ツール・ド・フランス、第17ステージ。
ここも九十九折の山々が待ちうけるコースであり、最後は1級山岳を上ったあとしばらく下ってゴール。
しかし、山と言っても実は途中の平地にスプリント地点があり、例のスプリント賞「マイヨ・ヴェール」のトップを走るトル・フースホフトが一人逃げを決めポインツゲッチュ。いよいよ緑のジャージを磐石なものとしてきた。
面白いのは、スプリンターだけあってゴッツイ?漢フースホフト、2つ目のスプリントポイントを超え、サポートカーに勝利の美酒ならぬ缶コーラをもらったのだが。
最初にいつも車上でやってるのか?プルタブを歯で空けようとし、ダメだったらしく手で空けようとしたが、コーナーに差し掛かり投げ捨てた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/b_face2_shock_s.gif)
歯でプルタブを折って空けられなくなったから捨てたのかもしれんけど、なんか図らずも彼のゴーカイな一面が垣間見えた訳だが…何から何まで良い子のみんなは真似するな![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_kaze.gif)
やがてフースホフトは後ろを走っていた先頭集団に吸収され、ラス前の山であるロム峠の上り。
さらにメイン集団がその先頭集団を吸収し、そして、飛び出したのがアンディ・シュレック。
マイヨジョーヌのアルベルト・コンタドールは、もう誰が見ても一目で分かるくらいビッタシアンディの真後ろにつけ、一歩も譲ろうとしない。
相変わらず1級の山岳を平地のサイクリングの如くチャッチャと上りつつ、ロム峠はアンディと兄のフランク・シュレック、そしてコンタドールおよび彼と同じアスタナのアンドレアス・クレーデンの4人が先頭で頂上を通過した。
そのまま、勝負は最後の1級山岳、コロンビエール峠に突入。
兄がより上位かつ新人賞のかかる弟を引き、兄弟が颯爽と上り坂を往き、そのすぐ後をコンタドールとクレーデンが追う。
そう、現時点で約2分半の差をアンディにつけているコンタドール、ここは追い抜かなくとも遅れさえしなければ、ボクシングで言うところの「タイトル防衛」なのである。
それは当然前を行く兄弟船は百も承知、だがその王者になかなか差をつけることができない。
頂上まで残り2kmを切ったあたり、アタックを仕掛けたのは…コンタドール!
差をつけるどころか逆に置いて行かれそうになったが、二人のシュレックは息を合わせ何とか追いつくことに成功。一方コンタドールのチームメイト・クレーデンが遅れてしまい、コンタドールはそれを勘案してか脚を緩めた。
結果、シュレック兄弟+コンタドールが仲良く?3人で頂上を上り、さらに下りでは3人による協議が行われ、3人で下り切りつつステージ優勝はフランク・シュレック、2位コンタドール、3位アンディという結果になった。
まあしかし、レースの終盤で当事者自身、それもステージ優勝がかかった選手達による会話なんつうものが成り立つスポーツは自転車をおいて他にはないだろうなあ…
とにかく、コンタドールは王者の余裕というか、恐らくは余力を残してシュレック兄弟に花を持たせたとでも言うべきか…
ちなみに、ここでランス・アームストロングは終盤果敢な走りを見せつつ3人からは2分以上遅れ、一旦総合順位を4位に落とす形になった。
そして、翌日第18ステージは、何と個人タイムトライアル。
コースも、湖のほとりを走る爽やかな平坦コース…と思いきや終盤に3級の山があるという、ここまでずーっと走ってきたお疲れモードの選手には厳しそうな40.5km。
ここでまずは、初日の個人TTで勝ったTTスペシャリスト、ファビアン・カンチェラーラが平均時速約50km/hというとてつもない速さで暫定トップ。ゴールタイムは48分33秒。
このステージは総合順位の低い方からスタートすることになっており、終盤になってTT最速王争いは激化。
実は前日も健闘したガーミン・スリップストリームというかっちょええ?名のチームに属する、TTを得意とするブラッドリー・ウィギンス。
同じく前日も途中までトップに食いついていたクレーデン、言わずと知れたアームストロングなどの猛者が続々と最速を目指し走る。
