みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ミューズと出会った

2005-08-30 22:24:48 | 音楽
 自転車旅行記を書いてて、色々他の書きたい事が結構押してきている。

 今回の話ももう先週の土曜なんで3日前の話だ。

 東急田園都市線青葉台駅にほぼ直結する形で建ってる東急の建物内に、フィリアホールという施設がある。
 主にクラシックのコンサートが行われるところだ。

 俺と友人YN君の二人で、そこに木嶋真優さんという若手バイオリニストのコンサートを聴きに行ったのだ。

 まあ今までのここの音楽カテゴリの記事からすると急な展開ではあるのだが、木嶋さんは俺も良く覚えてないのだが1,2年位前に何かのキッカケで知る事となった人で、今回のコンサートも偶然青葉台に立ち寄った時に知って行こうと思ったのである。
 何しろこういう音楽家の人達は世界中が舞台なのでそうそうコンサートに行けるものではない。実のところこの日とその次の日は鈴鹿で自転車関係のデカイイベントが行われていたのだが、まそっちは来年でも行けるだろーという事でコンサートの方に行ってきた。


 ここで正直に白状してしまうと、最初木嶋さんに興味を持ったのはその外見であったが、彼女(もちろんバイオリン)とピアノの二人という形式でのコンサートはしかし圧巻の一言であった。

 大抵、どんなに大所帯のオーケストラのコンサートであっても眠くなったりするものだが、木嶋さんのバイオリンはそれなりの距離からでも鮮やかに響き、眠気など吹っ飛ぶとともに曲ごとに自分の中で様々な世界が広がっていくのを感じることが出来た。それは例えば森の中の小道であったり夜の古城の風景であったりという具合に。

 途中休憩を挟んで、アンコールもありつつで2時間ちょいのコンサートであったが自分の中ではあっという間だった。きっかけはどうであれ木嶋さんのコンサートを聴く事が出来て本当に良かったと思う。

 そんでもって、木嶋さんがレコーディングに参加されたアルバムを買ってご本人にバッチリサインも頂いてきた。お陰でここんとこちょっとクラシックな日々である。
 ところでこのCD、普通のプレイヤーにも対応しているのだが実はスーパーオーディオ(SACD)とのコンパチだったりする。まさか俺がSACDを持つ事になろうとは夢にも思ってなかったが、これを機にちょっといいオーディオに手を出してみるというのも…?金かかりそうだけど…
 ともあれ木嶋さんの今後の益々の活躍に期待すると共に、知らなかった方々もこの機会に脳裏の片隅にご記憶されておくとよろしいかと。木嶋さんは今後絶対に世界的な存在になるよ。勝手に断言。

自転車旅行記のまとめ

2005-08-30 22:04:35 | 自転車
 行きにフェリー乗り場まで必死こいて行ったのを含めると、今回の旅での走行距離はデータに残っている分で475.4km。実際にはしまなみ街道の日にあまりに雨が強くて距離計を外したりしてるのでもう少しいってるのかも知れんが。
 で平均速度は丁度17km/hてところ。まあ俺の脚から言ったら妥当なところだな。

 正直言って途中雨に降られたのは災難だったが、全体としては楽しく漕げたとは思う。流石に5日連続で7~80kmくらい漕いだら最終日あたりはかなり脚がキツくなったりしたが。

 去年くらいから自転車に本格的に乗り始めて、その集大成的なことを一遍やってみようと思い立ったのが今回の旅のきっかけだった。(本当はホノルルセンチュリーライドに行こうと思っていたがまああちらは行こうと思えば来年でも行けるし)

 一回これでもかという程度に走りまくって、その先に何が見えるかというのに興味があったが、結果としては自信がついたとかいうよりは単純に清々した感じ。今まである面で自転車に乗ることにがっついてた所があったが、ちょっと落ち着いて自転車と向き合えるような気がする。もちろんこれからもまだまだ走り続けるつもりだけどね。

 後は、尾道とか徳島あたりはまたそのうち何人かで、車ででも行ってみたい所だね。国内にもまだまだ行きたい所、自転車で走ってみたい所は山ほどあるので、これからの人生でどれくらい余裕が出来るか分からないがいずれまた旅に出たい。
 そんなことを言いつつ来月末にはラリージャパンがあったりするんだけど…

