Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

変わらぬもの

2008年08月25日 | Weblog

5月、まだ10cmほどしかなく頼りなげだった苗はいつの間にか太い束に逞しく育って、8月も終わろうとする今はもう稲穂はすっかり重く垂れ下がって、田んぼ全体がやや黄味がかってきた。
昨日近くの田2、3枚で早くも稲の刈取りが始まった。今年は台風も来ないうちに収穫の時期を迎えたらしい。毎年同じように繰り返されていることなのだけれど、稲の生命力、成長のはやさ、蓄えるエネルギーの大きさには驚かされる。土と水と太陽の下、たったの4、5ヶ月で米が出来てしまうのである。
時は流れても、毎年あるいは毎日同じように繰り返される日常のなかでは、若いころの自分は「時の流れ」を意識しないか忘れていた。普段の生活がいつまでも続くものと錯覚していたか、あるいは頓着していなかったのかもしれない。
後が無くなってきた今、ふと振り返ってみれば、世の中に何も変わらなかったことなんて何一つありはしないのだ。田畑、林、野原、町、人、親兄弟、友達・・・人生の長いスパンで見れば、みんな変わってしまった。
今や地球全体でさえ温暖化で気象が大きく変わろうとしている。昔は想像すら出来なかったことだけれど、それは世の中のあらゆるものが時々刻々移り変わっているという事実に他ならない。この世に、一つ所にとどまっているものなんて実は何もなかったのである。
強いてあるとすれば、もしかして人のDNA(性格)くらいのものかな・・・?
旧い友達に逢っていつも思うのは、「・・・変わってないなあ・・・」ということ!