夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

夏鹿

2017-07-28 22:22:45 | 日記
今日、帰宅すると、先日行われた歌会の詠草一覧が届いていた。(当番の方、ありがとうございます。)
今回の歌会には、私が先日奈良に行ったときに詠んだ歌を提出していたのだが、先生の添削をいただいて、とてもよい歌になった。

  梅雨晴れの朝春日野に出でてみれば夏毛の鹿が草を食みをり
  春日野の鹿の体にふるるときわれは幼子の昔に還りぬ



夏の鹿は、赤茶に白の斑点の浮かんだ夏毛が、鮮やかな緑の草原によく映える。
梅雨晴れの奈良は、朝から非常な暑さであったが、愛らしい鹿の姿に、しばしそれを忘れて見入っていた。