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映画好き、円柱野郎のブログです

「バクマン。」と「屍者の帝国」 (Facebookからの転載)

2015年10月05日 23時17分34秒 | 映画(感想)
今月は数えたら気になる映画が18本も!
時間的にはその半分行けるかどうか…あやしいけどw
そんな中、とりあえず二本観てきました。
「バクマン。」と「屍者の帝国」。


「バクマン。」は2時間にまとめるためにかなり原作を端折ってたけど、うまく実写化してたなあ。

「屍者の帝国」も話を2時間にまとめるのに苦労してるのがわかる。
テーマは好きだし絵も良いんだけど、話は駆け足が少し裏目に感じたかな。

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「ミッション・インポッシブル」シリーズ(1~2作目)の感想を改訂しました

2015年08月14日 23時14分29秒 | 映画(感想)
今日も過去感想の改訂です。
今回は「ミッション:インポッシブル」シリーズの感想の書き換え記録。
1~2作目だけだけどね。

改訂前と改定後です。

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ミッション:インポッシブル™ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

「ミッション:インポッシブル」【改訂前】

世代が違うんで、テレビシリーズは見てないんだけど、面白かった。
デ・パルマの中では一番好き。
って言うか、ノリがいいね。
あの有名なテーマがオープニングに流れただけで、ドキドキする。
ジャン・レノもいい味だしてるし、短髪のトム・クルーズも格好いい。
でも、この映画はストーリーが秀逸だと思う。
ひねりすぎないサスペンスっていう感じで、テンポもいいし。

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「ミッション:インポッシブル」【改訂後】

トム・クルーズ主演、「ミッション・インポッシブル」シリーズ第一弾。
CIAの諜報員リストを巡る作戦中、次々と仲間が殺され生き残った主人公イーサン・ハント。
本部からも追われる身となったハントは事件の発端となった裏切り者を探す。

冒頭の変装を外すシーンからTVドラマ版と同じテーマ曲、そしてダイジェスト映像。
カッコイイ!
それはそうとしても、2時間弱の中で非常にテンポよく事態が推移し、余計な脇道もなく一気に最後まで観せてくれる構成の上手さは見事。
監督のブライアン・デ・パルマは少々クセのある作品が多いという認識だけど、彼のヒッチコック好きが本作のサスペンス・ミステリー調のストーリーとマッチしたのだろう。
マックスに会うために車に乗るシーンのワンカットが、もっともデ・パルマっぽいシーンだろうか。

結果としてフェルプス君が黒幕だったというのがTV版視聴者に対する最大のサプライズというところだろうが、主役交代の方法としてはちょっと力技かな?
でも冒頭でフェルプスが指令を聴くシーンと、エンディングでイーサンが映画を進められるシーンで対比など、いちいち構成でニヤニヤしてしまっていかんw
よくできているよ。

有名な天井ぶら下がりは観ている側にも緊張を強いる名シーン。
まあ部屋の警備システム自体が映像で見せるために作られたようなセキュリティなので、冷静に考えればセキュリティとしてそれでいいのか?と思わなくもないが、映画的ケレンということで。
システム担当の更迭やTGV車掌の気絶など、ユーモアも良い味を出している。
スパイグッズとしてはメガネのカメラや爆発するガムと地味な感じではあるが、冒頭で使用してみせておいて、しっかり終盤で使いこなしているあたりも伏線の張り方が上手いね。

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M:I-2 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

「M:I-2」【改訂前】

1はどこに行ってしまったんでしょう?
ワザとそうしたらしいけど、ただのアクション映画に成り下がってしまった・・・。
全然スパイ映画っぽくない。
変装も、顔剥がしまくりでインフレ状態。
体張ったアクションは凄いと思うんだけど、ストーリーが面白くないんで、全体的にダメだった。
1作目はよかったのになぁ。

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「M:I-2」【改訂後】

トム・クルーズ主演、「ミッション・インポッシブル」シリーズ第二弾。
感染後20時間で治癒不可能となるウイルス「キメラ」をめぐって、イーサン・ハントと元IMFであるショーン・アンブローズの攻防が繰り広げられる。

トム・クルーズのPVだよね、これ。
冒頭のフラメンコダンサーを挟んでナイアと見つめ合うシーンなんて、クサくて失笑してしまったw
女を口説き落とし、スパイの潜入とは思えない銃撃戦を繰り広げ、なんだかジェームズ・ボンドの様な活躍ぶりだけど、個人的に期待するスパイ合戦とは違ったなあ。
チームもいるっちゃいるけど影が薄い。
基本的にトム・クルーズのアクションのための映画になっている感じ。
まあジョン・ウーを監督にしておいて鳩も二丁拳銃もスローモーションも無しじゃ宝の持ち腐れなのも理解するし、一作ごとにテイストを変えたいということなのかもしれないが。

アクション映画としては派手で見応えはある。
ウイルスを巡る話としても退屈はしないし、変装でのどんでん返しや小指のけがの伏線も上手いと思う。
でも変装はちょっと中盤でも使いすぎたので、逆にクライマックスシーンでの意外性がちょっと薄くなってしまったかもね。
ただ何となくこの映画にノリきれないのは、きっとイーサンとショーンの女の取り合いが動機の半分以上を占めているからだろう。
ウイルスは深刻な話のはずなのに、どうも私情の要素が大きくなると「プロとしてどうか?」というところが気になってくる。
これがチームとしての友情ならまたちょっと違うんだけど、やっぱり痴情のもつれに見えちゃうとね…。

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2作目の路線変更がどうしても受け入れにくい「ミッション:インポッシブル」シリーズですが、まあアクションは見応えあるということをちょっと書き足しました。
いずれにせよ改訂前の感想は15年前のものなので、何が良いのか何が悪いのか書き足りてないわなあ。
けど、これはこの時に設けてた文字数制限のせいなので、仕方のないところもあるのだけれど。

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「ジュラシック・パーク」シリーズの感想を改訂しました

2015年08月11日 23時09分35秒 | 映画(感想)
過去感想の改訂祭!
…というわけでもないけど、「ジュラシック・パーク」シリーズの感想を書き換えたので、その改訂前の感想の記録。
3作まとめて載せるので長くなってしまうけど仕方がない。

