コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

シャアの帰還 part19

2015年05月12日 | ゲームブック
247:
「かかったな!」
 無線が飛び込む。同時に残骸の中からリゲルグがそのダークレッドの
機体を現した。私はその頭部を掴んで引き離そうとしたが、脚をガッチ
り捉えていて離れない。
「…ぬう」
「赤い彗星にしちゃ、お粗末な手並みだ!」
 リゲルグのパイロットが嘲るように言った。これは私のプライドに関
わる。ならばっ!
・白兵戦用兵器を使う:179
・バーニアを噴かし、振り切ろうとする:308

308:
 私はバーニアを噴かし、離脱を試みたが、相手は離れない。パイロッ
トが鼻で笑った。
「ムダなことを!」
「いちいち、気に障るなっ!」
 やむなく、白兵戦に突入する。

117:
 私はリゲルグと組み合いながら、言った。
「貴様、いつからMSに乗っている?」
「中学生ぐれぇかな。一年戦争の終いの頃に、学徒動員てヤツさ」
「なるほど。では、戦歴は似たようなものだな。手加減はせんぞ」
「そいつは、こっちの台詞だぜ!」
・撃破した:110
・射撃戦へ:173
・撃破された:147

110:
 私はエネルギーが底をついたリゲルグを残骸の中に突き飛ばした。や
やあって、パイロットの声が聞こえた。
「やるな…確かにアンタはシャアかも知れねぇ。でも、オレに勝った位
で逆上せ上がるんじゃねぇぜ。ダンジダン様の元にゃ、もっと凄ぇのが
いっぱいいるからな」
「口の減らないヤツだな」
 私は笑った。
「ま、ガンバんな。オレはエド、軍曹だ」
「覚えておこう」
(熟練度+4、チェックポイント通過)
 私はアクシズを離れた。

274:
 ここでなすべきことは、既にない。
 次のブロックに移動する。
・B-4:356
・A-3:092

356:
 私はB-4宙域に進入した。
(タイムチェック+1)
 エリア内にはネオジオンの象徴であったモウサ宮殿が変わり果てた姿
を晒していた。
 ハマーン=カーンの最期の地である。
・チェックポイントを3つとも総て通過している:040
・していない:261

040:
 モウサの一角に進入する。
 ─と、
「よく、ここまで来たな!」
「ダンジダン将軍か!」
「おう!」
 返事と共に、宮殿の中からMSが立ち上がった。
「最後の相手は、この儂自身だ!」
 ザクⅢ。ザクタイプの最終型、ネオジオンの汎用試作機。ポテンシャ
ルの高い機体と、充実した兵装─。
 モウサの懐古趣味な装飾の中に立ちはだかった姿は、まさしく猛将と
呼ぶに相応しいものであった。

075:
「行くぞ!」
 私はザクⅢに続き、宮殿内に進入した。
(初めて訪れた時は、ハマーンの趣味に苦笑したものだった…)
 そんな思いが脳裡を走る。私は、
・ザクⅢとの距離を取り、機を窺う:044
・接近戦を仕掛ける:334

044:
 私は敵機との距離を取るため、やや後退した。
 しかし、ザクⅢと私の機体では、火力に圧倒的な差がある。
 ヤツに対抗できる程の火力がある機体ならば、話は別だが。
・乗っている機体が百式改:030
・それ以外:238

238:
「後は、私のニュータイプとしての勘を信じるか…」
・白兵戦に持ち込む:334
・射撃戦を行う:315

315:
 私は射撃戦の構えを取った。
「ほう」
 ダンジダンが鼻で笑う。
「このザクⅢの火器を舐めとるな」
「機体を過信するのは、良くないぞ、将軍」
・撃破した:360
・撃破された:059

360:
「ぬう…」
(熟練度+5)
 ザクⅢは、モウサ宮殿の中に倒れ込んだ。ダンジダンが叫ぶ。
「やはり貴様、シャア=アズナブルであったな!」
 私はMSを後退させつつ言った。
「判って貰えたか、将軍!」
「うむ、協力の件、確かに引き受けた」
 ダンジダンは言葉を切った。笑っているらしい。ややあって、続けた。
「尤も、貴様がシャアだと言うことは、とうの昔から判っていたが、な」
「いつ知った?」
「貴様がMSに乗り、インエクセスのデッキから発進した時だ」
 ダンジダンは答えた。
「あの動き、素晴らしい加速。儂はその時、赤い彗星が確かに還って来
たのだな、と知ったのだ…」
「将軍─」
「貴様の話、一口、乗せて貰うぞ!」
 その時だった。
 強い衝撃が、モウサを襲った!

