Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

ああ花咲蟹・・・(北の大地を行く/2009)⑥

2009年08月23日 | Weblog

朝から雨を覚悟していたのだけれど、とりあえず「船長の家」を」出るときはまだ降りださずにいてくれたので気持ちの上では大いに助かった。
しかし用心と保温のため雨カッパは着込んで知床半島へ向かった。10時半、オシンコシンの滝に到着。30分ほど見物してから近くのスタンドで給油し、知床峠越えにかかった。

        

最初霧だけだったのが霧雨に変わり、道の駅「羅臼」に付く頃は大粒の雨になってしまった。丁度昼時になったので、シレトコ・ラーメンで腹ごしらえしてから根室へ向けて出発。
雨はいよいよ本降りとなり、冷たいしヘルメットやWSに雨滴がまとわり付いて視界がすこぶる悪い。海沿いのR244は途中休憩できるような施設や道の駅がどこまにも無く、みんな無言で走り続けた。

標津町に入ってようやくガソリン・スタンドを見つけて飛び込んだ。みんなで給油した後そこで少し休憩させてもらった。思いがけず、スタンドの方が暖かいコーヒーを入れてくれ感激!

ようやく少し人心地がついて再び雨の中を走り出した。こういう日は何処に行く気もせず、早く濡れたカッパを脱ぎたい一心で今日の宿泊先、旅館「二美喜」へ真っ直ぐ向かう。
到着が3時半で、少々時間が早かったけれどチェック・インし、女将に頼んで濡れたカッパや靴、手袋、ヘルメットなど全部ボイラー室に入れさせてもらった。

この旅館は部屋も綺麗だし、トイレや廊下、その他館内の隅々まで掃除が行き届いていて清潔で気持ちよい。これなら家族と来ても安心して泊まれる。
夕食も上品でボリュームも適度だった。この晩もカニが出た。昨晩食べ損なった例の花咲き蟹である。食べてみたらこれが実に美味!
身が締まって甘みがあり、今が旬で一番美味しい時期だそうである。
我々は知らないから昨晩は毛蟹やタラバ蟹を最初に食べてしまったが、どうやら食べる順番を間違えたようだ・・・返す返すも残念(笑)


飽食・・・(北の大地を行く/2009)⑤

2009年08月23日 | Weblog

旭川のホテルを朝8時に出発。今日はサロマ湖までなので、R333で湧別経由だと時間が余り過ぎてしまう。少し北上して名寄、興部経由で海岸沿い走ることに。

名寄のR40沿いは所々ひまわり畑が綺麗。急ぐ旅ではないので早速「道の駅なよろ」に入って小休止。またAndoさんがコーヒーを沸かしてみんなにふるまってくれた。

        
        
        

途中の士別のR40は、市内50メートル置きに信号だらけで煩わしかったけれど、市内をぬけてR239(下川国道)に入ると青空の下に広々した緑が広がる。時速80キロ以下で行く一本道は、眠たくなりそうなほどノンビリした時間だ。
1時間ほど走り、西おこっぺ花夢(道の駅)で本日2回目のPタイム。
30分ほど休んでから更に1時間走り、時計を見たら12時半。俄かにお腹が空いてきたので、軽くお昼を食べようとレストランを探していたら国道沿いに喫茶店「麦」を見つけた。迷わず入る。
ナポリタンを注文して待っていると、間もなくコーヒーが出てきた。
アレレ・・・注文してないけどサービスかな??
遠慮なく頂いていると、店のオーナー氏が現れて「私もバイク乗ってるもんで、つい嬉しくなって・・・」
なるほど「それでコーヒーが・・」と納得。暫くバイク談義を楽しみ、食後は店の前でオーナー氏と記念写真。思わぬめぐり合わせが楽しい。

        
        

ここからはサロマ湖までR238で一直線。時間があるので原生林でも観て行こうということにしてあったが、入り口が分からず十数キロ行き過ぎた!
折角ここまで来たのだから、と引き返したが、残念ながら花のシーズンはとうに過ぎていて、緑一色。記念撮影だけして早々に引き上げた

        

5時半、本日の宿泊先民宿「船長の家」到着。すでにたくさんのバイクが停まっている。空が怪しくなり、今にも降りだしそうなので急いで荷を解き、特別食付き一泊10200円を払って入室。
5年前より部屋は内装が綺麗になっていたが、その他の設備は相変わらずややお粗末。早速大浴場(と云っても精々7,8人用?)に入って汗を流し、期待の夕食を待つ。

6時半夕食のアナウンスがあったので、いの一番に食堂へ行く。指定のテーブルには既に料理が所狭しと並んでいて、飲み物を置くスペースすら少ない。まるごとの大きな毛蟹、タラバ蟹、花咲き蟹のほかにタラバ蟹の足のしゃぶしゃぶ、刺身、焙ったもの、蟹飯、蟹サラダ、蟹のお吸い物・・・と蟹尽くし!! そのほかホタテ、甘エビ、魚の煮付け、茶碗蒸しなどものすごい量!
私はビールのあと冷酒を飲みながら、「全部平らげてやろう」とひたすら目の前の料理と格闘した。しかし皿の料理だけは大体やっつけたけものの、丸ごとの蟹は毛蟹一匹とタラバ蟹四分の一だけでギブアップ、蟹飯にも殆ど手が付けられず、花咲き蟹は丸ごと残ってしまった。

        
        
        
        

それにしてもこの山のような料理、世界には飢えで苦しむ人たちが多いというのに、少しやりすぎではないかと、食べながら後ろめたさを感じてしまった。周りのテーブルを見回してみても我々同様、持て余して食べ残している客が多かった。飽食ニッポン!罰当たりである・・・