改訂前と改定後です。

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ジュラシック・パーク [Blu-ray]

「ジュラシック・パーク」【改訂前】

俺が本格的に映画を見るきっかけになった、記念すべき映画。今見ると、「んー、どうかな」と言うところもあるけど、この映画がなかったら「SWエピソード1」も無かったわけだし。
これ以降のCG映画の基礎を作ったんだから、やっぱりすごいと思う。
見せ方は「ジョーズ」に近い。
原作の言いたい事を詰め込みすぎたって感じもするけど、話は面白いと思う。

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「ジュラシック・パーク」【改訂後】

恐竜を現代によみがえられたテーマパーク。
開園前の視察をすることになった一行は、システムダウンによって解き放たれた恐竜たちの脅威にさらされる。

色褪せることのないアドベンチャー映画であり、映画におけるVFXの方向性を決定づけた作品としても歴史に残る本作。
意外にCG恐竜のカット数は多くないけれど、それでも全身が映る部分で効果的に使うことによって「生きた恐竜」がそこにいる空気を感じさせてくれる。
(寄りの部分はほとんどアニマトロニクスで、これも良くできている。)
中学生の時に劇場で観た俺としては、その衝撃は一生忘れることのできない思い出としても残っているね。

ストーリーとしては…細かいところを観ればツッコミどころは多い。
大多数の職員が本土に帰る日で、しかも嵐が来るのでみんな急いで帰った(という設定の)中で、重要な視察をさせるなよ…とか。樹上の車が落ちてくるにしても、下じゃなくて横に逃げろ…とか。
でもそんなことは娯楽映画のケレンの前にはどうでもいいことなのだ、というスピルバーグの勢いを感じるところ。
屋内でラプトルの出現だって、最後のT-REXだって、「自由に移動しすぎていやしませんか」などと思う暇もなく展開するサスペンスの前には、意味のないことでしょうよw

そんな風に後半は特に勢い重視のエンターテイメント演出の一方で、全体としてはラプトルの狩り手法の伏線や、子供嫌いのグラントがレックスとティム(両親は離婚している設定)との疑似親子としての成長がある。
そして「自然はコントロールできない」というテーマが背骨としてしっかりあるので、一見して物語としての破たんを感じないのだろう。
常に軽口…あるいは皮肉を言うマルコム博士のキャラクターも良いよね。

ちなみに、終盤に主人公たちが天井裏に入るシーンでラプトルに落ちる影をよく見ると…、"AGCT"の文字がランダムに投影された影になっている。
"AGCT"はDNAを構成する塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミン)の頭文字だけど、これは恐竜の出自が遺伝子操作(もしくは琥珀からのDNA採取)を暗示させる遊び心って感じなんだろうな。

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [Blu-ray]

「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」【改訂前】

大好きな作品の続編なので期待していたけど、少し裏切られたかも。
恐竜の種類も増えて、迫力倍増!・・・のはずだったけど、それ以前に、人物描写が何か中途半端で、あまり感情移入できなかった。
マルコムの娘は黒人・・・黒人?
ハーフっぽくなかったし、養子だったのかなぁ?
終わりの方で、意表を衝いて「GODZILLA」になったのは驚いたけど、如何なものか?

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「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」【改訂後】

前作「ジュラシック・パーク」から4年。
テーマパークのイスラ・ヌブラル島とは別に作られたサイトB…恐竜の繁殖用のイスラ・ソルナ島。
マルコム博士はそこへ自然繁殖している恐竜の調査を依頼される。

思い入れの強い一作目の続編ということで、公開時もワクワクして観に行って裏切られた気分で帰った記憶があるが…(苦笑。
とにかく話がどうにも乗り切れない。
登場する恐竜が増えているのは良いけど、もはやそれだけでは驚かなくなった観客にとって、それを満足させるだけのストーリーではないよね。
最大の違和感は島での話と、終盤のサンディエゴの話が分断されてしまっているところか。
他にもマルコムとサラの関係が中途半端な描き方(恋人設定がマルコムを島に行かせる動機でしかない)だし、マルコムの娘が黒人である理由が不明(養子?という話すら出ない)な上にストーリー上ほとんど機能してない。

個人的にはニックのフェードアウトも気に入らないなあ。
檻から恐竜を解き放ったり、ローランドの弾を抜いたりしたことで結構被害出してるぞ…。
身を挺してマルコムたちを救ったエディがT-REXに食われたのに、なんでニックは英雄気取り(私の主観です)で助かってるんだよ…。
エディが気の毒すぎる。
個人的にこの映画で感情移入できたのはプロのハンターであるローランドだけだった。
恐竜ハンターという立ち位置からすればストーリー上は悪役かもしれないが、最後まで自分の筋を通したプロとして、良いキャラだったと思うよ。

そんな感じでストーリー上は不満が多い。
悪く言えば行き当たりばったり。
ラプトル撃退での体操競技の伏線?知らないよ、上手くないよ。
サラはT-REXが嗅覚抜群だと自分で言っておいて、なんで幼獣の血が付いたジャケットいつまでも着てるんだよ。
いかん、不満が止まらないw
とりあえず今作のスピルバーグ監督は、撮りたい画を撮って遊んでるんじゃないのか?という印象です。
サンディエゴ襲撃シーンは特に…怪獣映画を撮りたかったんだろうということだけは伝わってくる。

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ジュラシック・パークIII [Blu-ray]

「ジュラシック・パークIII」【改訂前】

監督が代わって怪獣映画になっちゃった印象。
(もしかして「GODZZILA2」だったのか?)しかもあっけなくティラノは倒されるし、前作までの主役が・・・情けない。
個人的にあの場面は楽しめた一方、非常に説明ぽくって嫌い。
まぁ、一番手っ取り早いスピノの強さの説明方法ではあるが。
監督が「ジュマンジ」の人だからか、笑えるところもあったし(例えばスピノの腹の中で携帯が鳴ってるとか)面白い映画ではありました。