ちうこって、一難去ってまた一難で次回に続きます。
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シャアの帰還 part18

2015年04月28日 | ゲームブック
010:
 B-2宙域に進入。
(タイムチェック+1)
 アクシズ戦役で、隕石要塞アクシズと衝突して大破したコロニー、コ
ア3の名残が浮遊している。
・ここへ来るのは初めて:065
・初めてではない:112

065:
 私の直ぐ前方に、コア3の港湾ブロックが漂っている。離れて左手に
は、エンドラ級巡洋艦の残骸が浮遊していた。エンドラ級は、アクシズ
の所有していたもので、そのフォルムには懐かしい宇宙巡洋艦ムサイの
面影が漂っている。
・コア3を調べる:279
・エンドラを調べる:266
※エンドラには何もなく、時間のムダなのでコア3ヘ。

279:
 かつてシャトルや宇宙線の発着所であった港湾ブロック。が、この状
態は…。
「無残なものだな」
 私は独り言ちた。
 大破したシャトルや補給艦、それらの乗せていたMSや乗務員たちが、
ほとんど原形をとどめぬ状態で散乱している。
 凄惨を極めた光景であった。
・さらに奥へ:015
・エンドラへ:266
・宙域を脱出する:382

015:
 さらに港湾ブロックの奥へと進入する。
「…!」
 ふと、私は頭が締めつけられるような痛みを感じた。
 プレッシャーだ。強い…。
 方向は…左の通路の…奥。
・入る:388
・入らない:344

388:
 私はプレッシャーを感じた方向にMSを向けた。
 奥の物陰から1機のMSが現れた。初めて見る型だが、妙に寄せ集め
のような…。
「初めてお目にかかる」
 無線からパイロットの声が聞こえて来た。
「元ジオン軍大尉、サカタである。我が愛機、ギラドーガ共々、以後、
お見知り置きを」
「シャア大佐だ」
 私も応じた。
「丁重なご挨拶、恐れ入る」
「私の流儀なので」
 サカタが答えた。
・射撃戦に入る:185
・白兵戦に入る:133
・退却する:323

133:
 私はギラドーガに組みついた。
「行くぞ、サカタ大尉!」
「望むところだ!参られよ!」
※相手は、AMS-119ギラドーガ(プロトタイプ)です。
・撃破した:032
・射撃戦へ:185
・撃破された:147

032:
 私の渾身の一撃で、ギラドーガは激しくコア内壁に叩きつけられた。
(熟練度+6)
「ううむ」
 サカタ大尉が唸っている。
「負けだ。私の完敗だ。貴公は強い」
「いや、随分手こずらされたよ。貴公の潔さに、敬意を表する」
 私は軽く挙手の礼をすると、港湾ブロックを離脱した。
(チェックポイント通過)
・他の宙域へ:382
・エンドラへ:266

382:
 私はB-2宙域を離脱した。他のブロックへと向かう。
・A-2:052
・B-3:193

193:
 B-3宙域に進入。
(タイムチェック+1)
 ここには、アクシズの残骸がある。
・ここへ来たのは初めて:231
・初めてではない:210

231:
 かつてのネオジオンの拠点、アクシズ。
 巨大な隕石要塞である。
 が、現在は…。
 それは、物言わぬ一個の巨大な石であった。
 ここにかつて、私もいた。
 ハマーン=カーンもいたのだ。
 過剰な権力意志が彼女を破滅に導いた。考え方だけでは、世の中は変
わらぬとオマエは言ったな。だが、私は敢えてそれをやってみようと思
うのだ。
 私はアクシズへと接近して行った。
・内部を調べる:039
・外周を調べる:359
※外周には何もありません。

039:
 アクシズ内部は、さながら墓地の様相を呈していた。
 多量のMSの残骸と荒廃した内部施設。内壁に立ちすくんだまま永久
に動かない1機のキュベレイ。
(アレはネオジオンの墓標なのかも知れぬな…)
 私は思わず、そこに近づこうとした。
 その時。
 ズサっ!
 残骸の中から飛び出した手が、私のMSの脚を掴んだ!
「何っ!?」
ちゅーこって、何者かが飛び出して来たところで次回に続きます。
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シャアの帰還 part17

2015年04月21日 | ゲームブック
087:
「では、貴様にMSを貸そう」
 イネクセスのデッキに行くと、ドライセンとリゲルグがスタンバって
いた。
 ドライセンはドムタイプの最終型。汎用機であるが、白兵戦の性能に
長じている。
 リゲルグはゲルググの改良型で、ウイングバインダー内に推進器を装
備し、高機動でバランスの良い機体だ。
・ドライセン:304
・リゲルグ:364

