Column's BLOG !!

映画好き、円柱野郎のブログです

「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」の感想を改訂しました

2015年03月16日 23時22分31秒 | 映画(感想)
久々に「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」を観たので、感想を書き直してみました。
前回は1年前に「マトリックス」シリーズの感想を書きなおしたけど、今回も同じように改訂前と改定後の記録をしておきます。

=============================================
【Amazon.co.jp限定】新世紀エヴァンゲリオン NEON GENESIS EVANGELION Blu-ray BOX (オリジナル特典付)

「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」【改訂前】

TVシリーズの映像を再編集した劇場用作品。
「DEATH編(無印)」は「REBIRTH編」と同時上映。

当時このエヴァが社会現象にまでなったっていうのは、主人公である碇シンジの苦悩に、「自分の居場所」「生きる意味」を見失いかけている若者が心情をダブらせたからで、実は如実に世相を反映したりしてるわけですが。
そんなTVアニメの続編としての映画化。

このDEATHについてはあくまでTVシリーズの総集編。
でも未見の人用のガイダンスではなく、TVの続編である「REBIRTH」もしくは「Air/まごころを君に」を観る前に、エヴァ的な演出スタイルや世界観をファンが再認識する為の映画でしかないと思う。
つまりTVシリーズを見てない人へは極めて不親切な作りになっているんですわ。

まあカットはなかなかテンポ良いし、ストーリーを理解していれば時系列を前後していても分かる様に作られているし、映画として出来が悪いかというと決してそういうわけではないけども。
第5使徒ラミエル、第13使徒バルディエル、第17使徒タブリス(カヲル)という重要な要素はちゃんと入っていて盛り上がるし。
個人的には有りな作品だと思います。
が、正直なところわざわざ映画館に行ってこれを見せられた時は、さすがに「えー!?」と思ったけどねw

しかし元々、庵野監督はロボットアニメを通じて精神哲学を暗喩的に描きたかったのだろうかなあ?
TVシリーズの後半は、紆余曲折した結果、監督の主張が前面に出すぎてきた感があったけど…。

----------------------------------------------
「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH(TRUE)2」【改訂後】

TVシリーズの映像を再編集した劇場用作品。
「DEATH(無印)」は97年公開の「シト新生」にて「REBIRTH」と同時上映。
「DEATH(TRUE)2」は98年公開の「REVIVAL OF EVANGELION」にて「Air / まごころを、君に」と同時公開。

(再)放送当時、このエヴァが社会現象にまでなったっていうのは、主人公である碇シンジの苦悩に、「自分の居場所」「生きる意味」を見失いかけている若者が心情をダブらせたからで、実は如実に世相を反映したりしてるわけですが。
そんなTVアニメの続編としての映画化。

この「DEATH」についてはあくまでTVシリーズの総集編。
でも未見の人用のガイダンスではなく、TVの続編である「REBIRTH」もしくは「Air/まごころを君に」を観る前に、エヴァ的な演出スタイルや世界観をファンが再認識する為の機能を果たしているように思う。
TVシリーズを見てない人へはかなり不親切な作りかもしれないけど、総集編としての前半「DEATH」と、最終回の補完である後半「REBIRTH」(結局未完成だったが)という2本立ての形態は、それ自体がおそらく「伝説巨人イデオン」のオマージュだったんだろう。
まあ「人類補完計画」自体、それが目指すものってイデの発動とニアリーイコールだしね。

カットのテンポ良さ、再構成の内容は時系列をいじくりまわしてかなり手が込んでいる。
それでいて大まかにキャラクター毎のキーとなるイベントや心象で纏めているので、ストーリーを理解していればさして混乱はしないし、完全にTV視聴前提だとしても構成としては決して悪くないと思う。
第5使徒ラミエル、第13使徒バルディエル、第17使徒タブリス(カヲル)という重要な要素はちゃんと入っていて盛り上がるし。
まあ正直言うと、公開当時に劇場で観たときは、さすがに「わざわざ映画館に行ってこれ!?」とは思ったけど…あの時は若かったんだろうw

しかし元々、庵野監督はロボットアニメを通じて精神哲学を暗喩的に描きたかったのかはよく分からない。
TVシリーズの後半は、紆余曲折したあげく、結果的にそうなったんだと個人的には思っているのだけれどね。

ちなみに「DEATH(TRUE)2」は「DEATH(無印)」と比べるといくつかの追加の他に(無印)からカットされたシーンもチラホラ。
特に後半のアスカ絡みはカットが多いけど、TV版にはない結構ネガティブ発言なシーンもあったりしたので、その辺は無くなってバランスが取れたのかなあ…とは思うところ。

=============================================

基本的にはあまり変えていないけど、総集編としての出来栄えは(一見さんは無視だけど)評価しているし、「伝説巨人イデオン」を観た後だと、また少し自分自身の感じ方が変わった気がする。

まあ、こういう印象の変化は仕方がないところなのかなあ。

感想を書いているホームページはこちら
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鈴鹿サーキット モータースポ... | トップ | 「新世紀エヴァンゲリオン 劇... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(感想)」カテゴリの最新記事