陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

マケイン氏のアジア外交方針

2008-06-03 01:43:44 | 米国関係
 ヒラリー・クリントン上院議員の粘りで、未だ米国民主党大統領候補予備選は続けられているが、一方では共和党が早々にジョン・マケイン上院議員を大統領候補に確定、彼は大統領選へ向けた施政方針や外交政策を着々と打ち出しつつある。

 日本としては、マケイン上院議員が主張するアジア外交姿勢に注目しなければならないだろう。米国は、既に<パックス・アメリカーナ>のピークを過ぎて、海外派遣軍事力を削減する方向にあるし、日米安保体制も次期大統領の4年間で大きく変わる可能性がある。

 マケイン氏は、先月末にリーバーマン氏と連名でアジア外交に関係する論文を発表した。当然、米国民主党の親シナ路線とは異なる内容になる。

共和党候補確定のマケイン氏、アジア戦略を読売新聞に寄稿

 【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の共和党候補に確定しているジョン・マケイン上院議員(71)は26日、当選した場合に実施する対日政策などのアジア戦略をまとめ、ジョゼフ・リーバーマン上院議員(66)との共同論文として読売新聞に寄稿した。

 日本など同盟国との関係を最優先する方針を明確にし、中国重視路線を取る民主党との違いを鮮明にした。

 「同盟国を第一に」と題する論文は、日米同盟を、アジア太平洋地域の平和や繁栄における「かけがえのない支柱」と定義。日本に「政治力、経済力、自衛力に見合った国際的な役割」を果たすよう促し、一層の負担を求めた。その上で、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの支持を表明した。

 マケイン氏が3月に党候補指名を確実にして以来、対アジア政策を発表するのは初めて。

 リーバーマン氏は2000年大統領選の民主党副大統領候補だったが、現在は上院で無会派。マケイン氏が当選すれば、国務長官への起用も取りざたされている。
(2008年5月27日23時48分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080527-OYT1T00821.htm


 残念ながら、この論文は読売新聞のwebに掲載されていないので、細部までは分からない。マケイン氏は、小ブッシュ政権(即ち、ライス国務長官の意向)が日本の安保常任理事国へ参加することを逡巡するのに対し、これを強く支持するようだ。

 私は、安保常任理事国に選ばれる前に、我が国は憲法改正を行って、きちんと国防軍の保持を明確にすべきと思う。憲法9条と日米安保体制は不可分の関係にあるから、マケイン氏が大統領になると我が国の憲法改正論議が活発になると想像される。自民党は、党是を思い起こして、憲法改正実現に努力して欲しい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四川大地震の救援に自衛隊機... | トップ | 「6・4天安門事件」から1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

米国関係」カテゴリの最新記事