羽黒山の秋を散策してきた。 東国の出羽三山、西国の熊野三山、九州は英彦山、それらを日本三大修験山と称している。
山岳信仰の場として現在も多くの修験者、参拝者が訪れているという。
年に一度位は都会を離れ、静謐なパワースポットを訪れるのも善きかな、と思う。
東京から新幹線で新潟へ、新潟から鶴岡まで羽越本線、鶴岡からは路線バスで羽黒山へ、およそ5時間の行程である。
<撮影2014.10.26&27(その一)>
随神門から五重塔への路で、祓川神橋。
神橋から須賀の滝を見る
晴天が続き、雨量が少なかったのか優しい流れだ。
樹齢1000年以上という天然記念物の爺杉。
東北地方最古の五重塔、平将門による創建という。(昭和41年、国宝に指定)
五重塔から羽黒山頂へと続く古道
霧雨で霞む羽黒山
今、霜降も次候に入っている。 候の言葉は、”初時雨”という。晩秋から初冬にかけての空模様。時雨もいろいろな言い方があるらしい。
ひとところだけに降る片時雨、横なぐりの横時雨、また訪れる時々で朝時雨、夕時雨、小夜時雨など、という。
その年の秋の初時雨は、野山の生き物も、人々もそろそろ冬支度を始める合図という。
昔日の日本人は、生活に密着した感性の美しさが際立っていたと思う。 現在は聞くにも耐えない省略言葉がマスコミにもてはやされ、
日本語の美しさなど、吹き飛んでしまっている。 嘆かわしい事だ。