CORRESPONDANCES

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Patricia Kaas 自叙伝

2011年07月13日 13時45分39秒 | シャンソン界の情報(フランス)

少し古い情報になるがPatricia Kaasが自伝を出版。
そのためのプロモで映像出演も多い。

Patricia Kaas -
Emission du 23 mars 2011 (1):
Patricia Kaas -
Emission du 23 mars 2011 (2):
Patricia Kaas -
Emission du 26 mars 2011 A (01)
Patricia Kaas -
Emission du 26 mars 2011 A (2)
Patricia Kaas -
Emission du 26 mars 2011 A (03)
Patricia Kaas -
Emission du 26 mars 2011 A (4)
Patricia Kaas -
Emission du 13 juin 2011

本のタイトルは、L'ombre de ma voix 私の声に隠れたもの
Patricia Kaas - L'ombre de ma voix 
No.1 & No.2 :
話題はここで明かされるPatriciaの体験と告白。
何度か中絶を繰り返してきたので、44歳で子供を産めない体になったと
告白している。それでも家庭がほしければ、子供のいる男性との結婚や
養子という方法もある。人生の曲がり角で行った自分自身の決断を
後悔はしていないと言っている。この本を書くことは、ある種のセラピー
になったとも言っている。それにしても衝撃的な告白である。
一般の反応はよくない。自伝本にこういう「つかみ」を入れたところで
それがよい効果を生むとは思えない。何年か前のユーロヴィジョン
コンテスト出場と言い、マネッジメントが非常にまずい気がする。
90年代の世界的な歌手であるのに、21世紀になってから扱いが
2,3ランク下がっている。40歳を超えるという年齢的な坂道もある。
ロシアに近づいているもの、ファンを遠ざけている気がする。
前から思っていたが、この人は母親離れが未完だ。
期待にそって歌手になることに必死で、
個としての自分を陰に置き忘れたのかもしれない。
どう変身すればいいのだろう。
Piafを歌うCDを出すそうだが、このアイデアは
プラスに作用するだろう。最後の賭けで浮上するだろう。
Barbaraと比較すると、才能ある男性との出会いが少ない気がする。
Barbaraはあれでいて、男性との関わり合いによって大きな浮力を
絶えず得ていた稀有な女性歌手だと思う。Barbaraはそれだけでなく
出会う女性たちも、その才能でBarbaraを羽ばたかせ、
そのあと自分たちも独自の世界に飛び立っている、
そういった意味でも稀有な女性歌手である。
Barbaraは「船乗りの妻のような美徳を持っていません」から
相手にもそれを求めない。
父を捨て去った女と、母を忘れかねている女の微妙な違いを
そこに見出すことができるような気がする。
・・・・・・・・・

Patriciaは、かつて愛した男性の中で、特別な思い出として
Alain Delonの名前をあげている。調べてみると
デュエットがあった。ご両人、熱が入っている。
Coeurs brises -
Patricia Kaas et Alain Delon

Patriciaの話を聞き、この歌を聴くとふとある曲を
思い出した。PatriciaとAlainを歌にはめ込むと
ようやく歌詞の意味がこれでもか、というくらいに
明白になってきた。
心の中ではいつまでもTuという関係なのに
これからは、表立ってはVousと呼ぶわね。
参照: 
Toi Le Poete : Je te dis vous