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「ジュラシック・パークIII」【改訂後】

シリーズ3作目。
事件後、発掘調査の資金繰りに苦労するグラント博士のもとに、“あの島”を観光したいという夫婦がやってくる。
調査費用のためと承諾するグラントだったが、夫婦の目的は別にあった。

2作目と比べると、グラント博士の再登場がシリーズの継続性を担いつつ、サバイバル映画としての「ジュラシック・パーク」に求める部分が1作目に近く描けているので、良いのではないかと思う。
ただ、デカいというだけでT-REXの代わりに看板を背負わされたスピノサウルスは、個人的にはちょっと魅力を感じなくて。
序盤でスピノサウルスがあっという間にT-REXを倒すのは…手っ取り早いスピノの強さの説明方法なのは理解するものの、やっぱりもうちょっとT-REXには強くあってもらいたい(苦笑
襲ってくる様な恐竜ばかりが描かれるのは…まあ尺の問題でしょう。
監督が「ジュマンジ」の人だからか、割とジョークにもサービス精神も感じる。
特にスピノサウルスの腹の中から携帯の着信音は笑っちゃうね。

ある程度必要な装備を持ったのに、序盤でほとんど喪失してジャングルを彷徨うことになるあたりはテンポが良いと思う。
また、ビリーが自責の念に駆られて決死の行動に出るくだり、グラントの言う「天文学者と宇宙飛行士の違い」のくだりも良い感じだった。
恐竜のクローニングは「神の真似事だ」と批判的なグラントのスタンスは変わらないが、人間の探求心もまた止められるものでもないか。
一方、ヒステリック気味なアマンダのキャラクターは好きになれないが、まあ母親として必死なんだということで。

自分としては映画のテンションとしてのクライマックスはスピノサウルス撃退に来ていると思うので、その後のラプトルへ卵を返す場面がどうも盛り上がりに欠ける気がするのは残念。
復元したラプトルの共鳴器が伏線になっていたりと構成的には見せ場なはずなんだけど、映画館で観た時は「このあともう一盛り上がりあるんでしょ?」と思ったところで終劇になって拍子抜けした記憶も。

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一作目への思い入れが強すぎて、2作目の「ロスト・ワールド」をボロクソに書いてしまってますが…。
まあシリーズへの愛情の裏返しということでw

改訂前の感想はこれも「ターミネーター」と同じくホームページの最初期に書いたものかな?
もし大学生の自分に会えるなら、ちょっと何考えて観ていたのか聞いてみたいところもあるけれど。
まあ15年たって見方が180度変わったわけでもなし、基本的には内容を膨らます感じで改定後の感想を書いてます。

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「ターミネーター2特別編」の感想を改訂しました

2015年08月08日 23時19分53秒 | 映画(感想)
中学生以来、何度も観た「ターミネーター2特別編」(公開版よりも特別編の方が回数を観てる気がする)。
「ターミネーター」のBDと一緒に「2特別編」のBDも買い直したので再見。
というかフジテレビ版の吹替えはDVD・BDで初収録なので、それが聴きたかったんだよね。
「性能の限界だ」の言い方が好きで好きでw

さて、感想も改訂したのでその感想の記録。
改訂前と改定後です。

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ターミネーター2 特別編 アルティメット・エディション [Blu-ray]

「ターミネーター2特別編」【改訂前】

前作から7年後に制作された続編。
少年ジョン・コナーの抹殺のため、未来から再び殺人サイボーグが送り込まれる。

SFアクションという点では、この映画はかなり高いところにいる。
そしてエンターテイメント性を保ちながら、奥深いテーマを見せつける監督の手腕には脱帽しますわ。

T800とジョンとの友情が、父親が不在のジョンにとっての父性に転換され、サラにとって敵でしかなかったサイボーグへの感情に変化をもたらしてる。
非常に無機質なT1000の存在感と、無骨でも体温を感じるT800の成長との対比が良いね。
その積み重ねによって、ラストの別れのシーンでは思わず泣けてしまうわけだけど、それが“未来への希望”へのモノローグに繋がるところが、しみじみとそれを感じさせてくれます。

一番の見せ場はサーバーダインでの銃撃戦~溶鉱炉での決戦だけど、舞台移動中までハラハラドキドキの展開がニクい。
道路を滑る様に飛ぶヘリがT1000そのものの様で不気味。
T1000とのラストバトルは、殴った頭が手になったり、壁に叩き付けられても振り返ることなく正面が浮き出てきたりと、今までにない格闘シーンが凄く印象に残りました。

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「ターミネーター2特別編」【改訂後】

少年ジョン・コナーの抹殺のため、未来から再び殺人サイボーグが送り込まれる。
劇場公開版に17分の追加シーンを加えた完全版。

ジャンルとしてはB級映画だった1作目だが、2作目にしてSF超大作に変貌。
何がすごいってエンターテイメント性を保ちながら、テーマに厚みを持たせることで、1作目と同じような逃げるだけの映画にしなかったところだよね。
やはりこれは監督の、脚本へのこだわりなんだろう。
T-800とジョンとの友情が、父親が不在のジョンにとっての父性に転換され、サラにとって敵でしかなかったサイボーグへの感情に変化をもたらしてる。
その積み重ねによってラストの溶鉱炉では思わず泣けてしまうわけだ。

非常に無機質なT-1000の存在感と、無骨でも体温を感じるT-800の成長との対比も良いね。
1作目のT-800の恐怖感を逆手に取った序盤の演出がまたニクい。
T-800が敵だと思い込んで観てみれば、ゲーセンのバックヤードでジョンがT-1000と挟まれるまで敵味方が逆と受け取れるような撮り方も仕掛けてあって、「伏せろ!」の一言でそのどちらが味方か一気に収束させる手法。
その後の観る側のT-800への…圧倒的な敵だった奴が味方になることへの安心感たるや、たまらない。

