陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

鳩山首相こそ「歩く国難」

2010-06-01 14:03:02 | 国内政治:内閣
 多くの国民は、鳩山内閣にうんざりしているが、鳩山由紀夫氏はまだ首相任務を続けると言う。民主党を中心とする鳩山連立政権になってから

○先走って温暖化ガスの25%削減を世界に宣言(「鳩山イニチアチブ」とか言うらしい)
○日米関係に深刻な亀裂を生じさせた
○普天間問題で公約を破り、政治的大混乱を招いた
○ガソリン税は継続、高速道路無料化は先延ばしの公約違反
○宮崎県口蹄疫災害への対処遅延(赤松農水相の責任は重大)
○「子ども手当て」で財源枯渇、かつ地方自治体に混乱を与える
○尖閣諸島発言により、中共に突け込まれる(ガス田権利の喪失)
○朝鮮半島有事へ巻き込まれるような拙速外交姿勢
○補正予算の執行を半年も遅らせ、「鳩山不況」を招いている
○失業率の慢性的増加
○八ッ場ダム建設中止を初めとする恣意的な公共事業削減

などが目に付く。

 それより最も大きいマイナス面は、首相自身が政治資金規正法を違反し、また脱税を行って政治的・道義的責任を取らず、国民の道徳観を著しく毀損したことだ。更に、自分が代表である民主党議員の選挙違反に関して黙視を続けている。

 このような人物に統治の最高権力を与えることは、将に「国難」そのものと思っていたが、続投を宣言する中で以下のような発言をしているのに呆れ果ててしまった。


首相、重ねて続投に意欲 「小沢幹事長と協力して国難に立ち向かう」
2010.6.1 09:32

 鳩山由紀夫首相は1日朝、自身の進退問題を含めた政権運営や参院選への対応をめぐり民主党の小沢一郎幹事長や輿石(こしいし)東(あずま)参院議員会長と同日夕にも会談する。会談について、首相は「代表、幹事長(の間柄)だから、しっかりと協議をし、協力してこの国難に立ち向かっていく」と語り、重ねて続投に強い意欲を示した。首相公邸前で記者団に答えた。

 首相はまた「大事なことは国民の暮らしだ。国民の暮らしのために何がベストかを考えながら、政策を大きく変えるために出発した新政権にふさわしい形でこれからも行動していきたい」と述べた。

 ただ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題と社民党の連立離脱により各種世論調査の内閣支持率が20%を切る中、民主党内では参院側を中心に首相退陣論が広がっている。鳩山首相の顔では参院選は戦えないというわけだ。首相は5月31日夕に小沢、輿石両氏と会談した後、記者団に続投を宣言したが、会談後の党役員会では退陣論が噴出。対応を一任された両氏が首相と再協議することになった。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100601/plc1006010822014-n1.htm


 鳩山首相の言う「国難」とは具体的に何を指すのか?何を変えようと言うのか?

 国民が鳩山―小沢体制を嫌悪するようになり、民主党支持者が急減したことを言うのか?沖縄県民の怒りが収まらず、辺野古への米軍飛行場移設が出来なくなることを指すのか?あるいは、このままでは、外国人参政権が国民から拒否されることを予想したのか?

 私は、鳩山首相自身の存在が「国難」であると考える。彼は、動けば動くたびに国家的厄災を招く「歩く国難」と言っても良い。また、民主党中心の政権では、国家存亡の危険に曝される。当面の「国難」を取り除くには、衆議院解散を行い、内閣を総辞職するに如くは無い。そして、鳩山氏が永久に政界から去ることだ
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-06-02 09:22:36
私も昨日、テレビに向かって同じことをつぶやきました。
「国難はおまえだ」

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