Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

旧交を温める(2)

2008年08月18日 | Weblog

子供のころ(といっても中学生だった)よく一緒に遊んだ仲のよい友達が二人いた。TY君とHU君である。中学卒業後はバラバラで互いの消息すら分らなくなってしまった。

2年前、母校のある国分寺で中学卒業50周年記念の集まりがあった。その際ふと二人のことを思い出して幹事役の友人に二人の連絡先を調べてもらった。すぐに分って連絡してみた。
TYは昔のまま国分寺に居たが、HUは狛江にいるものの、最近体調を崩して集まりには出られないという。結局集まりにはTYと二人だけで参加し、TYとはその後も飲み会やハイキングをまた一緒に楽しむようになった。

去年、HUから葉書をもらった。それによると転地療養のため東京を離れて伊豆高原へ引っ越したという。あまり体調が優れないのだろうか・・・

この春、その後どうしているかなと思い、HUに電話してみた。すると前回電話したときより声が明るく、意外に元気そうである。「お盆休みにでも遊びに行っていいか」と訊くと是非きてくれという。お盆休みはこっちも暇をもてあましていたので、TYを誘って先週の土曜日(8月15日)伊豆にHUを訪ねてみた。
住いは国道153から車で5分ほど上がった高台の別荘地で、周りは大きな木々に囲まれた見晴らしの良い閑静な所である。なるほど、ここなら気分もゆったりするだろうと納得した。

思えば、あの頃TYは恵まれた家庭の坊ちゃん育ちで生真面目な優等生だったが、HUは読書好きで、ガキのくせにどこか大人びて落ち着いたところがあり、そのくせ悪戯好きだった。作家にでもなりそうな雰囲気だったと話すと、一時考えたこともあったという。やおらして自費出版した一冊の本をくれた。「春日の月」
是非読んでくれとはいわず、つまらなかったら捨ててくれという。思うところは沢山あっても他人に押し付けるようなことはしない控えめなところがHUらしい。あとでゆっくり読ませて貰おう。

お昼をご馳走になりながら、子供の昔にかえって四方山話に花がさき、あっという間に4時間が経ってしまった。帰りの渋滞も心配なのでまたの再会を約して彼の家を辞した。元気で再会できてよかった。