日曜の朝、てらてらと陽が射して庭木の緑が明るく輝いた。もうそろそろ梅雨が明けるのだろう、トンボが沢山舞っている。
動くものを見つけると狩猟本能が目覚めて何にでも飛びかかる「もも」の出番だ。トンボ、蝶、蝉、カエル、トカゲ、ミミズ・・・みんな「もも」の遊び相手だ。捕まえても強くは噛まず、すぐ放してまた動きだすのを待っている。動かなくなると前足でチョイチョイと軽く触っては様子をみている。猫は遊んでいるつもりだろうが、命に関わる小動物たちは堪ったものではない。中には死んだフリをして難を逃れるのもいるけれど、大抵は草臥れ果てて動かなくなるか力尽きて命を落とす。
これから秋まで庭の昆虫やカエルたちにとって災難の日々が続く。