が、どうしてもカンチェラーラのタイムに誰も追いつくことができない。(ちなみにウィギンスは6位に終わった。クレーデンは9位)
シュレック兄弟は、TTが不得意のようでタイムを落とし、結局フランクが結局アームストロングに総合順位3位を譲ることになる。
そのままカンチェラーラがトップの中、最終走者、黄色の衣をまとったコンタドールが発進。
かつてランス・アームストロングが7連覇を果たしたことはもう何度か書いているが、彼はオールラウンダー属性ながらTTも結構得意で、個人差がつきやすいTTで逆に総合上位に差をつけてマイヨ・ジョーヌを磐石にするというパターンも多かった。
そして今、コンタドール。
第1チェックポイントをトップで通過、山のてっぺんにある第2チェックポイントも華麗なダンシングで上り、やはりトップタイムで通過。
しかし、カンチェラーラは最後の下りで伸びを見せており、勝負はゲタを履くまで分からない。
アームストロング15位、アンディ・シュレックがそれに15秒遅れての20位でゴールする中、コンタドールはもうアンディのすぐ後ろ。
黄色い弾丸が沿道に溢れる観客に見守られながら、ゴール前のストレートを最後の力を振り絞って突っ走る。
注目のタイムは…
48分30秒!
遂に、マイヨジョーヌのコンタドールがTT最速伝説までもその手に収めることになったのである。正に、ツールの覇者となるにふさわしい走りではないか。
余談だが、この18ステージの日は小生丁度夜2時半まで会社でセコセコ仕事をしていた身だった。
当然の如く周りに誰もいなかったため、仕事をしつつサイクリングタイムのテキストライブで一人盛り上がっていた。
まあそんな爽やかな?思い出も個人的に残しつつ、コンタドールの勝利が目前に迫りつつも予断を許さぬ20ステージ、「魔の山」が勇者達を待ち受けるのであった。
(8/10追記)人知れず?コンタドールのTTタイム書き直した。
まさか俺としたことがこんな超ミスを1日放置プレイするとは…
ここも九十九折の山々が待ちうけるコースであり、最後は1級山岳を上ったあとしばらく下ってゴール。
しかし、山と言っても実は途中の平地にスプリント地点があり、例のスプリント賞「マイヨ・ヴェール」のトップを走るトル・フースホフトが一人逃げを決めポインツゲッチュ。いよいよ緑のジャージを磐石なものとしてきた。
面白いのは、スプリンターだけあってゴッツイ?漢フースホフト、2つ目のスプリントポイントを超え、サポートカーに勝利の美酒ならぬ缶コーラをもらったのだが。
最初にいつも車上でやってるのか?プルタブを歯で空けようとし、ダメだったらしく手で空けようとしたが、コーナーに差し掛かり投げ捨てた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/b_face2_shock_s.gif)
歯でプルタブを折って空けられなくなったから捨てたのかもしれんけど、なんか図らずも彼のゴーカイな一面が垣間見えた訳だが…何から何まで良い子のみんなは真似するな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_kaze.gif)
やがてフースホフトは後ろを走っていた先頭集団に吸収され、ラス前の山であるロム峠の上り。
さらにメイン集団がその先頭集団を吸収し、そして、飛び出したのがアンディ・シュレック。
マイヨジョーヌのアルベルト・コンタドールは、もう誰が見ても一目で分かるくらいビッタシアンディの真後ろにつけ、一歩も譲ろうとしない。
相変わらず1級の山岳を平地のサイクリングの如くチャッチャと上りつつ、ロム峠はアンディと兄のフランク・シュレック、そしてコンタドールおよび彼と同じアスタナのアンドレアス・クレーデンの4人が先頭で頂上を通過した。
そのまま、勝負は最後の1級山岳、コロンビエール峠に突入。
兄がより上位かつ新人賞のかかる弟を引き、兄弟が颯爽と上り坂を往き、そのすぐ後をコンタドールとクレーデンが追う。
そう、現時点で約2分半の差をアンディにつけているコンタドール、ここは追い抜かなくとも遅れさえしなければ、ボクシングで言うところの「タイトル防衛」なのである。
それは当然前を行く兄弟船は百も承知、だがその王者になかなか差をつけることができない。
頂上まで残り2kmを切ったあたり、アタックを仕掛けたのは…コンタドール!