364:
 私はノーマルスーツを着用し、リゲルグに乗り込んだ。一年戦争時の
愛機、ゲルググを思い出させる。
 心地良いGを感じながら、私は宇宙に出た。

336:
 私は指定された宙域に侵入した。無線回線から男の声が聞こえる。
「感じはどうだ?」
「良好だ。始めてくれ」
「では、開始する。3、2、1、スタート!」
・A-1:291
・B-1:182

291:
 私はA-1宙域に侵入した。
(タイムチェック+1)
 見渡す限り、隕石と浮遊物の海。
・ここに来るのは初めて:350
・初めてではない:333

350:
 巨大な浮遊物が行く手を阻む。
 隕石か。恐らくは、アクシズの破片…。
 破壊しなければ、先へ進めそうもない。
・迂回する:369
・破壊する:223

223:
 一撃で隕石は粉々に吹き飛んだ。
 と…。
 私は隕石の破片の向こうに、黒い影を見た。
「敵かっ!?」
 早いアクションで、私は前方に移動した。

376:
 私は敵機を確認した。
 ドライセンだ。機動的には恐れるに当たらないが、接近戦ではかなり
の威力を持つMS。油断は禁物だ。
 宇宙は、何処までも静かに広がっている。
・戦う:204
・逃げる:314

204:
「死ねい、若僧っ!」
 野太い声が無線に入る。ドライセンはビームトマホークを振り翳して
急速に接近する。早い!なかなかの強者だ!
・受け止める:327
・後退し、射撃戦に:073

073:
 私はさらに距離を取ると、射撃戦の構えを取る。
・撃破した:321
・白兵戦へ:099
・撃破された:059

321:
 戦闘が終わった時、ドライセンのパイロットが言った。
「留めは刺さんのか」
(熟練値+4)
「これはゲームだ」
 私は言った。パイロットが反論する。
「ゲームと言えども、戦闘は戦闘。情けは禁物だぞ!」
「それは違うな。ここで貴様が死ねば、将来、私の協力者がひとり減る
ことになるのだよ…」
「ふむ、それも道理」
「物分かりの良いことだ」
 私は苦笑した。
「聞いておこう。貴様の名は?」
「ジェイ=ニコルソン大尉である」
「良い名前だ」
(チェックポイント通過)
 私はMSに加速をかけた。

187:
 私は次のブロックへ移動する。
・B-1:182
・A-2:052
※182はリゲルグ用ビームライフルの予備弾倉がありますが無用。


187:
 私は次のブロックへ移動する。
・B-1:182
・A-2:052
※182はリゲルグ用ビームライフルの予備弾倉がありますが無用。

052:
 A-2宙域に進入。
(タイムチェック+1)
 ただ、殺風景な空間が広がっている。
・ここへ来るのは初めて:340
・初めてではない:145

340:
 一面に漂う浮遊物。
 MSの残骸、内壁だけの戦艦。
 ─だが、見通しはさほど悪くない。
 モニターの視界に半壊したMSが流れ込んで来た。
 かつてはエメラルドグリーンに輝いていた機体が、見る影もなく歪み、
汚れ…最早それは、ただのスクラップでしかない。
・ドーベンウルフを調べてみる:006
・調べない:056

006:
 私はドーベンウルフに接近した。
 手を触れると、コクピットから小さなボロ布が流れ出した。
 ─いや、ボロ布ではなかった。干涸らびてミイラ化したパイロットの
屍体…。が、こういうものに驚くには、私は余りにも戦い慣れていた。
 私とて、いつこうなるか…。
 ドーベンウルフはメガランチャーを握っていた。修理すれば、使える
かも知れない。これは、百式のメガバズーカランチャーとほぼ互角の威
力がある。が、修理には1時間程かかりそうだ。
・修理する:225
・修理しない:056

225:
 私はメガランチャーの修理にかかった。
(タイムチェック+1)
 だが、回線を引き出した時…。どう言う訳か、ランチャーの一部が爆
発した!
(体力値-1)
 エネルギーのショートか…。
 1時間程経ち、何とか修理は完了した。
(メガランチャー:3発入手)
※ビームライフと較べ、攻撃力が+3高いです。

056:
 私はドーベンウルフを後にした。その他、めぼしいものはないようだ。
長居は無用。直ちに他のブロックに移動することにした。
・B-2:010
・A-3:092
ちゅーこって、ランチャーを入手しつつ次を目指します。
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シャアの帰還 part16

