みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

嵐の?名古屋旅行

2010-10-31 23:27:12 | 自転車
 実はこの土日、車で名古屋に行ってきた。

 なぜ名古屋かっつうと、まあ行ってみたかったからとここでは書いておこう

 前からこの日に宿を取り、名古屋で何を食ったろうか思案していたんだが、週前半にどーーもこの土日、台風が来るらしいということが分かってきて。


 宿は予約したものの、車にせよ新幹線にせよ台風でストップ(車の場合は高速が通行止めになる)したら困るしなあ…と思案していたのだが。

 何事も、タイミングを逃すと中々取り戻せない(時に、二度とね)ということは、最近痛切に感じていることであり、土曜朝思い切って車を出した。
 念のため、後部座席にはシャウラを載せて。


 やはり、出だしからガッツリ雨が降る中、何だかんだで相当久しぶりの東名高速をワイパー全開でひた走る。

 途中、御殿場あたりの山の中で50キロ制限が始まり、この次の段階には行かないでくれよ…と祈りつつ、超それなりの速度で走行。

 太平洋を台風がひた走るというシチュエーションの下、一番その「次の段階」にリーチがかかるのが、静岡市の手前にある由比の辺りの、駿河湾のド真ん前を走る見晴らしのよい区間。
 だが、雨風は相変わらず強いものの、通行止めどころか50キロ制限もかからず、80キロ制限の中無事海の前区間を走りぬけ。

 愛知県に入って程なく、雨が降りしきるなか80キロ制限も終わり、もしかして…?と思ったらバッチリ雨が上がった。

 案ずるより産むが易し、無事台風の左脇をすり抜け、既にアスファルトが乾き始めている名古屋に到着した。

 ホテルに着いてまず聞いたのは、駐車場の場所。
 この日ホテルの駐車場は満杯で、已む無く近くのコインパーキングに停めてきた。まあ24h1,000円だったけど。

 で、次に同じフロントの人に聞いたのは、自転車の置き場所
 まさか同じ客からこの二つがたて続けに来るとは想像しなかったろう…と思いつつも、自転車は屋根のある所に停めさせて頂けることになった。

 ということで、無事チェックインし、次の瞬間には自転車で名古屋の街に飛び出した俺。

 もちろん目的はうまい物である。

 宿のある金山駅周辺から北上し、テレビ塔もあり名古屋随一の通りである久屋大通をひた走…ろうとしたのだが、丁度夕暮れ時だったこともあり、タクシーやら車やら歩行者やら自転車やらが入り乱れ、まあ大変だったこと…
 なもんで久屋大通から脇に逸れ、逸れまくった結果和食麺処 ひらのやに到着。即みそかつ定食をオーダー。
 すると、1,100円という値段でまさかのきしめん付。味もよろしく、フラフラ走ったのも無駄ではなかった…と自分を必死に肯定したのが夕べのことであった。


 今日は朝から自転車に乗り、質素な朝食として大須観音近くのめいふつ 天むすをセレクト。
 つうか多分これは普通昼飯なんだと思うけど…

 実は行列の出来る店だったりするんだが、朝一だったためスンナリ買え、おいしく天むすを食べる場所を探すために自転車を転がすという、どんだけメタボ解消する気満々なんだという走りで名古屋港の方まで行こうと思ったが、アッサリ道中の白鳥(しろとり)庭園で自転車を停め、入園。

 中は良く手入れされており、時代劇のお茶屋さんの如く紅い布を敷いた長椅子に座り、天むすの包みを開けると、中から炊きたてのご飯と、それに蒸された海苔の香りが辺りに広がった。
 普段何気なく食べるおにぎりの香りが、こんなに素晴らしいものだとは…
 青い空も垣間見える空の下、心落ち着く日本庭園を眺めながら食べる天むすは、プリプリとした極上のえび天と絶妙な味のきゃらぶきとの相性も良く、あっという間に5個平らげてしまった。