自転車旅行記9~久々にやってしまいました~

2005-08-29 20:29:58 | 雑記
 さて、先週の火曜日になるがこの旅行も長いようであっという間に最終日。という事で、朝からやってるセルフうどん店(個人的には改めてセルフうどんという形式が気に入った。関東でははなまるうどん位しかないがもっと流行ってもいいと思う)にて朝うどんをバッチリ食って、最後にとちょっとだけ徳島観光。

 駅の近くにある阿波おどり会館にて阿波おどりの歴史なんつうものを見たり、ロープウェイに乗って眉山(「びざん」と読む)に登ったりした。

 そして、フェリーで食べる飯用として西ではメジャーな金ちゃんヌードルを買って、雨が降る中自転車でフェリー乗り場へ向かう。


 13時半にフェリーが到着するはず、という事でその時間に乗り場に行ったら、建物からアナウンスが。

 「まもなく東京からのフェリーが到着いたします…」

 あれっ?

 俺の乗るフェリーは東京行きのはずなんだが…その瞬間全てを悟った。

 俺が乗るオーシャン東九フェリーは東京⇔徳島⇔北九州を結ぶ便である。

 行きに東京から北九州に向かう便に乗った時、徳島に寄港したのが13時半だったのだが…

 北九州から東京に向かう便が徳島に寄港するのは9時半。そして11時半には出港してしまう…


 


 なんてこった…自転車に乗りまくった疲れからきたと思いたい位のありえないミス。まさか上りと下りの時間をごっちゃにしてしまうとは…

 しょうがないので、雨も降ってる事だしと自転車はフェリー乗り場に置き、バスにて再度徳島駅へ。フェリーは明日乗る事にして急遽この日の宿を探す事となった。

 が今朝チェックアウトした宿は既に満室。4千円台の安い宿は大体満室らしく、仕方なく駅前の看板に書かれていたビジネスホテルが空いてたのでチェックイン。
 値段は6千円台だったがカードキーでセキュリティもそこそこ良さそうだったのでまあ仕方ないかな。

 まさかもう一泊するとは夢にも思って無かったが、気を取り直して駅前をフラフラ歩き(取り直してると言えるのか?)、まあゆるい午後を過ごした後ホテル近所の可成家という所で支那そばを食べる。
 これは徳島の海産物でスープを取って、ラーメンの上に青のり(普通のじゃなくてこれに近いやつ)が乗っかっているやつだったのだが、なかなか美味かった。というよりラーメンを食って「料理」を食べた気がしたのはこれが初めて位かもしれない(前に鮎ラーメンを食ったときに近いか)。なんというか芸術的ですらある。向かいのランキング1位とかいう店が混んでてこのお店に客が俺しかいなかったのが不思議なくらい。向こうの店はそんなに美味いのか?今となっては知るよしもないが。


 ついでなので最後まで書いてしまうと、その次の日は一応無事にフェリーに乗って東京まで帰りついたのである。
 一応、というのはとにかく一日遅れたお陰で台風が直撃するスレスレの所をフェリーが通ってたため、ずっと揺れがひどく初めて船酔いというやつを実感できた。アレはなまじ大きい船の方がキツイね。振れ方が大きいので浮いたら浮きっぱなし、沈んだら沈みっぱなしという具合で用を足すのも一苦労、風呂に入る余裕も本を読む事も出来ずずっと寝っぱなしであった。

 で東京に着いたら雨だったので、一度公共の交通機関で帰宅し車で自転車を取りに行ったりという事をやってた。

 そんな感じで締まらない終盤戦ではあったがひとまず五体満足で帰れたことは良かったかな。次回何キロ走ったか等含めてまとめを書く。

自転車旅行記8~徳島横断100kmの巻~

2005-08-29 00:41:06 | 自転車
 もう忘れそう(忘れられそう?)なのでまた更新する。

 先週の月曜になる。伊予三島のビジネスホテルを朝6時ごろ出発し、コンビニで朝食をむさぼり食って朝イチで峠超え。

 愛媛県方面から徳島市へは、国道192号線が一番の近道であるのだが境目峠という所はどうしても越えねばならない。俺は根性なしなのでなるべく峠は避けたいのだがこの場合他の選択肢はない。という訳で小学生が登校する(なんか最近は8月でも学校やってるのかな?)のを尻目にひたすら坂を上る。

 しばらくはそれ程急な坂でなかった為遅いながらも何とか漕いだが、てっぺんのトンネルのちょい手前で降りてしまった。こういう時は次は降りずに上ってやると思うんだけど、普段なかなかこれだけ長い上り坂は走らないのでなかなか達成できずにいる。

 ともかく、トンネルを抜けるとそこから先は池田町という町までほぼノンストップの下り坂。爽快なのはもちろんであるが半面ちょっと怖いのも事実。まあこの辺は交通量が少ないので大型トラックの追い越しの時の風及びプレッシャーがあまり無かったけど。

 池田町で192号線は吉野川と合流。以降しばらく吉野川と併走する形となる。

 で、この先はどちらかというと下りの道ではあったのだが、この日は池田町を過ぎた頃からそれまでの四日間の疲れが足を引っ張る。とにかく昨日まで以上にバテるのが早い、というか始終バテながら走っているといった方がいいくらい。


 それでもソフトクリームだとか麦茶を摂取しながら何とか道の駅・貞光ゆうゆう館に到着。あまりに疲れていたので建物内のベンチでしばらくウトウトし、その後昼飯を食う。なんでもここにはワニ料理があるらしかったが珍しいものだけに結構値が張るのでパス。

 もう建物内の階段を下りるだけで膝が笑いまくりといった状態は一時的であるが脱し、たんと食休みも取った後また出発。

 ここから先にはところどころ川沿いに河川管理用通路というのがあり、車がほとんど走っていない道をさわやかに走る事が出来た。ここは自転車で来て本当に良かったと思った。惜しむらくは体力が既に限界に来ていたこと…もう半分朦朧としていたもんで。


 それでも気力で漕いで、結局夕方4時頃には徳島市街地の某旅館にたどり着いた。
 風呂に入って布団でぐったりした後、この日が自転車による行程の最終日、さらに次の日フェリーに乗って帰路につくという日だったので居酒屋などにも入り、徳島名物らしい阿波牛とかすだち酎というのを飲み食いし、すっかりへべれけになって倒れるように旅館で寝たのだった。

 でいよいよ明日が最終日…のはずだったのだが次号急展開!?

自転車旅行記7~雨の愛媛横断の巻~

2005-08-26 23:27:11 | 自転車
 前の日の大雨で水浸しになった靴に新聞を突っ込んだりして何とかそれなりに乾かすことはできたのだが、日曜日は朝から雨模様。あまり努力が報われなかったが日程は決まっているので行かねばならない。丁度この宿だけ朝食つきだったのでせいぜい栄養をつけようとレストランに向かったら、今朝のメニューはトースト二枚とゆで卵、そしてコーヒーという今まで俺が宿泊先で食った朝食の中でもダントツに質素な朝食だった。食パンとか俺の目の前で市販のやつを袋から出してるし…せつな過ぎたので出発前に近所のコンビニでヨーグルトを買って食ってた。

 この日は今治市を出て、とにかくひたすら東に向かうつもりであった。もうちょっと言うと、次の日中には徳島市についていなければならないので、その半分程度は進んでおかなければならなかったのだ。

 ちなみに今治から徳島までの道のりは約160km。という事は普通に考えたらその半分の80km走る事になるのだが、あいにくその辺りには愛媛と徳島の県境でもある境目峠があり、前後10kmは宿などありそうにない山の中なのだ。
 つまりこの日に100km走るか次の日100km走るか、どちらに転んでも一日は100km走らないといけないのである。俺としてはこの日のうちに峠を越しておきたいと思っていた。

 さてそんな葛藤を抱えながら走っていく途中、西条市という市があったので何となく市役所の方へ行けば観光マップとかあるかなーと行ってみたが、前述の通りこの日は日曜。役所は休みだが向かいの別館内の喫茶店はやってそうなのでちょっと寄ってみようと思っていたら突然おじさんに話しかけられる。
 正直、最初は一体何者なのだろう?と思ったがどうも一人で自転車でやってきた俺に興味を持ったらしく、コーヒーをご馳走して下さるという事だったので下の喫茶店まで連れられていった。そしたらこの方こそがその店のご主人だったのだ。

 店の中はご主人のお父さんが書いた達磨の水墨画などが多数展示されていた。なんでも上野の美術館とかにも展示された事があるらしい。
 そこでコーヒーとクリームパンをご馳走になり、色々と話を聞いたりした。 

 なんかこういう人なつっこい親切な人っているんだなあ、と妙に関心した。こういう出会いも旅の醍醐味であるね。30分ほど話しこんだ後お礼を言って喫茶店を出た。


 まあ結局西条市では栄養補給をするだけにとどまった訳だが、そのお陰でもうちょっと進んで道すがらのジョイフルというファミレスで食事。ここは尾道に行く道中でも食ったがサイゼリヤに負けないくらいの激安路線で味も含めて気に入った。こっちでも少ないが店があるようなのでいずれ行ってみたい。


 などと書いてきた行程の間もほとんどが雨の中。もうかなり萎えまくりで2時過ぎには大体俺の中で今日の終点は決まっていた。

 こりゃ峠超えは明日だな…と。


 結局、愛媛県側の峠の手前、伊予三島という辺りの非常に質素なビジネスホテルに宿を取る。質素といってもLANによるインターネット完備だったりするのだが。
 次の日は天気も回復するという情報も得て、明日に希望を抱きつつこの地方ではメジャーなセルフうどん店でうどんやらおでんやらを食って酒飲んでこの日は寝た。

 次の日はいよいよ遠乗りの最終日、推定100kmの長丁場である。

旅行記の途中ですが

2005-08-25 19:03:52 | 雑記
 今日無事帰宅した。
 家に帰ったら録画予約が最初の一つ目でつっかえてて全然録画出来てなかった(今度から某常駐ソフトは切っておくことにしよ…ネットはケーブルを抜いておけば安全だろうし)という事がありつつ、今日は某市職員試験の合格発表であったのでそれを見た。


 今年も不合格であった。これで俺の公務員への望みは絶たれた訳だ。

 ここまで色々と打ち捨ててきたものもあったが、またこれから前を向いて行かないといかん。いずれにせよこのままで終わる訳にはいかないしね。

 という訳で早ければ明日にでも派遣会社に面接に行ってくる。まずは仕事だ。


※旅行記の方はこれから最後まで(今日もすんなり帰ってきた訳ではないのでその辺も含めて…)書くので見てる方は今後も見てください。バックナンバーも微妙に更新するかも。

自転車旅行記6~ツール・ド・しまなみって感じ~

2005-08-23 19:36:59 | 自転車
 実は今ごろ海の上にいるはずだったんだけどまだ陸上だったりする。まあその辺のいきさつはいずれ書くとして…

 土曜、尾道でさわやかな?朝を迎えミスドで朝飯を食ってから再び自転車で出発。

 前回も書いたが尾道から狭い海を挟んで向かい側にある、その名も向島という島がある。

 本当は橋もあるのだが尾道⇔向島間の橋は自転車が通りづらいという情報を入手していたので、ここだけは連絡船に乗ることにした。
 ちなみに俺が乗った船の料金は人間様が100円、自転車様の航送料金が10円。伊達に生活の足を担ってないという安さである。

 で、向島なのだがここでは今男たちの大和という映画のロケセットが一般公開されている。前の日もラーメン屋とかで「大和がどうたら…」という話をおばちゃんがしてたので何かと思っていたのだが、今尾道の観光スポットの一つとなっている訳だ。
 大和の砲台などの実物大セットなどを見て、その後メイキング映像なども見た。タイトルからして男くさい映画ではあるがこれも縁だし映画も観たいと思ったね。年末公開だとか。


 大和を見た後は、しまなみ街道という本州と四国の間をいくつかの島を橋わたしして繋げているルートを自転車で走行。島々の美しい景色を見ながらもひたすら走行。

 しまなみ街道の橋は、向島以降は自転車用(兼歩道ではあるが)の道が設定されており、自動車用とは別に橋に乗るルートが設定されており快適である。通行料もそれぞれ50円とか100円を賽銭箱みたいな料金箱にチャリンと入れる感じ。

 大三島橋という橋を渡った所で突然の雨。丁度橋の下の雨宿りできる所だったのでしばらく休憩。そこでは俺のように自転車旅行のいでたちの男性がいた。彼も俺と同じ行き先だったらしいが雨が止まないうちに出て行ってしまった。