真剣なSFアクション映画である一方で、盛り込まれた遊び心も楽しい。
1作目のセルフパロディとも言えるような場面、例えばショーウィンドウをぶち破るT-800、「死にたくなければ付いてこい」の使いどころ、シルバーマン先生とテレビ録画の映像、"I'll be back."の後は車で突っ込んで戻ってくるとか、完全に狙ってるよなあ。
パロディではないけど、T-1000が銀色のマネキンを一度凝視する場面は、鑑賞2周目以降にニヤッとしてしまう要素だね。

T-1000に使われたCG効果は今でいえば拙いVFXかもしれないけど、それでもそのキャラクター性に与えるインパクトは今でも効果が大きい。
まあ「寄生獣」のイメージに影響されているという話は、監督がキャメロンならさもありなんという感じだがw
でもその効果を理解して映像化してしまうあたりはやはり監督のセンスだろう。
ラストバトルなど、殴った頭が手になったり、壁に叩き付けられても振り返ることなく正面が浮き出てきたりと、今までにない格闘シーンが凄く印象に残るもの。

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特別編の感想ということで、本当は公開版との違いとかを書くべきなんだろうけど…。
正直言って公開版の記憶が薄いので、カイルが特別編の夢の中にしか出てこないっていう違い以外に言及できるネタもなくて。
なので、あえてそこにも触れてませんw

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「ターミネーター」の感想を改訂しました

2015年08月07日 23時11分54秒 | 映画(感想)
少し前に「ターミネーター」のBDを購入して久々に観たのだけど、感想も改訂したので、今日はその感想の修正記録。
改訂前と改定後です。

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ターミネーター [Blu-ray]

「ターミネーター」【改訂前】

この作品だけ見てしまうと、ありがちなSFアクションと捉えがちになるけど、T2と合わせて見る事によって完成度は格段に上がると思う。
感情を持たない、しかも物理的な攻撃がほとんど効かない者(物)に追われる恐怖というのは嫌なものです。
この後エイリアン2に出演しているマイケル・ビーン(カイル役:ヒックス伍長役)やランス・ヘリクセン(ブコビッチ役:ビショップ役)を見つけられるのも、J・キャメロンファンには面白いかも?

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「ターミネーター」【改訂後】

未来における機械vs人類の戦争。人類の指導者をいなかったことにするべく、その母親を殺すために未来から殺人マシーン・ターミネーターが送り込まれる。

話の概略だけだと実にB級SFチックな題材。
未来から殺人ロボット?
しかしそこは若き日のジェームズ・キャメロン、低予算にも関わらずそのセンスで「追われる者の恐怖」を実に端的に盛り上げてくる。
感情を持たない、しかも物理的な攻撃がほとんど効かない者(物)に追われるとういう恐怖。
これだけでも恐ろしいが、ホントにどこまで追いかけてくるってだけの話で、ここまで盛り上げるのだから。
最後に「倒せたー」と思わせてからの金属骨格が起き上がるところなど、最高。

話の構造的に、最初は未来から来たと思しき二人の男のどちらも似たような行動をしていること、ターミネーターの探索(留守電や無線での位置特定)が納得しやすいことが良いよね。
これだけ街中で銃撃したら警察が…ってところもちゃんとフォローしてターミネーターに壊滅させてるし、それでラストに一騎打ちに持ち込めてる。
B級アクションだとしても納得できる話の論理性が、今なお人気作となっている所以でしょう。

まあターミネーター役のシュワルツェネッガーがハマりすぎているというところが最大の魅力だけど。
当時のキャメロン一家…この後「エイリアン2」にも出演しているマイケル・ビーンやランス・ヘリクセンが出ているところや、キャメロンの朋友・ビル・パクストンのチョイ役ぶりもお気に入り。

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改訂前の感想はホームページの最初期に書いたものなので、メチャクチャ短いw
15年前?
本当はこれくらい端的な方が良いんだろうけど、最近はウダウダ長く書いちゃうようになったね。

まあ15年かけてスタンスが変わってきたということで。

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週末に観た映画

2015年06月29日 23時24分07秒 | 映画(感想)
今週末は3本劇場鑑賞。

「海街diary」はいい感じの日常ドラマだった。
邦画らしい邦画だし、悪い人もいない。
優しい気分になるね。
原作もちょっと気になる。

「アリスのままで」はなかなか考えさせられる。
若年性アルツハイマーとなった主人公の気持ち。
家族の気持ち。

「劇場版 進撃の巨人 後編~自由の翼」は…まあTVの総集編なんだけど、巨人同士の殴り合いが劇場の音響だと迫力が違うね。
編集も半分くらい切られてるはずなんだけど、テンポよくまとまっていて悪くなかった。

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今週観た映画

2015年06月21日 23時58分02秒 | 映画(感想)
先週は気力がわかずに映画館に行けなかったけど、今週は3本観てきました。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」はひたすらヒャッハー!
何も考えずに楽しめるけど、とにかくこれは大画面で観ないとダメな映画!
ぜひともIMAXで!!

「攻殻機動隊 新劇場版」は原作にもない新作話であって、ちゃんと攻殻機動隊だったのが嬉しい。
ARISEは個人的には微妙なとこもあったので、完結編で取り戻してくれたのも観続けて良かったと思えたね。

「グローリー 明日への行進」はキング牧師の伝記映画。
公民権運動の歴史の授業のような内容ながら、ドラマチックで引き込まれる。
ジョンソン大統領との駆け引きは脚色が多少入っているようだけど、まあ映画ってのはそんなもんだ。

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今週観た映画

2015年05月10日 23時09分05秒 | 映画(感想)
今週映画館で観たのは2本。

「脳内ポイズンベリー」は人間の擬人化された葛藤具合が面白く、笑わせてもらいました。
けど、女性向け漫画が原作ということもあってか、俺が感情移入しやすい話かというとちょっと違うかったかな。

「百日紅 〜Miss HOKUSAI〜」は登場人物の機微がすごく伝わってきていい作品だった。
一本の映画というよりはショートエピソード集という感じだけど、春夏秋冬の風景、人の暮らしや情緒がしっかり描きこまれてる。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に」の感想を改訂しました

