京都からの続きです。
11月12日、京都駅16時10分発、米原行琵琶湖線で近江八幡へ40分。
ここから送迎バスで30分ほど、休暇村「近江八幡」で2泊。
近江八幡は信長が築城した安土城が消失して3年過ぎた1585年、豊臣秀次が八幡山に
城を築き43万石の城主となった。城下には安土から多くの商人が移住して大商業都市の基盤
ができたのが始まり、と云う。
<撮影2017.11.13>
昔から近江商人の絶大な信仰を集めてきた千年以上の歴史を誇る日牟禮(ひむれ)八幡宮。
桜並木や花菖蒲で美しい八幡堀と云われていますがこの時期はちょっと寂しい風情であった。
ロープウエイで八幡山(271m)へ。現在は城はなく石垣が往時を偲ぶのみ。
山頂から城下を望む。
村雲御所、瑞龍寺門跡。秀次の母で秀吉の姉である瑞龍院日秀尼公が秀吉に自害させられた秀次の
菩提のために京都の村雲に創建後移築された御所。
地蔵堂に可愛いお地蔵さん。
木洩れ陽を受けて…綺麗な前掛、地元の方々の心情が伝わってきます。
<長命寺>
路線バスで休暇村へ帰途、西国三十一番札所は長命寺を訪れたが…。
事前にどんな場所か調べず、長命寺という寺があるのでバス停からすぐだろう、と気軽な気持ちでいた。
調べていたら来なかったかもしれない。バスを降りて左にゆっくりカーブした車道が目に入った。
そこを登ればいいのか、と歩き始めたが、100mぐらい行くと右カーブの上り坂、てくてくと歩み続ける。
何台かの車が通り過ぎた。この上り坂どこまで続くのか目標がわからないのが不安になってきた。
上り坂の連続、20分ぐらい歩いたがこれはミニいろは坂だ。
中間くらいの位置だろうか、途中で戻ろうかと思った。帰りのバス時刻まで持ち時間は60分しかない。
せっかく来たのに帰るなんて…と、とにかく後半登り続けて20分歩いただろうかやっと目的の場所が目に
入った。 数えてなかったが七曲ぐらいか、ミニいろは坂であった。 後でわかったことだがバス停のそばに
寺への入り口があり808の階段を上っても行けるらしい。果たしてどちらが楽なのか。
・寺の入り口にやっとたどりついた。(長命寺山標高は303m、寺は250mの山腹に位置する)
第十二代景行天皇の時代から伝承され、その後聖徳太子により開基されたと伝えられている。
平安時代前期に寺院の基盤ができたと云う。
左奥に見えるのは鐘楼。正面は三仏堂(釈迦、阿弥陀、薬師の三仏を安置)。
余裕なく周りきれなかったが素晴らしい古刹に魅了され、訪れた甲斐があった。
帰りは下り坂を急ぎ、いそいで17分、バス停にギリギリで間に合った。