4月16日朝、何とも凄まじい銃撃事件が、米国東部の州立ヴァージニア工科大学構学内で起きた。教室で授業中の学生を含む32人が射殺され、15人が負傷したとのこと。理不尽な形で亡くなられた方々へ、心より哀悼の意を捧げる。
この事案は、テロ行為とは関係が無いとFBIは発表。犯人は、同大学4年生(英文学専攻)、韓国出身のチョ・スンヒ容疑者(23歳)で、最後に自殺したと州警察は記者会見で述べている。2丁の拳銃(22口径など)が犯行に使われた。
米大学銃乱射事件 死者32人、犯人は自殺 米国史上最悪の銃器犯罪に
4月17日16時17分配信 産経新聞
■負傷29人、バージニア工科大
【ブラックスバーグ=渡辺浩生】米東部バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大での銃乱射事件で、同大のスティーガー学長は16日、学生ら計32人が殺害されたことを明らかにした。犯人とみられる男は学内で自殺。中国人留学生との情報もある。米犯罪史上最も多い犠牲者を出した銃撃事件となり、全米に大きな衝撃が走った。
調べでは、最初の銃撃は16日午前7時15分(日本時間同日午後8時15分)ごろ、学生895人が生活する寄宿舎ウエストアンブラー・ジョンストンホールで発生。この約2時間半後に2度目の銃撃が約800メートル離れた工学系の教室棟ノリスホールで起きた。
大学などによると、寄宿舎での死者は2人で、2度目の銃撃で始業時間を迎えていた教室内の学生ら30人が死亡した。このほか負傷した29人が病院に収容された。
米捜査当局は「2つの事件は同一犯による単独犯行」との見方を固めているが、大学関係者は「寄宿舎での発砲は学生同士のいさかいが原因と思った」と説明。その上で、スティーガー学長は「最初の発砲と教室内の2度目の銃撃は、別人の可能性がある」との考えを示した。
米メディアなどによると、教室に侵入した男は身長約180センチで海兵隊の帽子をかぶっていた。拳銃2丁を所持しており、講義中の教授を撃ち、教室の扉を施錠。終始無言で弾倉を慣れた手つきで交換していたという。
一方、最初の事件後、構内封鎖などの措置をとらなかった理由について、同学長は「新たな事件が起こるとは誰も思い至らなかった」と強調。大学が学生らに銃撃事件の発生を電子メールで伝えたのは、最初の銃撃から2時間以上もたってからだった。同大学では、今月に入って爆破予告が複数寄せられており、捜査当局が今回の銃撃との関係も調べている。
米国内の銃撃事件ではこれまで、1991年にテキサス州キリーンでの軽食店銃撃で23人が死亡したのが最大とされる。また、学校銃撃事件では、16人が犠牲となったテキサス大学銃撃事件(66年)が最悪で、今回の事件は一連の記録を塗り替える惨劇となった。
◇
【メモ】バージニア工科大
1872年に創立された州立総合大学。理学、工学、農業・生命科学、建築・都市学、商学、獣医学などの学部と大学院がある。学生数は2万6000人を超える。「バージニア・テック」の愛称で呼ばれ、アメリカンフットボールの強豪校としても知られている。卒業生にはノーベル物理学賞を受賞者したロバート・リチャードソン氏らがいる。同大のあるブラックスバーグは人口約4万人の自然豊かな町。
最終更新:4月17日16時17分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070417-00000034-san-int&kz=int
CNNテレビでは、パレスチナ人学生がたまたま携帯電話で撮影したノリス・ホールの画像と銃撃音を紹介していたが、明瞭な25発の銃声、警官の叫び声が生々しく録音されていた。
男女関係のもつれから、この惨事が起きたとすれば、そのとばっちりを受けた前途有意の学生たちが本当に気の毒である。コロンバイン高校の惨事(1999年4月)がまだ記憶に新しいのに、銃砲管理に寛大な米国でなければ起きない事件とも言えそうだ。
また、この事件によって一般米国人の反韓国人感情が高まると私は予想する。
この事案は、テロ行為とは関係が無いとFBIは発表。犯人は、同大学4年生(英文学専攻)、韓国出身のチョ・スンヒ容疑者(23歳)で、最後に自殺したと州警察は記者会見で述べている。2丁の拳銃(22口径など)が犯行に使われた。
