コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

シャアの帰還 part4

2015年01月13日 | ゲームブック
2015年最初の更新でございます。
今年もよろしくお願いいたします。

301:
「む…」
 私は咄嗟に身構えた。が、その時、奇妙な感覚が私を襲った。一種の
刺激…だが、快い。不思議な懐かしさが私の意識を支配する。ララァ…
もう昔の、忘れていた想念が脳裡に去来した。共振か…?この男は、敵
ではない…?
 それは、一瞬の感覚だった。やがて私は静かに口を開いた。
「君は…」
「カイ=シデン。一年戦争の折には、随分世話になったもんだぜ」
 男は笑った。皮肉だが、嫌味はない。そうか…木馬に乗っていた、あ
のカイ=シデン。私は言った。
「同席させて貰っても構わんかね」
「そりゃ光栄だ」
 カイは椅子を引き、私を迎えた。
※ゼータの時に再会してるのに、不可解な言い回しですね…。

007
「アンタ、また何かやらかすつもりだな」
 カイは私にグラスを勧めながら言った。私はそれに答えずに言った。
「ルオ商会に行こうと思うのだが、場所を知らないので困っている」
「ルオ商会なら、旧ホンコン市街の中だ。…そこに行ってどうする?」
「…」
「不躾な奴だろうと思うだろうが、長年ジャーナリズムとやらに携わっ
ていると、どうも詮索する癖がついちまってね」
「そうか…君は、ジャーナリストだったな」
「ああ。下手に軍の内情とか知っちまったもんでね。とてもじゃねえが、
あんな連中の言いなりにゃなれねえって。だから、そういう連邦の汚ね
え部分を、もっと皆に知らせなきゃいけねえ。そう思ってね」
「社会の悪を、ペンで叩く…と言うことかね」
「そんな、カッコ良いもんじゃねえけど」
 カイはグラスを呷った。
「単に傍観者でいたいだけかも知れねえ。戦いに巻き込まれるなんざ、
もうたくさんだ」

197:
「いや」
 私は穏やかに言った。
「違うな。君もまた君なりのやり方で戦っているのだよ」
「アンタはまた、戦うのかい」
 カイの眼が赤い。
「そうだな…どうやら、そう言う性分らしい」
 私は立ち上がりながら、言った。
「邪魔して済まなかった。勘定はここへ置いて行く」
「待ちな」
 カイが出て行こうとする私を引き留めた。
「アンタ、ルオ商会に行くと言ったな」
「そうだ。ある人に会うのでな」
「あそこは色々と煩いからな」
 カイはコートのポケットから、一通の封筒を取り出した。
「これを持って行きな。役に立つと思うぜ」
※カイの手紙を入手。
「済まない」
 私は封筒を受け取ると、出口に向かった。後を追うようにカイの声が
飛んだ。
「無駄死にするんじゃねえぜ。アンタは歴史の舞台に立つ男だ。俺は信
じてるからな」
「道化かも知れんが、な」
 私は呟いた。外はすっかり夜の闇に包まれていた。
 私は、ルオ商会へ歩き出した。
※コロニーのエレカって無人のタクシーみたいに乗り捨て式かな?

228:
 やがてルオ商会に着いた。
 そこは石造り風に建てられた旧世紀調の建物だった。エントランスか
ら入ると、中は人の熱気で咽せ返っている。右手の部屋に行く。そこは
窓口があり、何人かの客が列を作っていた。シャトルの運航予定表など
が掲示してあるのを見ると、チケット売場らしい。取り敢えず私は列の
最後尾に並んだ。
 10分経ち、順番になった。私は窓口の女性に、低い声で告げた。
「レオンハルトの紹介で来た者だ。『協力者』に会いたい」

132:
「お客様」
 不意に背後で野太い声がした。振り向くと、男が立っている。その男
は、手招きして言った。
「その件なら、こちらへ」
 男について行くと、暗い部屋に来た。どうも様子がおかしい。4人の
男が、そこにはいた。何れも屈強の者ばかりである。
「客人、ご身分は?」
 案内して来た男が言った。先程とは打って変わった、鋭い語調だが…。
・カイの封書を持っている:324
・持っていない:339
※持ってないとボコられたりします…。

次回は案内されたところから始まります。
コメント
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