだ。Barbaraの特番に登場するMarie Chaixからは全く想像もつかないがMarie Chaixは美人で魅力的だったに違いない。Barbaraも彼女に目を付け秘書としてスカウトするとき、たくさんの贈り物をしたり、靴などを買い与えたりしてかなり入れ込んだアプローチをしている。私の人生はBarbaraとの出会いからすべてが始まっているとMarieは言っているが、この二人もお互い得難い協力者・理解者だったのだろう。Harryと最初に会った時も、その場にBarbaraとRegineが同席していた。
下の写真はBarbaraについてValérie Lehouxから
Interviewを受けるMarie Chix。
23/11/2007 Interview内容:音声mp3:
Harryの前妻、Niki de Saint Phalleとその作品: