みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.7「オバサンモード」

2010-01-31 23:43:59 | 自転車
 サイクルモードに限らず、大抵の展示会の類で期待している事柄がある。

 綾小路きみまろの言葉を借りると頂く、もらう、タダってやつだ。

 何かもう非常に育ちの良い僕ちゃんとしては、お金払って入場してる以上なんかくれみたいなことは微塵も考えない訳であるが…

 そんな僕ちゃんの思いをよそに!?今回のサイクルモード、とにかく色んなところで色んなものを頂くことができた。


 まず、展示会で頂けるものと言えばカタログと相場は決まっている。
 尤も自転車の場合、どういう訳だか大手メーカーは結構カタログが有料であるケースが多い。
 例えばあなたが普通に自転車ショップに行き、「とりあえずカタログを…」なんて具合に手に取ると、「500円」なんて値札がついていたりするのよ。
 他のバイクとか楽器とかでそういうことがまかり通っているのかどうかは詳しく知らんが、ともかく事実としてそうである。

 ウダウダと書いたが、当然無料でカタログを配っているメーカーも多数あり、そういうものはやはり人情としてとっとくだけとっときたくなると。

 でたまってくれば当然それを入れるバッグが欲しくなってくると。

 共にサイクルモードに行った友人は、そのバッグの手ごろな大きさのを持ってなかったようだったのだが、一旦別行動をとってて再合流した際、良さそうなバッグを手にしていた。

 何でも、「ドッペルギャンガー(←ドイツ語読み)」というメーカーのブースで配られたとか…

 「アラ私も行かなきゃ!!」とは流石に言わなかったが、もはやオバサン丸出しでブースに行った時にはもう無くてギャッカリ(←ドイツ語読み?)したワタクシ…

 他、記憶では友人はどこかでエコカイロという、繰り返し使える液状のカイロをもらっていたりした。まあ自転車はエコとされているからエコつながりなんだろうね。


 しかし、モーターショーあたりと比べるまでもなく、去年までのサイクルモードと比べても、やはり世の中は自転車という分野にお金をつぎ込むようになってきたなあ、という思いを禁じえないね。
 他の場所で、「世の中が不景気と言っても、自転車が金になると判断したら投資が集中する時が来る」というような内容のことを書いたりしてたんだが、まさかこんなに早くその言葉の実証が始まるとは思わなかった…甚だ手前味噌しょっぱい話ではあるけどね。

 まー俺は色々自転車に試乗した思い出だけで十分だったけどね!?

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.6「シマノモード」

2010-01-24 23:06:34 | 自転車
 爽やかにツーケーを打ち、ほうほうの体で友人と落ち合った俺だが、懲りずに試乗は続く。
 結局、シクロクロスバイクの後にカナダのメーカー「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」FLITE-SというMTBに試乗。
 こちらは流石にフルサス、つまり前後にサスペンションが装備されていることもあり段差も楽々越えることができ、いいなー欲しいなーと思った次第である。


 さて、そんなMTBやロードバイク、或いはクロスバイクなども、大抵基本的には変速機がついていて、速度など状況に応じてチェンジしつつ走るということが可能となっていると。

 その変速機やブレーキ等、自転車の中でもメカメカしたパーツの多くが日本のシマノ製であるのは日本人なら大抵知っているとは思う。

 そのシマノ社、当然の如くサイクルモードでもブースを出していたので、試乗車めぐりの道すがら友人と寄って見ることにした。


 ブース内には、自転車レース時のテクニカルサポートカーが展示されていたりした。
 その車は、トラックがベースなのだが後ろのハコに自転車の整備をするためのありとあらゆる機材が装備されており、こんなのが腕利きの自転車職人つきで一台あったら最高なんだけどなーと唸った。まあこういう磐石のサポートに見合うだけの走りをしてるかっつうと、実情は全く猫に小判だったりするわけだが…


 話をシマノの自転車界における真骨頂とでも言うべき、変速機に移そう。
 変速機というのは、現在のブレーキ近くのレバーでチャカチャカっとやるタイプが出てもう何年も経ち、ある程度技術的にはこなれてきた感がある。
 その中で、シマノは完全オートマチック(ペダルを回していると勝手に変速される)の変速機を作ってみたり、まあ色々実験的なこともしてきたんであるが。

 今回シマノが出していたのは、「電子制御」の変速機であった。

 「電子制御」っつうのはどういうことか?ということで俺は早速試乗車に乗ってみた。
 で、ペダルを回しながらブレーキレバーと平行してついている変速レバーをカチャッと内側にスライドさせると、変速した。
 それが、普通と違うのは、明らかにレバーの動きに連動しているのではなく、レバーがスイッチとなって「勝手に」変速したという感触なのだが…
 この辺はチト説明が難しいなあ…なんというか普通のマニュアル車とレースゲームの変速レバーの違いというか…余計分かりづらいか?

 ともかく、普段の変速機よりは確実に変速してくれはするのだ。
 普通の変速機の場合、特に前側(ペダル側)の変速機では外の大きい歯車から内の小さい歯車へ変速する際にチェーンが脱落することがある(俺はなったことがないが、こないだプロの選手が言ってたし、実際にそれを防ぐパーツというのも売られている。詳しくはこんな感じ)のだが、電動なら精密にチェーンを動かすのでそういう心配は無用になるんじゃない、かな?というメリットを考えてはみた。

 このぎじゅちゅが将来一般に広がるかは分からんが、こういう技術革新の追及はこれからもやっていって欲しいと思う。


 で写真なのだが、うっかりシマノの上記関連の写真を撮っていなかったこともあるのだが、子供向け自転車用のテールランプの試作品(確か)である。
 これは今風にスッキリと作られているが、こういうのを見ると世代的にはもっとゴテゴテしたやつを想像してしまうなあ…という独り言をつぶやいたらシマノの人も分かってくれた

 これからまたこういうライトが出回るのは、子供が安全に自転車に乗るために良いことだと思うので生暖かい目で見守りたいね。まあ俺の場合は子供が欲しいというところからだけど…とまたついうっかり?本音が出てしまったところでシマノの項終了っ!

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.5「全壊モード」

2010-01-16 21:05:43 | 自転車
 去年も書いた気がするが、サイクルモードで俺が試乗したい順位は

マウンテンバイク→超高級ロード(50万以上)→小径車等→たまにクロスバイク

 となる。

 ところが今回、お昼を過ぎ絹代さんからサインをもらうに至るまでそのマウンテンバイクの試乗ができていなかった。

 ということで少々焦りつつ、さっき別れた友人との合流待ち中ちょっとだけアンカーブースの朝生つぐみさんがステージでサプリメントのお話をされてたのを見たが、合流後は結局またステージを離れてしまった。
 その結果、運動時の栄養補給についての知識の欠如っぷりが某ブログでも顕著に現れているという…つぐみさん今年はちゃんと見ます(;_;


 さて、焦りつつ会場内を巡る俺が、アメリカのメーカーJAMIS(ジェイミス)のブースを通りかかったその時、俺の目に一台の試乗車が飛び込んできた。

 パッと見は、ロードバイク。
 だが、その自転車がロードと違う点は、細いながらもMTBのようにゴツゴツしたブロックタイヤ、それと一般的なロードにつくものとは形が違う、「カンチブレーキ」というタイプのブレーキ。

 それは、シクロクロスという、基本冬季限定のオフロードレース用の自転車である。
 オフロードと言っても、MTBとは違い担いで自分の脚で走ったりするため作りはロードバイクにかなり近く、軽い。
 ちなみに、ウィキで見てたらなんでもシクロクロスってのは古く、MTBより遥かに歴史のあるものらしいよ。

 という訳で、今でもシクロクロス用バイクは結構珍しいこともあり、つうか個人的にちょっと興味のあるジャンルでもありでこれを試乗させてもらうことにした。


 試乗する前に、一応ブースの人に聞いてみた。
 「この車でMTB用のコースを走っていいんですか?」
 「ええ。」

 ここまで説明をはしょっていたが、このサイクルモードでは毎年オフロード即ちMTB専用のコースが一部用意されている。
 ここまでオンロード用の自転車ばかり試乗していて、今年もかなり楽しそうなそのコースを横目で見て早く乗りてぇ~と思っていたこともあり、多少入れ込み気味に試乗開始。

 オフロード専用とはどういうことかというと、コース上に木材でバンクや凹凸のある地形を模したものが作られており、MTBのサスペンション等を遺憾なく体感することが出来るのだ。