 その後は庭園の中を散策。たまにはこんな質素で贅沢なひとときも良いなあ…と、食欲が落ち着いた後なので悟ったような心境で滝など眺めていた。

 で、名古屋港どこへやらでサッサと車に戻った俺は、さらにこの後とある自転車屋に寄ったんだが、この話は次の機会にとっておくことにしよう。


 結局、優雅な朝食とは打って変わってマックのドライブスルーで昼飯を買い、アイコンチキンだかをガツガツ食いながら東名高速を突っ走り、夕方に帰宅。


 結局名古屋に行った目的がなんだったのかというのはともかく、結果としてはしっかり名古屋名物でカロリー補給できてしまったという感じである。少なくともこの記事を書いた俺はそう思った。

じゅうじゅちゅ?の3連休、終盤戦

2010-10-24 23:04:07 | 自転車
 やっと3日目ね。

 今月始め、日産スタジアムのサイクルパークフェスティバルでかなりボロボロの成績に終わった俺様。
 そんな俺だが何を隠そう、来月も同様のエンデューロレースにしゅちゅじょうする予定でいる。

 そのレースとは、川崎マリンエンデューロという、アクアラインにも程近い工業地帯で今年初開催されるもの。

 もうそのロケーションで大凡見当はついていたが、コースを見ると成る程稀に見るド平坦なレイアウトであり、走れる人達はみんなで列車(空気抵抗を減らすためかなり近接して縦列で走ること)を組んで時速40km近くで突っ走る高速ステージになることは容易に予想される。

 まあ俺は走れない人東日本代表なんで、いっそのこと分かる人には分かる?ネタとしてマイヨブラン・アポアルージュでも着て行くかなーと思ったりしてるんだが…

 ともあれ時期的にもいい季節だし、せいぜい走りこんでおこうかなと。

 いう思惑もあり、3連休最終日は東京アースライドというイベントに参加した。


 このイベントは、家から自転車でお台場の会場に行き、(自動車の代わりに)自転車に乗ることでどれだけCO2が削減できるかということを通して、エコを実感したれというもの。

 イベント云々を抜きにしても、個人的には東京に行くのは久しぶりであり、前述の大会に向けての走り込みには丁度いいかなということで1国を一路東京へ。

 途中、多摩川で軽い休憩がてらベンチでごろ寝という(軽いか?)植木等さんばりのプレイを挟みつつ、まずは東京タワーのふもとにある芝公園へ。

 説明が前後したが、今回の東京アースライドは最終目的地はお台場潮風公園なのだが、そこに行く前に都内に設けられたチェックポイントでスタンプをもらう必要がある。
 南からお台場に行くには、どのみち一旦都心南部を通らなければならない(自転車でレインボーブリッジを通過できない)ため、芝公園はちょうどよい休憩地点にもなる。
 つってもさっき十二分に休んじゃったからここではゼリー飲料を飲む程度にとどめたけど…都会の中でありながら木々に囲まれた芝公園でスタンプをもらい、次に日比谷公園にあるチェックポイントに。
 スタンプは一つでOKだったが、折角通り道なので立ち寄り、またスタンプをゲト。

 さあ後は目的地まで一本道だ…と走り出し、築地市場の脇を通過するあたりから、段々自転車の数が増えてきた。
 結局、お台場に自転車で向かうにはこの築地→豊洲ルートか、湾岸線沿いのルートの二択になっちゃうからね。


 去年に引き続き、今年もお台場の潮風公園に設けられた会場内は自転車とその持ち主達でごった返していた。

 会場内に設けられたステージでは、これまた去年に引き続き白戸太郎さんと絹代さんがお台場に到着した人を迎えてトークを繰り広げていた。

 俺はというと、ステージを尻目に受付で渡すことになっていたカードをバッチリ紛失。記載事項(走行距離を自動車で走った時のCO2排出量)は前日調べて覚えていたので伝え、何とか完走証を頂けた。

 はっはっはまあ人間一つくらいうっかりはあるよね…なんてうそぶきつつ、ステージに向かおうとすると、ステージ近くは仕切りが設けられ、何でも参加者に先に郵送された手ぬぐいを見せることで、つまり走ってきた人だけが近くに行けるシステムなんだって。

 …はて…

 手ぬぐい…?


 ああ~そういや郵送されてきた案内の中にそんなのが入ってたなあ。ちゃんと自宅のPCデスク上に置いておいたアレだな!