2015年03月25日 21時25分11秒 | 映画(感想)
先日「新世紀エヴァンゲリオン」の「DEATH & REBIRTH」の感想の改定をアップしたけど、「Air/まごころを、君に」も改訂したので、今日はその感想の修正記録。
改訂前と改定後です。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に」【改訂前】

エヴァ劇場版の本編、TV版25、26話の焼き直し。

主人公の手淫から始まるというとんでもない作品。
ファンとしては、曖昧だったTV版の決着をこの映画に求めているわけですが、庵野ワールド炸裂の為に、結末の理解の為には、非常に受け手へ負担を強いる作品かもしれない。
「Air」と「まごころを、君に」の落差が激しすぎて初見では理解不能だった記憶がある。
高校時代の俺には、シンジの精神状態は理解出来なかったとうことも手伝ってるわけだけどね。
伏線はたくさんあるが、「Air」はロボットアニメとして観ても素直に分かりやすい。

ただ、「まごころを、君に」は物語を語ることを放棄しているようにすら見えた。
そして、監督の主張をストレートにぶつけてきてる為、普通の人はあまりに直球過ぎて戸惑うばかりかも?
正直言うと、シンジの台詞やシンジに対する台詞が心に刺さる人は精神的に病んでいる人なんじゃないかと思ったこともある。
感情移入出来ない方が正常かもしれない?w
でも残念ながら、俺は台詞の一つ一つが心に刺さったんだよなあ。
感受性云々ではなくて、自分に対しての言葉とすら受け止められたからだけども。
当時の多くの人に支持されたシリーズだったことを考えれば、同じような気持ちだった人も多かったって事なんだろうかね?

少なくとも「エヴァ」は「他人を求め、そして拒絶する物語」だったし、だからこそシンジは劇中で成された自他の境界がない世界を受け入れてしかるべきだったと思う。
あれだけ他人と関わることで傷つき続けた主人公だったんだからね。
でも、彼は最終的にそれを望まず、「それでも、もう一度会いたいと思ったんだ」という言葉と共にサードインパクトを終わらせた。

「人は他人と関われば傷つくし、自分の気持ち良さを求めれば他人には苦痛を与えてしまう哀しい生きものなんだ」とおよそ普通のロボットアニメとは思えないテーマの広げ方だけど、ある意味普遍的なテーマだよね。
でもそれのために、本来観客が望んでいたロボットアニメとしての何かを「まごころを、君に」で行わなかったのは、ちょっと残念な部分ではある。
逆に、観る前は誰しもが想像もしていなかった様な終局の描き方をしたことで、後年まで語りぐさになる作品になったのかもしれないとも思うけども…。

ラストの「気持ち悪い…」という台詞は、高校生だった時の初見ではまったく混乱してしまったけど(直後に突然「終劇」となるし)、やはり今思えば劇中で繰り返し語られていることの集約だと思う。
そして、その少し前に一瞬だけ映る副題“I need you”が、その対となるこの映画の結論か。

作品としての質は高いと思うけど、やはり普通じゃない演出だとは思うので、普通の人は観終わった時に嫌悪感を感じるかもしれないなあ。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に」【改訂後】

エヴァンゲリオン劇場版の本編であり、TV版25、26話の焼き直し。

主人公の手淫から始まるというとんでもない作品。
ファンとしては、曖昧だったTV版の決着をこの映画に求めているわけですが、結末の理解の為には非常に受け手へ負担を強いる作品かもしれない。
というか、画面に映し出される結末は、あくまで“答えらしきもの”であって“答えそのもの”ではない。
観る人が10人いれば10人思うことが違うかもしれない。
少なくとも、自分も観るたびに感じ方が変わってきたし、初見だった高校時代には「Air」と「まごころを、君に」の落差に戸惑うばかりだった。
けれど、今では庵野秀明の破滅的な気分を表現した私小説と受け取っている。

「Air」はロボットアニメとして観ても素直に受け取れる。
なぜそこまでアスカをメチャクチャにする必要があったのかは理解に苦しむけれど、仲間の危機にも駆けつけられない(それすら拒否する)シンジの絶望感を引き出すにはこれ以上ない仕掛けか。
何せ手淫のオカズ…といえば聞こえは悪いが、実際そうであった他人のなれの果てなわけだし。

ただ、「まごころを、君に」は物語を語ることを放棄しているようにすら見える変化球には面食らったね。
つまり人類補完計画が発動し、ミサトの言葉を借りれば「出来損ないの群体として行き詰まった人類を、完全な単体生物として人工進化」させたわけだけれど、最終的にそれを拒否したシンジの選択が色んな意味で興味深い。
人類補完計画のモチーフ自体は「伝説巨人イデオン」のイデ発動だと思っている。
そう思えば、庵野が「イデオン」の結末を拒否したにも等しく思えて仕方がない。

他人がいるから傷つくんだと繰り返し語られた「エヴァ」の世界で、すべての壁が取り払われたことは幸せではなかったのか。
少なくとも「エヴァ」は「他人を求め、そして拒絶する物語」だったし、だからこそシンジは劇中で成された自他の境界がない世界を受け入れてしかるべきだったと思う。
あれだけ他人と関わることで傷つき続けた主人公だったんだからね。
でも、彼は最終的にそれを望まず、「それでも、もう一度会いたいと思ったんだ」という言葉と共にサードインパクトを終わらせた。
手淫であったり性交であったりといったイメージが出てくるけれど、そういった気持ちよさに逃げ込むことを否定した結末は、ある種の絶望感としても感じられる。
その上、アニメ映画を観に来ている観客を実写としてこちら側に見せるイヤミなど…もう相当なものではないか。
「オタクども、好きなことをして好き勝手言って気持ちいいか、コラ」って感じ。

ラストの「気持ち悪い…」という台詞は、高校生だった時の初見ではまったく混乱してしまったけど(直後に突然「終劇」となるし)、やはり今思えば劇中で繰り返し語られていることの集約だと思う。
他人と関わることは傷つけあうことでしかないし、気持ち悪いかもしれない。
それでも、その少し前に一瞬だけ映る副題“I need you”が、その対となるこの映画の結論なのだろう。