 俺は雨が止んだ後で出発。そしていよいよこれを渡れば四国、という来島海峡大橋に来た所でまた雲行きが…しかも橋の向こう、愛媛県今治市方面は既に全面的に雨が降っているらしい雰囲気。
 もうこれ以上雨宿りする時間的余裕が無かったので、仕方なくカッパを着込んで走行。

 橋の上、逃げ場の無いところでおそらく愛媛では久しぶりの大雨。まさに俺が雨雲を連れて来たかのようである。

 とにかくずぶぬれになりながらも何とかこの日の宿に到着。宿は今治市の郊外のビジネスホテルであったが、隣が吉野家だったりコンビニ、スーパーが近かったりと利便性は高かった。これでサウナが朝からやっててくれればなあ…と思いつつ就寝。何しろ次の日が大変なことになってたんで…

自転車旅行記5~尾道名物ホリエモン?~

2005-08-21 21:54:00 | 雑記
 今回はあまり自転車を使わない話なので雑記カテゴリにしとく。

 金曜の午後、今回の旅で初のビジネスホテルに荷物を降ろし、まずは広島に田舎を持つ友人のアドバイスをもとに千光寺公園に行く。

 そこは尾道市街地のてっぺんに位置する山で、展望台からの眺めは見事。ところで尾道という所は海に面しているのだが、1kmと離れてない向かいに向島という割と大きい島があり、何となく海というよりは川っぽい雰囲気がある(実際この辺の海は「尾道水道」というらしい)。向島も島でありながらも最近出来た橋はもとより、かなり頻繁に双方を行き来するフェリー(しかも何箇所かあったりする)が交通を担っている事もあり、見た感じも大きいスーパーがあったりしてあまり島という感じがしない。要するに尾道という場所は中々特殊な地形であるという事。

 さらに、これは聞いた事がある人も多いと思うが、尾道は坂が多いのが特色である。
 千光寺という寺も坂の途中にあるし、山から下りる途中も一体大工はどうやって作ったのか?というような狭くてキツイ階段くらいにしか面してないような場所に家が建ってたり(さらに現在建設中の家もあったりした)、普通に通ってると分からないような隠しルートみたいな小道がやたらと多く、何か冒険心みたいなものをかきたてられる。正直一週間くらいいても飽きなさそうな街だと思う。


 で、それまで自転車に乗ってたせいもあり膝が笑っちゃいそうになりながら坂を下り、ふもとのラーメン屋でテレビを見ながらラーメンを喰らう。
 するといきなり画面は尾道駅前。何のニュースだろ?と思って見ているとどうやらこの度衆議院選に立候補したホリエモンこと堀江社長が夜に尾道駅に到着するとな?!
 こりゃ面白いとばかり、ホテルに戻って時間を潰したあと近所の尾道駅へ。

 すると駅前はとんでもない混雑。テレビ局の連中が沢山集い、ニュースを見た人なのかテレビカメラが珍しいのか野次馬(俺含む)がさらに取り囲む。
 俺の前では高校生がインタビューを受けている。「俺、政治の事分からないっすから。」「まあまだ選挙権ないしねえ。」とインタビュア。ならインタビューするなよ…と思いつつ待ち続け、ついに本人登場!
 ところが祭りがその瞬間最高潮に達し、一説では総勢一千人とも言われる群集とマスコミがホリエモンに襲い掛かる!

 俺もよせばいいのにその波に突っ込み、デジカメを頭上に構えるが全然堀江社長が見当たらない。そうこうしているうちに駅前を出、堀江氏が横断歩道を渡ったらしく道路は信号くそっくらえの群集に占拠され大パニック。それを見越してかいつの間にかいた警官が辛うじて秩序を保ってはいたが正直ヘタな神輿でもあれだけの勢いは出ないだろう。あの夜は間違いなく尾道の伝説として語りつがれる事であろう・・・


 俺はその後は何事もなかったかのように?ホテルに戻り、近所のコインランドリーで酔心という三原市の地酒、要する日本酒をあおりながら洗濯を済ませ、次の日に備えて平和にオネンネしたのであった…

自転車旅行記4~小倉・松山・波方・そして尾道~

2005-08-20 21:58:19 | 自転車
 何か日程から随分遅れて来てるような気がするのでちょっと飛ばし気味に書く。
 巌流島から下関に戻り、再び関門トンネルをくぐり今度は一路小倉へ。