 …本当すいません…

 もはやイベントの趣旨に真っ向勝負を挑むような行為に走っていた俺だが、その割に郵送された封筒は持っていたので、何とか中に入らせて頂くことができた。本当心の広いスタッフの方々には感謝…

 ステージは少し前に浅草キッドの玉袋筋太郎さんが到着し、その後自転車界のご意見番的な方である疋田智さんがステージで色々話をされていた。
 フト俺が入れてもらった仕切りの外側に、ちょっと今日は自転車で来ませんでした的な?方々が多数いるのが気になった。

 一方、ステージの袖ではアースライドのジャージを着た女の子達が出番待ちをしている。

 ああ。そういえば、今回の東京にはアイドリング!!!っちゅうアイドルユニット(くれぐれも検索先をお間違えなきよう…)が登場するってたな。
 合点がいった。
 つまり、サイクリングして来た人がアイドリングする人達の勢いに押しやられないように仕切りを設けたということなんだな。

 後に彼女らのライブが始まった時は、見事その隔離政策のために後方に追いやられつつもアイドリングファンはかなり盛り上がってたしなあ…つうか彼らもアースライドに参加して男を見せて欲しかったもんよ。

 マそんなことを書きつつ、全く男を見せないというか男を下げまくっている俺様は、マンハッタンポーテージという、自転車用メッセンジャーバイクなどのバッグ類のメーカーのブースに立ち寄った。
 そこでは、スタッフ(だという事実は後にブログで知ったんだが)がDJでいい感じの曲を流しているのが気になって寄ってみたんだが、ここでアースライド参加者だけができる抽選会をやっていると聞き、ダメ元でくじを引いた。

 スタッフのおねいさんにくじを開けてもらうと、中に何やら数字が書いてある?

 と次の瞬間鳴り響く鐘の音。
 何なんか当たったの?と状況が読めない俺に、「おめでとうございまーす」と紅いメッセンジャーバッグが差し出された。

 ま、まさか当たるとは…
 こんな所で運を使い果たして帰り死んじゃうんじゃないか?と非常に小者な発想をしつつも、浮かれてシャーベットを買って会場の端のテーブルで一休みとしゃれ込んだ俺。

 バッグをテーブルにドカッと置き、カチカチに凍ったシャーベットを、プラのスプーンでコリコリやっていると、テーブルの向こう側の椅子に誰かが座った。
 イヤ、この時は目はシャーベットに行ってたので顔までは見なかったんだが…
 バッグが邪魔だろうと思い、ソソクサとどかした俺。
 「すんません…」
 「ああお構いなく。」

 で再びシャーベットを…
 イヤ待て!

 思わず加トチャンばりの二度見で確認したが、間違いない。
 テーブルの向こう側に座っているのは、まさに玉袋筋太郎さんその人である。

 「今日はどちらから?」
 変わらずシャーベットをコリコリやっている俺に、タバコをくゆらせつつ玉袋さんが話しかけて来られた。
 まさか向こうから話しかけてきて下さるとは思わなかったが、自分の来た場所の話をし、玉袋さんは帰りは自転車を車に乗せて帰るとのこと等、ちょっとではあるが会話を交わした。

 何というか玉袋さんの気さくさにちょっと感動した俺であったな。

 そんないい一時を過ごしたお台場潮風公園。
 ステージではアイドリングの皆さんが歌を歌いつつ、その遠くでファンの皆さんがノリノリで場を盛り上げつつ、その自転車とあまり関係ない盛り上がり方に周囲のブースの人達が戸惑う中、俺は←こんな感じの顔で一人満足げに会場を後にしたのであった。

 俺は玉袋サンのように用意周到でなかったため、自転車での帰宅だった訳だが、まあ生きて帰って来られたから良しとしよう<とことん小者のアースライドだったという…

じゅうじゅちゅ?の3連休、中盤戦

2010-10-17 22:18:58 | 雑記
 実は三部構成だったという…

 2010年10月10日、10が3つ揃った三つ目の日?
 俺は渋谷のエヌエイチケーという放送局に向かった。

 そこでは去年に引き続き、SAVE THE FUTUREという環境特集番組の関連イベントが開催されていた。

 もちろん、環境と言えばこの俺だろッとばかりに、やはり去年に引き続き現場に生登場される山崎バニラさんを観に行ったという(もはや文章として破綻しているという…)