とはいえ、本来観客が望んでいたロボットアニメとしての何かを「まごころを、君に」で行わなかったのは、ちょっと残念な部分ではある。
逆に、観る前は誰しもが想像もしていなかった様な終局の描き方をしたことで、後年まで語りぐさになる作品になったのだけれど。
私小説かとも感じられる作品としては質が高いと思うけど、やはり一般的じゃない演出だとは思うので、普通は観終わった時に嫌悪感はあるというのが正直なところ。
でも「それが『エヴァ』だ」と思ってしまっている時点で、俺も色々とやられてしまっているんだろう。

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「伝説巨人イデオン」を観た後に「エヴァ」を観るとまた感じ方が変わる。
というか歳を取れば取るほど見方が変わるのかもしれないけど。

感想も「物語を語ることを放棄~」云々は今ではそう思わないので、全面カット。
「気持ち悪い」についてはあまり解釈は変わっていないので残してます。
多分この映画は言いたいことは単純なんだけど、相当にいやらしい描き方をしているのでタチが悪いw

でもやっぱりそこに魅了されてしまっている自分もいるわけで、未だ公開アナウンスもない「新劇場版」の結末もどのようになるか戦々恐々。
まあどんなに突き放されても、この「旧劇」を乗り越えたファンは着いて行っちゃうんだろうなあ…?w

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 REBIRTH」の感想を改訂しました

2015年03月17日 00時38分21秒 | 映画(感想)
昨日に引き続き、今日も感想の修正記録。
改訂前と改定後です。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 REBIRTH」【改訂前】

「DEATH編」と同時上映されたTV版25話以降にあたる物語。
(「DEATH & REBIRTH シト新生」というタイトルで公開された。)

TV版を観ていた者からすれば、完全新作となるストーリーで否が応にも期待は高まってしまうが、「制作が間に合わなかった」との理由で結局この段階で公開されたのは新作の冒頭部分のみ。
しかも弐号機が復活し、エヴァ量産機が舞い降りるという煽るだけ煽った場面でブッツリと切ってしまうので、見ている方は面食らってしまう。
まあハッキリ言って制作途中のモノを強引に公開しただけなので、映画作品としては非常に中途半端、というかそんな状態のものを公開してしまうというのがスゴイw

後に公開された完全版「Air/まごころを君に」と比べると、曲の使い方やセリフ回し、声優の配役が若干違う。
アスカの「死ぬのは嫌…」の印象が何か違うし、脇役の陸自隊員が山寺宏一だったりと、間違い探しをすればそれなりに楽しめるかもしれないが、やっぱりそれは映画本来の楽しみ方とは違うかw

エンディングテーマの「魂のルフラン」は本作でしか聴くことは出来ないけど、基本的に話を追うのであれば「Air/まごころを、君に」を観ておけば「REBIRTH」を観る必要はないかな。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 REBIRTH」【改訂後】

「DEATH」と同時上映されたTV版25話以降にあたる物語。
(「DEATH & REBIRTH シト新生」というタイトルで公開された。)

TV版を観ていた者からすれば、完全新作となるストーリーで否が応にも期待は高まってしまうが、「制作が間に合わなかった」との理由で結局この段階で公開されたのは新作の冒頭部分(エヴァ量産機が現れるまで)のみ。
しかも弐号機が復活し、盛り上げるだけ盛り上げてブッツリと切ってしまうので、初めて劇場で観た時は(話の途中までしか出来ていないのは知っていたけど)面食らった思い出があるw
まあこんな状態のものでも、期待値が高まりすぎて公開せざるを得なくなったということが凄い気はするが…ハッキリ言って映画作品としては非常に中途半端だよね。

「REBIRTH」は、後に公開された完全版「Air/まごころを君に」と比べると、曲の使い方やセリフ回し、声優の配役が若干違う。
アスカの「死ぬのは嫌…」は感情の込め方が若干違うので印象が異なるし、脇役の陸自隊員が山寺宏一だったりと、間違い探しをすればそれなりに楽しめるかもしれないが…、やっぱりそれは映画本来の楽しみ方とは違うかw
それにしても湖底の弐号機を攻撃する陸自隊員の声が山ちゃんなのは、何かの皮肉なんだろうか。
アスカが乗ってるのに。

ということで、基本的には制作途中の未完成版でしかないので、完成版の「Air/まごころを、君に」を観ておけばストーリー上は「REBIRTH」を観る必要はないとは思っている。
ただエンディングテーマの「魂のルフラン」は本作でしか聴くことは出来ないけども。

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こちらも微調整レベルの書き直し。
言っていることは基本的に変わらんね。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」の感想を改訂しました

2015年03月16日 23時22分31秒 | 映画(感想)
久々に「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」を観たので、感想を書き直してみました。
前回は1年前に「マトリックス」シリーズの感想を書きなおしたけど、今回も同じように改訂前と改定後の記録をしておきます。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」【改訂前】

TVシリーズの映像を再編集した劇場用作品。
「DEATH編(無印)」は「REBIRTH編」と同時上映。

当時このエヴァが社会現象にまでなったっていうのは、主人公である碇シンジの苦悩に、「自分の居場所」「生きる意味」を見失いかけている若者が心情をダブらせたからで、実は如実に世相を反映したりしてるわけですが。
そんなTVアニメの続編としての映画化。

このDEATHについてはあくまでTVシリーズの総集編。
でも未見の人用のガイダンスではなく、TVの続編である「REBIRTH」もしくは「Air/まごころを君に」を観る前に、エヴァ的な演出スタイルや世界観をファンが再認識する為の映画でしかないと思う。
つまりTVシリーズを見てない人へは極めて不親切な作りになっているんですわ。

まあカットはなかなかテンポ良いし、ストーリーを理解していれば時系列を前後していても分かる様に作られているし、映画として出来が悪いかというと決してそういうわけではないけども。
第5使徒ラミエル、第13使徒バルディエル、第17使徒タブリス(カヲル)という重要な要素はちゃんと入っていて盛り上がるし。
個人的には有りな作品だと思います。
が、正直なところわざわざ映画館に行ってこれを見せられた時は、さすがに「えー!?」と思ったけどねw