米大学銃乱射事件 死者32人、犯人は自殺 米国史上最悪の銃器犯罪に
4月17日16時17分配信 産経新聞
■負傷29人、バージニア工科大
【ブラックスバーグ=渡辺浩生】米東部バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大での銃乱射事件で、同大のスティーガー学長は16日、学生ら計32人が殺害されたことを明らかにした。犯人とみられる男は学内で自殺。中国人留学生との情報もある。米犯罪史上最も多い犠牲者を出した銃撃事件となり、全米に大きな衝撃が走った。
調べでは、最初の銃撃は16日午前7時15分(日本時間同日午後8時15分)ごろ、学生895人が生活する寄宿舎ウエストアンブラー・ジョンストンホールで発生。この約2時間半後に2度目の銃撃が約800メートル離れた工学系の教室棟ノリスホールで起きた。
大学などによると、寄宿舎での死者は2人で、2度目の銃撃で始業時間を迎えていた教室内の学生ら30人が死亡した。このほか負傷した29人が病院に収容された。
米捜査当局は「2つの事件は同一犯による単独犯行」との見方を固めているが、大学関係者は「寄宿舎での発砲は学生同士のいさかいが原因と思った」と説明。その上で、スティーガー学長は「最初の発砲と教室内の2度目の銃撃は、別人の可能性がある」との考えを示した。
米メディアなどによると、教室に侵入した男は身長約180センチで海兵隊の帽子をかぶっていた。拳銃2丁を所持しており、講義中の教授を撃ち、教室の扉を施錠。終始無言で弾倉を慣れた手つきで交換していたという。
一方、最初の事件後、構内封鎖などの措置をとらなかった理由について、同学長は「新たな事件が起こるとは誰も思い至らなかった」と強調。大学が学生らに銃撃事件の発生を電子メールで伝えたのは、最初の銃撃から2時間以上もたってからだった。同大学では、今月に入って爆破予告が複数寄せられており、捜査当局が今回の銃撃との関係も調べている。
米国内の銃撃事件ではこれまで、1991年にテキサス州キリーンでの軽食店銃撃で23人が死亡したのが最大とされる。また、学校銃撃事件では、16人が犠牲となったテキサス大学銃撃事件(66年)が最悪で、今回の事件は一連の記録を塗り替える惨劇となった。
◇
【メモ】バージニア工科大
1872年に創立された州立総合大学。理学、工学、農業・生命科学、建築・都市学、商学、獣医学などの学部と大学院がある。学生数は2万6000人を超える。「バージニア・テック」の愛称で呼ばれ、アメリカンフットボールの強豪校としても知られている。卒業生にはノーベル物理学賞を受賞者したロバート・リチャードソン氏らがいる。同大のあるブラックスバーグは人口約4万人の自然豊かな町。
最終更新:4月17日16時17分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070417-00000034-san-int&kz=int
CNNテレビでは、パレスチナ人学生がたまたま携帯電話で撮影したノリス・ホールの画像と銃撃音を紹介していたが、明瞭な25発の銃声、警官の叫び声が生々しく録音されていた。
男女関係のもつれから、この惨事が起きたとすれば、そのとばっちりを受けた前途有意の学生たちが本当に気の毒である。コロンバイン高校の惨事(1999年4月)がまだ記憶に新しいのに、銃砲管理に寛大な米国でなければ起きない事件とも言えそうだ。
また、この事件によって一般米国人の反韓国人感情が高まると私は予想する。
ヴァージビア・テクの学生達に与えた精神的衝撃は、計り知れないものがありましょう。容疑者韓国人学生は、妄想に取り付かれていたとか。
この大学の著名な教授が、学生を庇って凶弾に倒れたと聞き、一層空しさを感じました。
日本でこんなことが起きないことを祈るのみです。
コメントにお礼を申します。
人種差別、言語の問題はあったと思います。
でも、無防備で学問をする場に2丁拳銃で現われて、30人を射殺するのは異常。生い立ちから高校までの日常生活にも、問題があったのだと想像します。そうした分析もあるようです。日本人のコメント、聞いていないので分かりませんが、会話力があって米国人と付き合う機会が多いとコンプレックスは減ると思う。
米国は許容力の大きい社会だと思いますが、「郷に入りては、郷に従え」がどこの国でも大切でしょう。