2日前のことである。
朝、食料品の買い出しにスーパーへ出かけた。
1時間で戻ってくる予定だった。
往復時間30分、買い物時間30分である。
首尾よく、家を出て15分で売り場に降り立つ。
カートの上段にはお店のかご、下段には、イオンのマイバスケット。
そのマイバスケットの中に、財布類の入ったずた袋(スリーコインズで500円で買ったものだ、気に入っちゃってどこへも持っていく。ww)を入れる。
よっしゃ♪
必要なものだけささっと買おう。
まずは野菜だ、突進するぞ。
人だかりとなっている白菜の棚に向かう。
ギリギリまでカートで近づいて、カートから手を離して『白菜2分の1切り』を掴む。
で、振り向くと・・・
私のカートがない!
え?
5秒前まであったカートが・・・ない。
残っているのは、私の使っていたものではない、まだ何も商品の入っていないカートが1つだ。
それ以外のカートは、他の人たちが使っている。
・・・誰かが私のカートと間違えて持っていっちゃった??
思わず周囲を見回す。
急足で、あちこち探す。
けれど、『スリーコインズで一番高い商品だった超お気に入りのずた袋』が入った『イオンのマイバスケット』を乗せた『カート』は見つからない。
もしかして・・・盗まれた!?
冷や汗が出てくる。
近くの店員さんに警察に連絡してもらってから、よもや店外に逃げたかと、スーパーの外を走り回る。
トボトボと戻ってくると、数人の警官がもう待っていてくださった。
・・・そういえば、警察署って隣だったもんね。
事情を説明するうちに、事の重大さに気づく。
保険証に、免許証に、様々なカード類に、大切なポイントカード類に、さらに、車のキーが2つ。
そして、何よりも・・・携帯電話。
私の手元には、全く何もない。
横にいたとても若い店員さんが思わず呟いた。
え?
携帯も無くなっちゃったんですか?うふ♪
今の何よ!
『うふ♪』、『うふ♪』ですって!!!?
と一瞬思ったけれど、そりゃ『うふ♪』ってなるよね、ここまで何にも無くなったら。ww
取り敢えず『う、うふ♪』と笑い返しておく。
警察官の方々は、監視カメラをチェックしてくださる。
それにしても、店内にこれほどの監視カメラがついていたとは!
私がスーパーに入ってからの逐一が明らかになる。
ここでは下のカートがありますね。
おや?ここでは写っていませんね。
あれ?ここでも写ってないですね。
ああ、これだ!!
結局、他のどなたかがカートを引いていってしまったらしい、ご自分のカートを残して。
それが、私が見つけた『残っていたカート』だったようだ。
けれど、そこからが分からない。
女性警官に慰められながら、腹を括る。
すぐにカードを止めて、携帯の場所を家のパソコンから検索して、
現金は、げ、げ、現金は・・・諦めて。
そこへ、店員さんが見慣れたマイバッグを抱えて走ってきた。
これじゃないですか!?
これです!!
私の愛しいマイバスケット!!!
私の愛しいずた袋!!!!!
これ、ピーマンの売り場の通路に放置されてました♪
流石に脱力する。
すぐに中身を調べる。
・・・全部、あった。
警察官が言う。
間違えてカートを持っていっちゃったんですね。
途中で気づいて、下のカートを通路に下ろしたんでしょうね。
えーーー!!!
そうだったの!!?
色々思うところはあるけれど、やっぱり鞄から目と手を離した私が一番悪い。
その後、名前や住所や連絡先を聴取される、スーパーの出口で、好機の目に晒されながら。ww
最後に、店員さんたちに警察官たち、その辺のお客さんたち、さらには売り場のピーマンにも頭を下げて、店を出る。
時計を見て、再び冷や汗まみれになる。
ヤバい!!
仕事が始まる!!
結局何も買わないまま、仕事場に飛び込む。
仕事道具を車に積んでいたのが幸いだった。
講義の合間にユンケルを買ってグビグビと飲んで、元気じゃなくて景気をつける。
家に戻って、体調が悪くなる。
で、やっつけ仕事のブログを書いて、予約投稿にして寝ちゃいましたとさ。
鞄(じゃなくてずた袋)紛失の顛末でしたとさ。
(愛しのずた袋)