英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

大阪の魔界

2014-10-29 | 日記
仕事で、久しぶりに大阪に出かけた。

行きは、JRで30分。
たった30分なのだけれど、大阪に行くのは緊張する。
京都のように、道路が十字に交差していないから、私のような方向音痴には、魔界のようなところなのだ。

大阪駅では、中央口から出ると聞いていた。

駅の構内を、人ごみに流されながら、中央口へと向かう。
・・・はずなのだが、中央口の看板が見あたらない。
適当に、人が沢山ながれていく方向へとついて行った。

あれ?
ほかのプラットフォームに出ちゃったぞ?

慌てて、また他の人の流れについていく。

あれ?
今度はべつのプラットフォーム?

駅員さんに尋ねようと近づいていったら、「出発進行!」とか言って、電車に乗って行ってしまった。

泣きそうだ。

今までの長い人生、一体私は何をしてきたのだろう?
電車の駅から出られないなんて、人としてどうなのか?
もう、一生この魔物の巣窟から出られずに、駅で暮らすのか???
さらば、栗吉、それと、にゃあ吉と、ちょび吉と、チコ吉と、まみ吉と、さくら・・・に、夫?


涙で曇る目で、上を見上げると・・・

ありました!
大阪駅中央口の看板が!!

そこで気がついた。
携帯のナビをみれば楽勝よね!

自分の姿が青い三角でチカチカと示されている。
目指す場所は赤い印だ。

喜び勇んで歩き出す。

しばらく歩いて気がついた。
青い印と赤い印は、どんどん離れていってるんじゃあ、ありませんか?

行きつ戻りつ、どっちに行けば近づけるのか、大阪の地下街をうろうろしていると、タイ料理屋さんが目についた。

もうお昼だな。
よし!
とりあえず、ご飯を食べよう!

スペシャルランチを所望する。

出てきたのは、大きなボウル1杯のスープと、生春巻きや春雨の前菜。
それに、野菜とラムを炒めたものと、小さなおわんに入ったグリーンカレー。

すごい量だ!
それに、いつも食べる近所の店よりも、ずいぶんトウガラシ度が高いぞ。
汗をかきつつ、ワッシワッシと掻き込む。

ヒヒヒ、元気が出てきたな。

 

そこで、従業員さんに尋ねる。
「大阪駅第◯ビルって、どう行ったらいいのですか?」
「第◯ビルって、このビルですよ?」

え~~っ!!!

地下街をうろうろする内に、目的のビルの地下に迷い込んでいたんだ!
ナビを見ると、微妙にずれているけれど、多分ここでいいのだろう。

食事を終えて、勇んでエレベーターに乗る。
目標は、19階だ。

え?
14階までしかないやん。

また泣きそうになる。

今までの長い人生、一体私は何をしてきたのだろう?
19階にあるという場所にたどり着くのに、14階までしかないエレベーターで、どうやって行けばいいかなんて、誰も教えてくれなかった。
もう、一生このビルの目的地にはたどり着けないのだろうか?
私が今まで学んできたことなんて、クズだったんだ。

再び、涙に曇る目で、降りた14階のフロアを眺める。

おや?
エレベーターが他にもたくさんあるぞ?
あ、ここからまた乗り換えるんだ。

な~んだ、そんなことだったら、知ってましたって!
娘の仕事場まで行くのに、エレベーターを3基乗り継いで行ったことだってあるんだもんねーだ!
ちょっと、わからないふりして遊んでいただけですって♪♪

無事19階にたどり着き、2時間の講習を受けた。

帰りは、講習から帰る人たちの後ろをついて行ったので、迷うことなく無事に京都に到着した。

ふん!
大阪なんて、どうってことなかったやん!
楽勝でした♪

(なにもかも、ごめんなさい。)


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コメント (16)
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