しかし元々、庵野監督はロボットアニメを通じて精神哲学を暗喩的に描きたかったのだろうかなあ?
TVシリーズの後半は、紆余曲折した結果、監督の主張が前面に出すぎてきた感があったけど…。

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「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」【改訂後】

TVシリーズの映像を再編集した劇場用作品。
「DEATH(無印)」は97年公開の「シト新生」にて「REBIRTH」と同時上映。
「DEATH(TRUE)2」は98年公開の「REVIVAL OF EVANGELION」にて「Air / まごころを、君に」と同時公開。

(再)放送当時、このエヴァが社会現象にまでなったっていうのは、主人公である碇シンジの苦悩に、「自分の居場所」「生きる意味」を見失いかけている若者が心情をダブらせたからで、実は如実に世相を反映したりしてるわけですが。
そんなTVアニメの続編としての映画化。

この「DEATH」についてはあくまでTVシリーズの総集編。
でも未見の人用のガイダンスではなく、TVの続編である「REBIRTH」もしくは「Air/まごころを君に」を観る前に、エヴァ的な演出スタイルや世界観をファンが再認識する為の機能を果たしているように思う。
TVシリーズを見てない人へはかなり不親切な作りかもしれないけど、総集編としての前半「DEATH」と、最終回の補完である後半「REBIRTH」(結局未完成だったが)という2本立ての形態は、それ自体がおそらく「伝説巨人イデオン」のオマージュだったんだろう。
まあ「人類補完計画」自体、それが目指すものってイデの発動とニアリーイコールだしね。

カットのテンポ良さ、再構成の内容は時系列をいじくりまわしてかなり手が込んでいる。
それでいて大まかにキャラクター毎のキーとなるイベントや心象で纏めているので、ストーリーを理解していればさして混乱はしないし、完全にTV視聴前提だとしても構成としては決して悪くないと思う。
第5使徒ラミエル、第13使徒バルディエル、第17使徒タブリス(カヲル)という重要な要素はちゃんと入っていて盛り上がるし。
まあ正直言うと、公開当時に劇場で観たときは、さすがに「わざわざ映画館に行ってこれ!?」とは思ったけど…あの時は若かったんだろうw

しかし元々、庵野監督はロボットアニメを通じて精神哲学を暗喩的に描きたかったのかはよく分からない。
TVシリーズの後半は、紆余曲折したあげく、結果的にそうなったんだと個人的には思っているのだけれどね。

ちなみに「DEATH(TRUE)2」は「DEATH(無印)」と比べるといくつかの追加の他に(無印)からカットされたシーンもチラホラ。
特に後半のアスカ絡みはカットが多いけど、TV版にはない結構ネガティブ発言なシーンもあったりしたので、その辺は無くなってバランスが取れたのかなあ…とは思うところ。

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基本的にはあまり変えていないけど、総集編としての出来栄えは(一見さんは無視だけど)評価しているし、「伝説巨人イデオン」を観た後だと、また少し自分自身の感じ方が変わった気がする。

まあ、こういう印象の変化は仕方がないところなのかなあ。

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「セデック・バレ」を観た (Facebookからの転載)

2015年02月11日 23時44分28秒 | 映画(感想)


1930年に台湾原住民が起こした暴動事件である霧社事件を描いた台湾映画「セデック・バレ」を観た。

第一部と第二部を合わせて4時間半の大作。
抗日暴動の話ではあるけど、日本側を単純に悪として描いているわけでもなく、描写は真っ当だと思う。
野蛮人のレッテルは文化の違いでしかないし、原住民のアイデンティティーをかけた戦いとして見応えがあったね。
個人的には第二部より第一部の方がよく出来てると感じたけど、こういう作品を観ると、歴史を知るきっかけにもなって良いよね。


映画『セデック・バレ 第一部』『セデック・バレ 第二部』予告編


ホームページに書いた感想はこちら↓
第一部 太陽旗
第二部 虹の橋
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そろそろ2014年を振り返ってみる(鑑賞リスト)

2014年12月31日 16時12分08秒 | 映画(感想)
<2014年の鑑賞日と鑑賞作品(リンク先は感想)>

01/11 大脱出
01/12 インシディアス 第2章
01/13 トリック劇場版 ラストステージ
01/18 エンダーのゲーム
01/31 ウルフ・オブ・ウォールストリート
02/01 ラッシュ/プライドと友情
02/02 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
02/09 劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-
02/10 アメリカン・ハッスル
02/15 大統領の執事の涙

02/16 ラッシュ/プライドと友情(2回目)
02/22 キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
02/22 ゲームセンターCX THE MOVIE 1986マイティボンジャック
02/23 ダラス・バイヤーズクラブ
02/28 ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
03/02 伝説のレーサーたち -命をかけた戦い-
03/02 ホビット 竜に奪われた王国
03/08 それでも夜は明ける
03/15 映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~
03/16 アナと雪の女王

03/21 LIFE!
03/22 LEGOムービー
03/23 ローン・サバイバー
03/28 ウォルト・ディズニーの約束
03/29 白ゆき姫殺人事件
04/05 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第1章(イベント上映)
04/09 鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ
04/19 キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
04/26 アメイジング・スパイダーマン2
04/27 テルマエ・ロマエⅡ

04/30 たまこラブストーリー
04/30 映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
05/03 ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
05/05 プリズナーズ
05/24 マンデラ 自由への長い道
05/31 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第2章(イベント上映)
06/01 X-MEN:フューチャー&パスト
06/07 グランド・ブダペスト・ホテル
06/08 PERSONA3 THE MOVIE -#2 Midsummer Knight's Dream-
06/15 ノア 約束の舟

06/21 超高速!参勤交代
06/28 渇き。
06/29 her/世界でひとつの彼女
07/05 オール・ユー・ニード・イズ・キル
07/06 マレフィセント
07/12 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第3章(イベント上映)
07/21 思い出のマーニー
07/25 GODZILLA ゴジラ
07/27 GODZILLA ゴジラ(2回目)
08/02 るろうに剣心 京都大火編