 渋谷はこの一週前にもチロッと寄ったんであるが、何だかんだで結構久しぶりだったため、まあオヂサン多少キョロキョロしてしまったかも知れんね…
 ラジオで聴いてたので知ってはいたが、HMVが閉店していたり、その他何となく新しい店ができてるようなできていないような(そういや「やんばる」の店舗が整備中だったような)ウラシマ状態の中、エヌエイチケーに。

 今回のSAVE THE FUTUREは「生物多様性」をテーマにしているとのことで、会場内では何とペンギンがヒョコヒョコ歩いていたり、色々な動物を見たり触れたりできるコーナーがあり、お子さん達が楽しそうに遊んでいた。

 さらにウロチョロしているうち、バニラちゃんが出るらしい会場内のステージを見つけ、待っていると先にお笑いステージが開始。
 3組のコンビ芸人が漫才をやっていたのだが、最後がアメリカザリガニだったりして、漫才後のトークショーで生物多様性の話題が振られ、「近年外来種が入ってきたことにより元々いた固有の生き物が危機に遭ったりしてるんですよねー」という流れになってしまい少々気まずそうではあったが…まアメザリの漫才は面白かったし人間の方は多分固有種?だけどね。


 お笑いが終わった後は、いよいよバニラちゃん登場。

 まずは、去年に引き続き「はらぺこあおむし」という絵本を「読み歌い」。
 その次に、やはり生物多様性がらみで、動物にまつわるクイズ。「虎の縞模様はなぜついているか?」とか、改めて聞かれると大人でもうっ…となる問題だったが、このクイズは以前子供番組かなんかでやってたらしく、お子さんがちゃんと答えていた。

 そして。

 実は、今アノみんなのうたで、山崎バニラちゃんの歌う「わらしのうた」という歌が流れている。(流れている。って書きつつ俺はまだNHKで見たことないけど…家の地デジが不調でね)

 ということがあれば、当然生ライブにて披露となる訳だ。
 大正琴をベベンと弾きつつ、何でもカールおじさんのキャラデザインをされたというひこねのりおさんによるアニメの流れる中、そのわらしのうたを熱唱していた。

 ちょっと寂しげではあるが、どことなくノスタルジックな気分に浸れる歌という印象であったな。最近家の周りで夕焼けを見てないなあ…久しぶりに見てみたいなあなんてことを思った?


 そんなノスタルジックな気分に浸ったあとは、もちろん、昼飯

 前日ちゃんとネットで検索していた、ちっちょ極というつけ麺のお店に入店。
 メニューにあったホルモンつけ麺というのが珍しかったので食べてみたが、ホルモンというより牛すじに近いプルプルで、レモンをかける麺もスープも美味しく気に入った。
 個人的には、つけ麺のスープというのは濃く作る必要があるため、ケミカルなもんが入っていると普通のラーメンより良く分かってしまう気がするのだが、ここのはそういう悪いクセもなく、ホルモン抜きでもいけると思ったな。また行きたい。


 と、今回の記事は昼飯を食べたところで終了。まあその後はあっちゃこっちゃに行き、千駄ヶ谷の東京体育館内のジムで一汗かいてきたと、そんなところ…


じゅうじゅちゅ?の3連休、前半戦

2010-10-11 23:13:43 | 雑記
 ええもうろれつも回らんて。

 10月9日土曜日、朝。
 某所のレンタカー屋にて友人と落ち合い、もはやマイカー並にお馴染みとなってきたデミオを借り。
 この日は朝から雨が降っていたこともあり、雨に不慣れな友人に代わって俺がハンドルを握り、久しぶりとなるアクアラインを通って千葉県へ向かった。

 もともと、前々から行こうという話があったこの千葉ドライブだが、事情により延び延びになっていて、10月になってようやっと実現に漕ぎつけた、というお話もバックグラウンドであり。
 で実現したらしたでバッチリ雨に降られるという事態になったりして。

 マ、どうせ車だし(=自転車じゃないし)雨くらいは別にいいさ、と思っていたんだが中々そうもいかんかった。


 千葉ドライブの話が出てちょっとしてから、個人的に佐原という街に行きたいという提案をしていた。

 ここは、以前同様の友人同士のドライブでも行き、歴史ある街並みを歩いたことがあったのだが、今回はその時とは趣向を変え、さっぱ舟という、棒で川底を押して進むタイプの和風の舟で川を巡ってみたいと思っていたのだ。