2015年04月14日 | ゲームブック
009:
 やがて、モウサの残骸が視界に入った。
 アクシズ戦役で大破した、かつてのネオジオンの象徴。私はふと、ハ
マーン=カーンのことを思い出していた。
「あたら、若い命を散らせたものだ…自業自得と言うものかも知れんが
…それが女の業と言うものか」
 モウサの陰に、動くものがあった。
 それは、停止信号を明滅させた。
─グワダンタイプの戦艦。あれが、ダンジダンの旗艦か。
「だが、私はハマーンの轍は踏まぬ」
 機体が停止した。
・シャトルで来た:220
・シャトル以外で来た:129
※小型機なので、129に進みます。

129:
 私は小型機をインエクセスに接触させた。旧ジオン軍戦艦グワジンタ
イプの流れを汲む超大型宇宙戦艦グワダンタイプ。その色彩とフォルム
から「紅鯨」と呼ばれている。
 ところで今、目の前にいるヤツは、私の知っているグワダンとは些か
趣を異にしていた。
 先ず、全体の形が妙に歪である。凹みや傷が散在し、メインブリッジ
には補強用なのだろうか、ムサイの部品と思しきものが無造作に打ちつ
けてある。まさに満身創痍と言った状態なのだ。
 内部も大体似たようなものだった。私が物珍し気に見回していると、
案内役の兵士が苦笑した。
「このインエクセスもそろそろ改修作業でもせにゃならんですがね、先
立つものがねぇんですよ」
「支援団体は無いのか?」
「無いことはねぇんですが、大将が受けつけんもんで」
「施しは受けん、と言う訳か」
「そういうこてす」
 今時、珍しい男がいたものだ。私は妙に感心し、メインブリッジに上
がって行った。

371:
 厳つい顔の男がブリッジに立っていた。
 ゴツゴツとした、ドズル=ザビを思わせる風貌。
「貴公がダンジダン将軍か」
「いかにも」
 男は鷹揚に言い、私をジロリと見た。
「貴様が、シャア…とやらか。あの、赤い彗星の」
「信用しておられん様子だな」
「当たり前だ!」
 ダンジダンは左目をカッと見開いた。
「シャアと名乗るだけなら、この私にだってできる。貴様がただの詐欺
師でないという保証はない!」
「言うな」
 私は笑った。この男が気に入ったのだ。
「信じて貰えんならば、それも良い。私の正体など小さなことだ」
 私は直ちに要件を切り出した。ダンジダンは相変わらず半信半疑の体
だったが、途中で口を挟んで来た。
「では、ネオジオンを復興すると言うのか」
「そうだ。が、勘違いして貰っては困る。私は何もハマーンの二の舞に
なろうと言うのではない。私の目指すものは、腐敗した地球との訣別、
そして、スペースノイドによる人の変革だ」
「ふうむ…」
「信用できぬのなら、ミネバ様にお引き合わせしよう」
「貴様、ミネバ様を…」
 ダンジダンの表情が変わった。
「私が大切にお守り申し上げている」
「…行く行くは、我々の主導者に…?」
「そのつもりだ」
 私は言い切った。が、これは方便である。私はジオンの思想を復興す
ることを考えているのであり、ザビ家を再興しようなどと言う考えは、
毛頭ない。
「ううむ」
 ダンジダンは唸った。良い感触だ。

043:
「そうだな」
 暫く考えてから、ダンジダンが言った。
「貴様の話は信じよう。そう言うことであれば、手を貸さんでもない。
が…。」
 ダンジダンは言葉を切った。半分潰れた右目が鈍く光る。
「…仮に貴様が本当にシャアだったとしても、オレたちを率いるだけの
資質を持っているかどうかは判らん。また、反対に…」
「私がシャア=アズナブルでなかったとしても、それだけの技量と才能
があれば、問題はないと言うのだな」
「そうだ」
 ダンジダンは頷いた。私は問い返した。
「しかし、それをどうやって確かめるのだ」

156:
「この暗礁宙域で、ちょっとしたゲームをするのだ」
「ゲーム?」
「そうだ」
 ダンジダンはサイド3宙域の宇宙図を示した。
「この宙域に、3つのチェックポイントを設定する。貴様は6時間以内
に総てのチェックポイントを通過して脱出するのだ。チェックポイント
にはそれぞれに我が部隊選り抜きの者を待機させておく。手強いぞ。で
きるか?」
 不敵に笑うダンジダン。
「やってみよう」
 私は答えた。
「成功すれば、必ず力を貸してくれるな?」
「このダンジダン・ポジドンに二言はない!」
・MSがある場合は、それに乗って:336
・ない場合は:087