差をつけるどころか逆に置いて行かれそうになったが、二人のシュレックは息を合わせ何とか追いつくことに成功。一方コンタドールのチームメイト・クレーデンが遅れてしまい、コンタドールはそれを勘案してか脚を緩めた。
結果、シュレック兄弟+コンタドールが仲良く?3人で頂上を上り、さらに下りでは3人による協議が行われ、3人で下り切りつつステージ優勝はフランク・シュレック、2位コンタドール、3位アンディという結果になった。
まあしかし、レースの終盤で当事者自身、それもステージ優勝がかかった選手達による会話なんつうものが成り立つスポーツは自転車をおいて他にはないだろうなあ…
とにかく、コンタドールは王者の余裕というか、恐らくは余力を残してシュレック兄弟に花を持たせたとでも言うべきか…
ちなみに、ここでランス・アームストロングは終盤果敢な走りを見せつつ3人からは2分以上遅れ、一旦総合順位を4位に落とす形になった。
そして、翌日第18ステージは、何と個人タイムトライアル。
コースも、湖のほとりを走る爽やかな平坦コース…と思いきや終盤に3級の山があるという、ここまでずーっと走ってきたお疲れモードの選手には厳しそうな40.5km。
ここでまずは、初日の個人TTで勝ったTTスペシャリスト、ファビアン・カンチェラーラが平均時速約50km/hというとてつもない速さで暫定トップ。ゴールタイムは48分33秒。
このステージは総合順位の低い方からスタートすることになっており、終盤になってTT最速王争いは激化。
実は前日も健闘したガーミン・スリップストリームというかっちょええ?名のチームに属する、TTを得意とするブラッドリー・ウィギンス。
同じく前日も途中までトップに食いついていたクレーデン、言わずと知れたアームストロングなどの猛者が続々と最速を目指し走る。
が、どうしてもカンチェラーラのタイムに誰も追いつくことができない。(ちなみにウィギンスは6位に終わった。クレーデンは9位)
シュレック兄弟は、TTが不得意のようでタイムを落とし、結局フランクが結局アームストロングに総合順位3位を譲ることになる。
そのままカンチェラーラがトップの中、最終走者、黄色の衣をまとったコンタドールが発進。
かつてランス・アームストロングが7連覇を果たしたことはもう何度か書いているが、彼はオールラウンダー属性ながらTTも結構得意で、個人差がつきやすいTTで逆に総合上位に差をつけてマイヨ・ジョーヌを磐石にするというパターンも多かった。
そして今、コンタドール。
第1チェックポイントをトップで通過、山のてっぺんにある第2チェックポイントも華麗なダンシングで上り、やはりトップタイムで通過。
しかし、カンチェラーラは最後の下りで伸びを見せており、勝負はゲタを履くまで分からない。
アームストロング15位、アンディ・シュレックがそれに15秒遅れての20位でゴールする中、コンタドールはもうアンディのすぐ後ろ。
黄色い弾丸が沿道に溢れる観客に見守られながら、ゴール前のストレートを最後の力を振り絞って突っ走る。
注目のタイムは…
48分30秒!
遂に、マイヨジョーヌのコンタドールがTT最速伝説までもその手に収めることになったのである。正に、ツールの覇者となるにふさわしい走りではないか。
余談だが、この18ステージの日は小生丁度夜2時半まで会社でセコセコ仕事をしていた身だった。
当然の如く周りに誰もいなかったため、仕事をしつつサイクリングタイムのテキストライブで一人盛り上がっていた。
まあそんな爽やかな?思い出も個人的に残しつつ、コンタドールの勝利が目前に迫りつつも予断を許さぬ20ステージ、「魔の山」が勇者達を待ち受けるのであった。
(8/10追記)人知れず?コンタドールのTTタイム書き直した。
まさか俺としたことがこんな超ミスを1日放置プレイするとは…