 もっとも、このシクロクロスバイクはサスはついてないため、自らの身体のバネでデコデコの衝撃を吸収せにゃならん。


 そんな状況下、ドロップハンドルを握り締めデコデコを体感していた俺だった。

 2周目くらいだったか、前を走るMTBの後ろをシクロクロス車で走る俺にアクシデントは起こった。

 やはり材木で作られた、波打つような凸凹のコースをガンガン走るMTBの割とすぐ後ろを、やはりガンガンと俺も走っていたのだが…

 凸凹コースの中間を過ぎたあたり、俺のすぐ前でそのMTBがコケた。


 …


 …


 もう車1,2台分の余裕しかなかったし、凸凹上で急停止すんのもそれはそれで危ないしってこともあり、アッサリ巻き込まれてコケた俺。

 でさらに俺の後ろを走っていたらしい人も巻き込まれ、3台の玉突き事故となってしまった…


 幸い、他の二人もそれ程大ダメージではなかったようだし、俺の方も自転車は大丈夫だったようなのですぐコースに復帰はしたのだが、ちっとばかしツーケーを打ったらしく、軽くイデデ状態で試乗を終えた。

 何と言うか、いい悪いのお話をしたい訳ではないのだが、やはりMTBでああいう凸凹を走るというのは多少心得がいるのかも知れないね。
 コケた人は、確か俺の記憶だとデコを飛んでる途中、空中でハンドルを切ってしまい、前輪が斜めに着地した結果身体が飛ばされたという塩梅だったと思う。
 そういうことも、やっぱし分かってないとやっちゃうことなんだろうから、試乗してた人を責める訳にもイカンのだが…

 もしかしたら、試乗にあたって「万が一の時も主催者に責は問いません」という誓約書もいいけど、特にMTBに乗り慣れない人が乗る場合なんかを考え、軽い注意事項なんかを書いた紙を読んでもらったりするのがいいかも知れない。

 まあかくいう俺も、アノ場で爽やかに緊急回避できんかった時点で大した腕ではないんだけどね。


 ともあれ正に七転八倒の俺様、ばってん懲りずに試乗の旅は続くのであった。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.4「チャリジェンヌモード」

2010-01-10 22:58:09 | 自転車
 平然と2009年サイクルモードの記事は続く。

 友人とちょっと早めのランチをとり、散々だれた後会場に戻り、一旦友人と別れた俺がまず向かったのは、(えい)出版社のブース。

 そこで、13時半から絹代さんのサイン会というものがある、という訳だったのよ。

 もともと俺が本格的に自転車に乗るようになり始めた頃から彼女のことは知っていたのだが、いつの間にか本を出し、いつの間にかFMラジオのレギュラーを持ち、いつの間にかBSテレビのレギュラーを持つようになったという…

 俺自身が絹代さんのことを知ってから現在に至るまでの、見事なまでの進歩の無さからは比べようもないなあという他ないのだが…

 まあそんなヘッポコ大将の話はともかくだ。


 既に購入した著書「自転車と行ってきます!」を片手に出版社のブースに行くと既に行列が。

 で、ご当人の挨拶の後にサイン会開始と。
 しばし待ち、絹代さんとご対面し、サインをもらいつつちょっと話もさせてもらった。


 さて、今回のタイトルの「チャリジェンヌ」なんだが、このサイクルモードに合わせて絹代さん他自転車に精通する女子が、今まで割と男社会だった?スポーツ自転車(いわゆるママチャリと異なるという意味でこういう表現を使う)の世界に、女性にも入ってもらおうという目的で結成されたユニットらしい。

 正直、今回のサイクルモード一つ取ってみても、はっきり言ってそれ程女性がいる印象は無かったんだが、一方スポーツ自転車の方は近年女性向けのモデルが増え、どうやら質も向上しているらしい。

 個人的には、例えばランニングの世界では結構女性が増えてきていると思うし、自転車の需要もまだまだあると思うのだが、如何せんスポーツ自転車はまだまだ認知度が低いので、チャリジェンヌのような伝道師的な人の活躍にかかっている部分が大きいかな?

 男としては彼氏orダンナ同伴でない女性のサイクリストが増えるのは大歓迎なんで(ああどうしても抑え切れない本音がここに…)


 本音が出てしまったところで、ちょっと絹代さんの話に戻る。

 今回出した「自転車といってきます!」というのは、本人が今まで自転車で走ってきた日本中(とオアフ島)の道中記を、写真とともに紹介という内容。
 なもんでこれから本格的に自転車に乗りたい女性なんかにはとてもいいと思うのだが、中には男でもそうそう出来ないようなハードな旅もあるので…そちらは読み物として楽しむということにすればよろしいかと。

 俺にとっても、ああまだまだ自分は甘いなもっとガソガソ行かにゃあ…というカンフル剤的な本である。


 サイン会が終わった後、絹代さんはまたステージでトークショーがあるか何かであっという間にブースを去り、俺もまた友人と合流し引き続き試乗祭りを続けることにした。