 と、いうことで前日にその辺の舟を再度調べていたら、なんとこの日は佐原の大祭(←もう終わった話なのでいつまでリンクが生きてるか分からんけど…)というお祭の開催日ということが判明。

 何か面白そうなので、益々行ってみたくなってきた…と思ったが。

 雨は無情にも、千葉に着いても一向に止もうとはせず…

 千葉で友人と合流し、話し合った結果やっぱり雨を押して舟に乗るのは(屋根なしだし)ちょっと…ということになり、急遽針路を変え銚子に向かうことに。


 するとだ。


 銚子に近くなったあたりから、反対車線に妙に自転車の、それもバシッとウェアを決めた方々の姿をチラホラ見かけるようになった。

 …?

 …

 あっ!今日はツールドちばの開催日でもあったんだ!

 そう、かつて俺も参加したことがある、10月の3連休に千葉をグルリと自転車で回ったろうという爽やかロングライドイベント、それがツールド千葉だ。

 ただし、今年はのっけから雨に降られてしまったが…
 それでも、頑張って自転車に乗る人達の姿をみて、なんか無駄にウズウズしてしまった俺。

 ともあれ、デミオは銚子に着き、これまた以前寄ったことのある魚料理 常陸にて昼食。俺はちらかし丼というのを食べ、各々舌鼓をポンポン打った。

 その後、うちらの旅では定番である温泉に入ろうという話になるも、アドリブだったため場所が決まらず取り合えず南下しようということで、来た道を戻るようにドライブ再開。

 するってえと、そのうちにやはりツールドちばの参加者と伴走者らしき方々を発見。
 なるほど、この通りがつるちばルートか…ということで、俺がドライバーなのをいいことにツールドちばコースをトレース開始。

 イヤなんかこう、いてもたってもいられないというか、こんな悪天候の中頑張ってる人達を是非見届けたいという気持ちに駆られてというか…

 もう昼をとっくに回っていたため、コースを走る人の姿はまばらであったが、ゴールである白子荘に近くなるにつれ段々と多くなってきて。
 親子連れ、カップル、老若男女を問わず色んな人たちがゴールに向かって自転車を漕ぐ姿は中々感動的でさえある。

 そして、車はゴール地点に到着…
 したのはいいが、周りは119kmという長距離を、雨の中走りぬけた自転車乗り達ばかり、我々車組、つうか途中から並んで走ってみただけというヘッポコ軍団はお呼びでない感じだったため、即感動のゴール地点を後にした。

 で、その後は淡々と千葉県内をドライブし、温泉はおろか風呂も入らず、レンタカー屋に帰るというえらく地味なドライブとなった。

 うーんまたツールドちば参加しよっかな…


ゲゲゲの日産エンデューロ戦記2010

2010-10-03 23:12:53 | 自転車
 俺は悩んでいた。

 横浜にある日産スタジアム、言わずと知れたかつてワールドカップの決勝の地でもあるこの競技場で毎年行われる、自転車の耐久(エンデューロ)レースである「サイクルパークフェスティバル」。

 2006年末にセント・ニコラウスのコスプレをして以来(こう書くと凄く偉い人の真似をやったんだなー俺)、一応「和」をテーマにして見て楽しい、走ってバタつくというステキな服を着てきた。

 しかし、今年はクドイようだが9月初めまでそれどころではなかったというのがあり、一方ネタも決して尽きるほどやった訳ではないものの、ある程度金をかけずにやるにはそろそろ苦しくなってきたということもあった。


 ここで話はうって変わるんだが。

 今年の4月から、NHKの朝の連続テレビ小説でゲゲゲの女房というのをやっていた。
 個人的に水木センセイに興味があり、ヒロイン松下奈緒さんにもモゴモゴ…というのがあるような無いような感じで観ていたのだがこれが良かった。
 こないだもTBSで水木センセイご夫婦が出られてたりというゲゲゲな昨今の中、これだと思った訳よ。

