まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1574 吉野川分水(1)・・・分水の始まり

2021-05-26 09:47:04 | 吉野川分水
よろしくお願いします。











さて、この間お伝えした通り吉野川分水巡りの記録をお送りしていきたいと思います。昨年から始めた川巡り、その途中でよく見かけるのが上の写真3枚目にある四角いコンクリートの塊、これは何や?写真4枚目にあるのはそれが更に背ぇ高になっている、これは馬見丘陵公園にあるもの。そのどちらにも「大迫ダムから○○キロ」と書かれた看板が掲げられていて、その下には「吉野川から取水した農業用水を配水している吉野川分水の施設です」との説明。そして走っている時にもよく見かけるのが写真2枚目にある看板、吉野川分水の施設は奈良盆地一帯に点在している、と言うことはその水路が一帯に張り巡らされていると言うことになります。その水路を巡ってみようとほんの軽い気持ちで始めたのが昨年の夏のこと、ここから吉野川分水巡りにどっぷりとはまってしまうこととなりました。




















GWに吉野へと行ってきて大淀町にある下渕頭首工を見ていました、吉野川の更に上流部にあるダムから放流された水は、この頭首工を通り過ぎて奈良盆地へと張り巡らされた水路へと流れていくことになります。奈良は気候は温暖で雨が少ないことから、古くから水不足に悩まされていました。その解決方法と言うことで吉野川から水路を引いて、その水を農業用水として利用することとなったのですが、その政策に怒ったのが和歌山県、奈良県には一滴の水もやれぬ!!と言い放ったとか・・・昭和4年の話です。それでも長年の工事期間を経て完成した吉野川分水は、現在では奈良県の農業を潤す重大な役目を担っています。下渕頭首工はその始まりとなる所、昨年の夏から始めた巡りはここで終わるはずだったのですが・・・まあその話もまた追々していくこととしましょう。











上の地図では緑色の丸で囲っているのが今回巡っている部分、頭首工からの水路には幹線導入路とあります。上の写真にあるのはここまでは暗渠となっていた水路が一瞬姿を現すところ、この場所は吉野川分水の最初の分岐点となる今木分水工、ここで支線となる川へと流れた水はその後灌漑地区の支線へと流れていくのですが、この経路についてはまだまだもっと先でのお伝えとなりそうです。さて、本線となる水路はこの先でまたトンネルへと姿を消してしまう、吉野川分水はほとんどが暗渠やトンネルとなっているので経路を探すのにも一苦労、これが巡りに苦しむ要因になっているのですが、姿の見えないものを追いかけるわけなのでこの先も憶測やはっきりとしない文章が多くなると思います、この件に関してはご了承ください。














ここでお送りしている記事は基本的にはその時の巡りの記録としてお送りしているのですが、吉野川巡りに関しては経路を順路に従っての巡りとして、基本的には流れに沿ってと言うことでここでは進めていきます。上の写真にあるのは水路を進んで、地図では緑色の丸の一番上の所にある東西分水工、御所市の割と山の方にある施設は吉野川分水の分岐点、阪急電車で言うと十三駅みたいなものでしょうか。ここで分水は東西の幹線へと分けられて奈良盆地へと分散されていく。その幹線に当たる部分は国営で農林水産省の管轄となっている、その管轄が終わって支線となる所は県営へと変わり、更に枝分かれした支線の支線は共同営と規模は小さくなっていく。今回から始めることとなった吉野川分水、次回はまずは国営幹線である東幹線水路を水の流れに従うようにして追って行こうと思います。巡りは今も続けていて長いシリーズになりそうですが、飽きずにお付き合いしていただけたらありがたいことです、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。・・・・・・・・・・・・まちみち


最新の画像もっと見る

コメントを投稿