みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ツール・ド・フランス(俺的)観戦記8「19ステージ…七番目の男」

2009-08-15 13:35:08 | 自転車
第19ステージ。

最初にいくつか、最後に2級の山を上って下る他は平坦なコース。
次の日が大上りゴール(これは後述)、最終ステージはまっ平ら過ぎてゴールスプリント必至であるだけに、下馬評では今ツール最後の逃げチャンスステージだと。

いう話を覚えて頂きつつ、実際の展開は。



やはり序盤から逃げ集団が形成されるが、これはまだ残り30km以上のところで吸収されてしまう。

一度集団走行となるが、残り25kmあたりで、更にブイグテレコムのローラン・ルフェーブルが飛び出した。
さらにさらに、昨年の世界選手権の勝者であり、その証である「アルカンシェル」(虹の意、某バンドと同じだね)のジャージをまとうアレッサンドロ・バッランも集団から抜け出し、二人で果敢にも最後の山に挑む。

頂上の時点で、しかし集団とのタイム差は10秒チョイ。下りに入り、逃げる二人を追うようにさらに、第8ステージの勝者であり、下りが得意なルイス・レオン・サンチェスも集団から飛び出した。

もう集団がカメラの視界に入るくらいの状態で、空気抵抗を抑えるためにフレームに体を密着させるポジションでガンガン下る彼らを見るには、何となくユーロビートがBGMにしっくり来そうな…(笑)


だがサンチェスは坂の途中で追跡をあきらめ集団に飲まれ、ルフェーブルも吸収され、残りはバッラン。

あきらめず最後まで意地の走りを続けるバッランの背後には、いつの間にか、あのコロンビア超特急が… 


しかーし!!


話の途中だが、このステージの本当の目玉はそのコロンビア3人の後方。

なんと。

我らが別府史之選手がいい位置につけている…

もう様々な要素が入り混じり過ぎのゴール前、ついにバッランが特急に追い抜かれ、ラスト数百mはゴールスプリント!

先頭は、やはり圧倒的な強さを誇るコロンビア・ハイロードのカヴェンディッシュ、その真後ろにフースホフト、だが。

別府選手も必至の形相で、並み居る強豪スプリンター達を相手に一歩も引かない全力疾走を見せ、結果、7位!





最後の山を克服してのカヴの5勝目は確かに驚愕。バッランの最後まであきらめない果敢な逃げも素晴らしかった。

だが、それを差し置いてもなお別府選手の7位ってのは凄すぎる。
彼は第3ステージでも8位に入ったが、こう言っては何だが正直完走できるかどうかレベルの話が出てくるようなスタンスで、これまでの18ステージを立派に走り抜いてなお、ここで結果が出せるというのは並大抵のことではない。
ただ、ちょっとネタバレ?だが彼のツールでの活躍はこれが終わりではないのである。それは後の章でkwsk書くとしよう。


図らずも、非常にエキサイテングな勝負を見ることが出来た19ステージ。
その結果、20ステージは次の記事とさせて頂くことに

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