 早速ネットで黄色と黒の縞のチャンチャンコ、および目玉の親父キーホルダーを購入。

 まあ自転車レースである以上ゲタは履けないし、ヘルメット着用なので判りづらいかな?と思いつつも、それらを持って日産スタジアムに馳せ参じた俺。


 俺は午後の2時間の部にエントリーしていたため、10時過ぎにダラダラと現着したのだが、そこでは既に3時間の部にエントリーしていたカッパが颯爽とスタジアムを走っていた。
 ああごくありふれた日産スタジアムの光景だなぁ…っつうか今年もカッパ出場してたんかい!!!と1年ぶりの妖怪仲間?との再会に、のっけからむしろ度肝を抜かれた俺ではあったが…

 エントリー、試走、チャンチャンコにゼッケンの取付け等前準備を悠々と済ませ、何故か頭から下は黒のハロウィンぽいコスに身を包んだカッパの背中に漢の哀愁を見つつ、時間が来たためスタジアムに入場。

 遊びにきてくれた某友人の見守る中、紺のシャツにハーフパンツ、上には例のチャンチャンコという、即席ながら鬼太郎のコスチュームらしきものに身を包み、2時間の部スタート。


 思えばこのンヶ月、レースを抜きにしても2時間ぶっ通しで自転車を漕ぐなんてのはお盆に埼玉に遊びに行った時位しかない。
 タダでさえ毎年実力の差を痛感させられている所で、走りこみが減っている今年にそうそう皆様に食いつけるはずがない。

 という訳で、いつもは夜に墓場で運動会をやっている?鬼太郎、昼に自転車に乗るのは不得手とばかりにガンガン周りに置いていかれる…
 イキのいいママチャリライダーも、もっとイキのいいお子さんロードレーサーも爽やかーに前を通り過ぎていった。
 くっそー来週からはもっと自転車乗り込んでやる…と思いつつも、とりあえずは楽しく走りきるのが俺の本分。その上で見ている皆さんに楽しんで頂くためのコスである。

 しかし、毎年書いている気がするが、ここのコースは出だしに危険なカーブが連続しており、今年も2連ヘアピンの出口で落車の現場を見かけたりした。
 そして今年は、スタジアムに戻る手前の急な上り坂でのアクシデントを何度か見かけた。
 というのも、そこが日産のコース唯一の上りであり、そこまでド平坦だったところで急に頑張りすぎて脚がつってしまうという人がおられたようなんである。

 スタッフの方は、3時間の部でそういう出来事を目撃していたらしく、2時間の部のスタート前にそういった旨の説明がなされていたが。

 ちょっと苦言になってしまうが、ここでのレースは去年今年に始まったものではない訳で、その辺はノウハウを伝承しつつもう一歩踏み込んだ対策(大きめの減速表示を出すとか、そもそもHPとか案内に具体的な危険ポイント情報を分かりやすく書いておくとか)をやってもらった方が良いのではないか。
 流石に年一回しかやらない自転車レースのために、コース自体をいじるというのは無理ではあろうが、これだけ事故の類を目撃するレースもあまりないような気がしてるので…


 まあそんなことを書きつつ、一番苦言を浴びそうな男が一人、思い出したように目玉の親父を取り出しつつ、「あー腹減ったなー」と通常営業過ぎることを思いつつ、地味に2時間を走りきった。
 今年は流石に地味過ぎたのか、MC絹代さんも鬼太郎の存在には気づかなかったようで…まあこれでよかったのかも知れん。


 レース後、再び合流した友人と、絹代さんに挨拶するため表彰式を見ていたが、何と言うか表彰を受けている方々の姿がまぶしかったこと…
 どんなことにせよ、人より突き抜けたものを努力して手に入れた人達というのは輝いているもんであるね。つうか2時間ソロのトップ3など見た目ではプロの選手に引けを取らない、見事にスリムな自転車体形だったりするんだよねー

 中でも、小さいお子さんレースで受賞した子の家族などは絵に描いたようなしあわせ自転車ファミリーといった風情で、羨ましいなどと言うことすらはばかられるような格差を感じてしまった俺


 ともあれ、絹代さんとも挨拶できたし、2時間もとりあえず無事に走りきれたし、今日のことを胸にこれから自転車修行に精進することにすっか…

 と思った次の日早速脚が終わっていてひたすら悶絶の鬼太郎、人間世界での戦いはまだ始まったばかりなのであった…