 小倉の中心部は、JRの小倉駅と西小倉駅というあまり距離の離れてない二駅の周辺で開発が進んでいる。
 俺はまず小倉駅北口のネットカフェに行き、そこで休憩がてら当ブログの更新なんぞをやっていた(1と2は小倉から更新してたのだ)。とりあえず更新が終わり、200円という破格のカレーも食っていざ出ようと思ったら雨。しょうがないので雨が止むのを待ち今度は西小倉駅前に。
 駅前の駐輪場に自転車を止め、近くのリバーウォークとかいう複合施設を見たり小倉周辺をウロウロしてた。
 小倉という街は商店街に明るい所と暗い所がはっきり分かれていて、お店の種類などもやっぱりはっきりと分かれていたりする面白い場所であった。まあなるべく暗い所には近づかないようにしてね…
 あとリバーウォークにはメリーゴーラウンドがあり、その後ろにライトアップされた小倉城が見えてて何か物凄くシュールな絵だった(夜なので写真は撮ってない)。

 さて、この夜俺は小倉から出るフェリーに乗って関門海峡の夜景を眺めつつ松山に。だが松山に着いたら即北上、波方町というのどかな町に向かい、そこからまたフェリーに乗り今度は本州は広島県竹原市へ。そして某友人の田舎でもある三原市を通過して尾道にたどり着いたのである。

 正直こういうぶっ飛んだ旅程を組むのは俺くらいなもんだろう。まあフェリーというのは前にも書いたが楽して移動するのには中々便利な乗り物ではある。特に瀬戸内海だと存分に威力を発揮しているようで、何よりその種類の多さがそれを物語っている。


 で、結果として金曜の午後には尾道駅前の某ホテルに到着。ここで色々なエピソードが繰り広げられちゃうというか勝手に嵐の中に突っ込んだりしちゃうのである…

※ちなみに画像は波方港を出発する時のフェリー内の様子。人が極端に少なかった。

自転車旅行記3~関門海峡夏景色~

2005-08-20 00:45:16 | 自転車
 木曜の朝5時。

 ちょっと早起きして、雪見だいふくで朝のエナジー補給して自動車と共にフェリーを発つ。
 まずは、フェリーが着いた北九州港からまだ暗い県道を通り関門海峡トンネルへ。
 本州と九州の狭間にある関門海峡には、高速道路用の関門橋と関門海峡トンネルが車用と鉄道用、そして俺が使った人間用(いわゆる人道トンネル)と揃っている。

 トンネルをくぐっていざ本州は山口県の下関へ。下関での最初の目的地は唐戸市場

 着いたのが朝6時半頃であったが、ちょうど一般のお客さんも買物し易い程度の賑わいだった。もっとも俺はそれでも市場の活気に圧倒されたけど。
 せっかく市場についたので、市場食堂にて名物のフグ(こちらではフクと呼ぶ)のフライ定食を食らう。なかなか美味。値段は750円とまあまあ手頃。

 その後ちょろっとお土産を買いつつ、周辺を散策した後近所?の長府という町に行く。どういう町かはこちらを見てもらえば分かるかと思うけど、昔ながらの塀がそのまま残る通りがあったりして散策するのも楽しい。下関の辺りに行く事があったら是非寄ってみるといいと思う。ちなみに通りは大半は一応車で通れるみたいだけど…

 長府では古い街並の他、忌宮神社というインパクトの強い?名前の神社にお参りしてきた。

 その後再び下関に戻り、今度は巌流島に向かう。
 当然の事ながら渡し舟ではなくフェリーで行ったのだが、船の操縦をされてたのが若いおねいさんであったのが印象的だった。最初案内役をやる人だと思ってた…すんずれいしましたもちろん腕前は見事であった。

 巌流島は現在無人島で(昔人が住んでた時期があったってのも驚きだが)例の武蔵と小次郎の銅像なんぞが飾られていた。まあそういうのよりは周りの風景が良かったのが印象的だったかな。

 関門海峡は本州・九州どちらからの眺めもすんばらしいので是非一度行ってみて欲しい(なんか最近おすすめばっかりだな)

 今回の記事はひとまずここで切っておく。ちなみにこの記事をアップしている場所は尾道なのだが…ニュースを見てる人なら実はこの地が今夜物凄くタイムリーな場所だったことが分かるかな?