087:
「では、貴様にMSを貸そう」
 イネクセスのデッキに行くと、ドライセンとリゲルグがスタンバって
いた。
 ドライセンはドムタイプの最終型。汎用機であるが、白兵戦の性能に
長じている。
 リゲルグはゲルググの改良型で、ウイングバインダー内に推進器を装
備し、高機動でバランスの良い機体だ。
・ドライセン:304
・リゲルグ:364

リゲルグがよいでしょうか。HPも若干高めのようですし。
次回は、実力を試す模擬戦からでございます。
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シャアの帰還 part15

2015年04月07日 | ゲームブック
028:
 浮遊物を避けつつ、サイド4のテキサスに入港。
 このコロニーは、私に取って苦い記憶の残る所だ。かつてテキサスを
訪れた時、私の横には…ララァがいた。そして、私は妹のアルテイシア
と会い、木馬を降りるよう説得したのだが、結局、その願いは果たせな
かった…。
 あれから10年余りが経過するが、テキサスはあの時と全く変わらぬ
荒廃したコロニーだ。否、当時より状況は悪い。
 連邦政府が何ら手を加えぬままグリプス、アクシズ戦で難民となった
スペースノイドを大量に収容しているのだ。当然、生活状態は悪く、ス
ラム化が進行していた。
 入港して間もなく、査察官が乗り込んで来る。型通りの入港審査が始
まった。
※サイドは旧称のままのようです。
 多くのMSを駐機していた場所だったこともありましたね。

079:
 私は査察官に軍の委託を受けたMS運搬業者だと告げた。エグムの人
間が軍の許可証まで偽造してくれていたのだ。
「一応、封印はしておきますよ。連邦法の規定ですので…」
 テキサスの査察官は、貨物室に積んだMSを見回し、そう言った。
「判っています。コロニー内では作業用以外は如何なるMSも運用して
はいけないということですよね」
「そうです。補給は構いませんが、ここにはろくな物資がありませんよ」
 査察官は、そこでふと声を低くした。
「折り入ってお願いしたいことがあるんです」
「何か?」
「実は…難民を60人程グラナダまで送り届けて欲しいのです。引き受
けて頂けませんか?」
・引き受ける:131
・断る:370

131:
「引き受けるのは構いませんが…60人となると、貨物室では入り切れ
ないですよ。MSを総て降ろすって言うんなら話は別ですけど…」
 シャトルの若いパイロットが、横から口を挟んで来た。
・それでも引き受ける:055
・やっぱり引き受けるのは止める:370

055:
「しかし…人道的な問題だ。急ぐ仕事ではないし、ここに置いて後で回
収しに来ればいい」
 何か言いたそうなパイロットに素早く目配せを送り、私は査察官に歩
み寄った。
「判りました。引き受けましょう。その代わり、ここでMSを3機程お
預かり願いたい」
(シャトルのリックディアス、ギャプラン、リゲルグを失う)

168:
「ありがとうございます」
 査察官は握手を求めて来た。
「こんなことを民間船の方にお願いするのは筋違いかと思いますが、連
邦政府に要請しても『善処する』という返事ばかりで何もしてくれない
のです。それどころか、壊れたコロニーの修復すらしてくれない。見て
ください、このテキサスの環境の酷さを。これ以上、難民を受け入れる
のは不可能です。ですから、グラナダへ移住希望の難民を集め、ここか
ら送り出そうとしていたのです。私も政府の役人ですが、連邦の態度は
スペースノイドの一員として我慢できませんよ」
「…お気持ちは判ります。難民は責任を持ってグラナダまで送り届けま
す」
 3機のMSを降ろして60人余りの難民を乗せ、シャトルはグラナダ
へ向けて飛び立った。

300:
 シャトルはグラナダに到着した。
・難民を乗せている:281
・乗せていない:186

281:
 シャトルはテキサスの難民を降ろした。難民の子供がひとり、私の方
に向かって来る。
「おじさーん」
「何かね?坊や」
「良いものあげる」
 子供は私に何かを握らせると、ハッチに向かって走り去った。
 見ると、1枚の磁気カードだ。
「何かのまじないにでもなるか」
 私はカードをポケットに落とすと、シャトルを降りた。

186:
 グラナダに降り立つと、私は直ちにかつての部下、キグナンと接触し
た。サイド3へ向かう手筈を整えて貰うためだ。一年戦争直後も、散々
世話になった…。
 結局、小型機を借り、マスドライバーから宇宙に出ることになった。
「大佐、ご無事で。宇宙の民は貴方に期待しているのですから」
 キグナンに見送られ、私はサイド3へと向かった。

ちうことで、次週はサイド3から始まります。
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