08/13 STAND BY ME ドラえもん
08/14 トランスフォーマー/ロストエイジ
08/16 宇宙兄弟#0
08/30 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第4章(イベント上映)
08/31 イントゥ・ザ・ストーム
09/13 るろうに剣心 伝説の最期編
09/14 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
09/15 フライト・ゲーム
09/20 猿の惑星:新世紀
09/21 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2回目)

09/23 FORMA
09/28 ジャージー・ボーイズ
10/12 宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海(イベント上映)
10/18 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第5章(イベント上映)
11/01 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
11/02 ヘラクレス
11/22 インターステラー
11/22 劇場版 進撃の巨人 前編 ~紅蓮の弓矢~
11/29 フューリー
11/29 寄生獣

11/30 THE NEXT GENERATION PATRABOR 第6章(イベント上映)
12/07 6才のボクが、大人になるまで。
12/07 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
12/13 ホビット 決戦のゆくえ
12/13 ゴーン・ガール
12/25 ベイマックス
12/27 紙の月
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そろそろ2014年を振り返ってみる

2014年12月31日 16時09分33秒 | 映画(感想)
今年でついに10回目を迎える"年間に劇場で観た映画を振り返る"シリーズ。
洋邦問わず「今年の10傑作品」をピックアップしているわけですが、今年は観た本数がだいぶ減ったので、いささか選ぶのに悩んだ感じ。
去年は多すぎて難しいと嘆いてたのに、減ったら減ったでぼやく俺も大概現金ですなw

まあそれはともかく、実際には10傑にあげるには十分な作品は観ました。
映画館での鑑賞は昨日も書いた通りで計77回、作品数なら74本。
ただ邦画が少なくて28本、内の7本はイベント上映。
相変わらず偏っている感じだけど、鑑賞本数は計画通りなので仕方がないか。

それよりも問題は家での鑑賞数。
結局今日までで30本しか観られず、カウントし始めてからのワースト記録を更新してしまいました。
うーむ。
来年はとりあえず家での鑑賞目標数を40本以上にして頑張ろう。


さて、そんな感じでいろいろ不本意な部分もあった今年の映画鑑賞ですが、作品には恵まれた年であります。
早速今年の10傑を挙げてみましょう。
(順不同)


「インターステラー」


「グランド・ブダペスト・ホテル」


「ゴーン・ガール」


「STAND BY ME ドラえもん」


「それでも夜は明ける」


「たまこラブストーリー」


「ダラス・バイヤーズクラブ」


「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」


「プリズナーズ」


「ラッシュ/プライドと友情」

今年は「英国王のスピーチ」以来3年ぶりに満足度10点満点を付けた「ラッシュ/プライドと友情」が文句なくランクイン。
その他に3本の9点作品「インターステラー」「ゴーン・ガール」「STAND BY ME ドラえもん」を入れて、残り6本を8点付けた30本から選ぶ形になりました。
ふるい落とすにはなかなか悩ましい作品もあったけど、10本を選ぶなら今は上の通りかな。

「ネブラスカ」を選んでしまうところが、俺も歳を取ったんだなあと実感する次第w
逆に邦画はアニメしか選んでないのが何とも…。


さて、10傑を挙げたのでお次も毎年恒例のガッカリ映画ですが…。
正直ガッカリとまで言える作品はそんなになかったのだけど、予告を観て期待したほどではなかったという意味では色々ありました。


「宇宙兄弟#0」


「エンダーのゲーム」


「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」


「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」


「THE NEXT GENERATION パトレイバー/第6章」


「大統領の執事の涙」


「超高速!参勤交代」


「トランスフォーマー/ロストエイジ」


「ノア 約束の舟」


「PERSONA3 THE MOVIE -#2 Midsummer Knight's Dream-」

と、挙げてはみたものの「PERSONA3 THE MOVIE #2」は俺が原作ゲームを知らないので楽しめていないだけだし、これはちょっと理不尽なチョイスかも。
「THE NEXT GENERATION パトレイバー/第6章」はTVドラマのイベント上映作品なので、映画でもないしなあ。
「トランスフォーマー/ロストエイジ」は最初から期待してないので、ある意味ガッカリはしなかったw
そういう意味では「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986マイティボンジャック」も同じかな。


そろそろ2014年を振り返ってみる(鑑賞リスト)
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8月に観た映画

2014年08月31日 22時56分22秒 | 映画(感想)
8月に映画館で観たのは6本。

「るろうに剣心 京都大火編」
アクションは頑張ってるし、見応えのある作品だと思う。
ただ蒼紫の登場が唐突で、ストーカーぽく見えてしまうのがなあ。
藤原竜也のオーラはさすが。

「STAND BY ME ドラえもん」はのび太の成長にテーマが絞り、複数のエピソードがうまくまとめてあって感心。
俺もいい加減おっさんだけど、恥ずかしながら涙腺が決壊したw



「トランスフォーマー/ロストエイジ」はとにかく派手。
マイケル・ベイ監督らしい作品といえばその通りで、とにかく見応えのある爆発が楽しめるが、その代わり話の中身はスッカスカ。
ストーリーは二の次で、スポンサーを喜ばせるために中国に行ったりしてるし。

「宇宙兄弟#0」はファンなら楽しめる前日譚。
ブライアン・ジェイの教えが日々人にとって確かな糧になっているのが分かる。
ただ劇場向きというよりは、テレビスペシャルでもといった気はしなくもない。



「THE NEXT GENERATION PATRABOR 第4章」は…前半エピソードでの押井監督は、相変わらずダレ間理論を実践。
後半エピソードを撮った湯浅監督のテンポの方が楽しいが、まあファンとしては押井さんが好きに撮ってるというだけでいい気もするw

「イントゥ・ザ・ストーム」はB級映画の様なポスターの割りに、中身はかなり良くできたディザスタームービー。
映像の迫力に手に汗握り、分かりやすい家族の物語が話を牽引する。
それでいて感動の押し売りでないところが、邦画と違って良いね。

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